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子どもへの小さな種まき「やさい研究会」

今年4月に「保けん野菜」に加入し早8ヶ月が経ちました。

「保けん野菜」の取り組みと想いを共にする農家さんから届く野菜は、美味しいことはもちろん、大事に食べたくなる野菜ばかり。そして何より子どもたちに食べてほしい!そう思いながら料理し食卓へと運んでいます。

▼『保けん野菜』についてはこちらから

▼noteもあります。

今回は届く美味しい野菜のことではなく、「保けん野菜」のサービスの一つである「やさい研究会」について書いてみたいと思います。

一緒に考え、感じる場

「やさい研究会」はオンラインでの子ども向け「やさい教室」です。
保けんやさいの野菜が届くタイミングに合わせ、届く野菜の中から一つをクローズアップして、その野菜について考えたり感じたりする場です。

例えば直近のテーマは「大根」でした。
先日届いた野菜の中に入っていた紫大根を手元に準備して参加しました。

我が家の参加者は、年長さんの長男。
「今日はやさい研究会の日だよ~」朝そう伝えた日はいつも、開始時刻直前に保育園からバタバタと走って帰ってくる長男の足音が聞こえてきます。
「ただいまーーー!早くタブレット開いて!」と急かされ、やさい研究会のけんきゅうノートと色鉛筆片手にあわただしく着席。少し照れながら、あいさつをして楽しみにしていた30分がスタートします。

届いた「けんきゅうノート」が大活躍!

「やさい研究会」では、その日クローズアップする野菜は決まっているものの、何をするかは決まっていません。回によって参加者が違うこともあります。「保けん野菜」の秋山さんと参加者の子どもたちで、毎回その場は作られていきます。
野菜の話をしていたはずが、ポケモンの話になっていたり、危険生物の話になっていたり…。近くで聞いている親としては、脱線し続ける息子にハラハラして申し訳ない気持ちになっていましたが、回を重ねるうちにそれもよいのではないかと思うようになり、子ども自身に委ねるようになってきました。
テーマの野菜についても、基本は送られてくる野菜の中から決まるものの、子どもたちの希望や話題の中から決まることも多く、「やさい研究会」は誰かが教える場ではなく、みんなで一緒に考え、感じる場であることを実感します。
「やさい研究会」は子どもにも親にとっても、考えて感じることができる学びの場です。

子どもにも親にも気づきの場

「ねえ、ここ穴が開いてるよ!」
先日きのこをテーマにしたとき、息子が発した言葉に私も秋山さんも「知らなかった~」となる場面がありました。

「きのこ」がテーマの回。冷凍したしめじを観察中👀

見たり触ったり、味わってみたり嗅いでみたり、様々な角度からテーマとなる野菜を感じてみる「やさい研究会」ですが、子どもの気づきに大人の方が驚くことが多々あります。
先に発した子どもの言葉は、自宅にあった冷凍していたしめじを見ていたとき、かさ(笠)の部分をはずし、え(柄)の部分を見ていた時に空洞があることを発見したのです。全く知りませんでした!冷凍したからそうなったのかもしれませんが、料理をするだけでは気がつかないことでした。

ひとつの野菜をじっくりと観察すること。そして、教えるのではなく一緒に考える場である「やさい研究会」だからこその気づくことが出来たのだと思います。

そして、親にとっては子どもの見たことのない一面を見られ、この子はこんなことに気がつくんだ!という気づきを得ることが出来ました。
子どもにも大人にとっても気づきの多い場です。

子どもにも親にも嬉しい場

「今日はSくんいないの?」
基本いつも同じ回に参加している年上のお兄さんのSくんのことが大好きな息子は、参加者が一人のときに寂しそうに聞いていました。

子どもの頃は、学年や住む地域が違えば出会う機会はなかなかないもの。今の時代はネットがあるから気軽につながることが出来るとは言え、保育園や小学校低学年では難しいのが現実です。また趣味や好きなものでのつながりはあっても「野菜」でつながることもなかなかないですよね!

この日はSくんがいなくてちょっと寂しい…。

年上で物知りなSくんと話すのが楽しいようで、共通の話題が見つかると大喜びでその話ばかりになってしまいます。また知らなかったことにも興味を持つようになり、Sくんが持っていた『危険生物』の図鑑を欲しい!と言われ即買いました。嬉しそうによく開いて見ています。

数年後にはSくんの名前も顔も忘れてしまうのかもしれないけれど、図鑑を見ると交流した時間や楽しかった記憶がよみがえるのであれば、親として嬉しく思います。

続けたいと思う理由

子どもにとっても、一方通行の教わる場ではなく一緒に考え、話せて、待ってくれる「やさい研究会」は、楽しく貴重な場所なのだと実感しています。

実は「保けん野菜」で届けていただく農家さんの野菜を近くのスーパーでも買うことができます。農家さんと近しい場所に住んでいることもあり、たまたま自分の行きつけのスーパーに卸しているという嬉しい状況です。ただスーパーで売られている値段より「保けん野菜」で購入するほうが高くなります。それでも続けたいと思うのは「保けん野菜」の考えや想いに投資したいというのが理由です。その中でも「ちゃんと伝える」ということを実践している「やさい研究会」も続けたい大きな理由の一つです。

今年の異常気象で感じた不安。未来を生きる子どもたちに出来ることは何か。子どもたちと生きる日々で考えることは多くあります。心配性故に不安が先行してしまうことが多いですが、不安を払拭するには行動するしかないのかなと思っています。
「やさい研究会」は小さいな種かもしれません。でも子どもの中に残り続ける体験や時間を過ごさせてあげることが、親として出来る行動なのかなと思うのです。

▼「保けん野菜」のアドバイザーとして関わるクレイジータンクさんのnoteを読むとより魅力が伝わると思います。

▼実際に野菜を育ててみることをスタートしたクラスもあるようです!

新鮮で美味しい野菜が届くだけではない「保けん野菜」というサービス。その中でも利用し続けたくなる大きな理由である「やさい研究会」について書いてみました。興味を持たれた方はゼヒ見てみてください。


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