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生まれる前から命を全うするまで、すべての人(だけでなく犬や猫までも)が自分らしく、幸せに「よく生きる」ことを伴走してくれる会社・ベネッセコーポレーション
ラテン語の造語で「よく生きる」という意味のベネッセ。公式HPのトップには「誰もが一生、成長できる。自分らしく生きられる世界へ。ベネッセは目指しつづけます。」というベネッセグループの目標が掲げられている。
ベネッセというと通信教育・進研ゼミを扱っている会社と認識されることが多い。教育業で有名なのはもちろんだが、ベネッセコーポ―レーションの元は福武書店という出版業だったためか、現在でも通信教育に留まらず、雑誌の出版も手掛けている。
特に近年の猫などのペットブームや魅力的な付録が多いためか、「ねこのきもち」、「いぬのきもち」という雑誌は通信販売限定だというのに、売り上げは好調だというから凄い。出版業界全体として売り上げが減少しており、休刊となる他社の雑誌も多い中、ベネッセは「ねこ」と「いぬ」に特化した雑誌を20年以上発行し続けている。(「いぬのきもち」は2002年、「ねこのきもち」は2005年創刊。)
さらにベネッセの雑誌で忘れてはいけないのが比較的若い母親層をターゲットにした生活情報誌「サンキュ!」。1996年創刊ということだから、今年で29年になる。現在は違うが、以前は雑誌名の通り、価格も390円とお手頃だった。コスパの面もあってか、女性誌の中でナンバー1の販売部数を獲得することが多い。「いぬのきもち」、「ねこのきもち」同様に、日常使いできる魅力的な付録や、読者プレゼントが多いことも、読者の心をつかむ秘訣だと思われる。
今では季刊誌になってしまったようだが、「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」という妊婦や新米ママ向け雑誌も発行している。妊娠周期や生まれた子の月齢ごとに目まぐるしく変化する母親の悩みや不安を和らげてくれるような、妊婦や赤ちゃんに関する大切で必要な情報を分かりやすくまとめてくれている。これは母親にはもちろん、共に子育てしていく父親にも重要な情報源になる雑誌だと思う。妊娠・出産を自身の身体では経験できない父親にとっては、妻や子の気持ちを理解するために必要なことを教えてくれる雑誌だ。
このようにベネッセは生まれてからどころか、生まれる以前、母親の子宮の中に命が宿った時から、「よく生きる」ことを支えてくれている。胎児の頃から成長を見守ってくれるベネッセは、雑誌という媒体を介した産科医のようなものだ。
「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」(昔は「こっこクラブ」も存在した)を経て、すくすく成長する子たちはやがて、通信教育「こどもちゃれんじ」へとシフトしていく。
「こどもちゃれんじ」はしまじろうというキャラクターが人気の0~6歳向け幼児教育教材。発達に合わせて、好奇心を引き出し、子どもが楽しく学べる教材となっているらしい。1994年以前は違う名称の幼児向け講座だったらしいので、94年にはとっくに小学生だった私は「こどもちゃれんじ」は受講できなかった。
しかし子どもの頃、「進研ゼミ」小学講座、中学講座、高校講座は受講していた。あわせて12年間、よく受講したなと今となっては思う。高校生くらいになると毎月真面目に提出することは減ってしまった記憶があるが、特に小学生の頃は教材の「チャレンジ」の問題はほぼ全部取り組んでいたし、赤ペン先生の問題も毎月、提出目標日に間に合うように郵送していた。別に勉強が好きだったからというのではなく、これもよくできた仕組みで、赤ペン先生の問題を提出すれば、返却時にシールがもらえて、シールを溜めると様々な景品と交換できたのだ。努力賞というシールをたくさん集めれば集めるほど、豪華な景品と交換できた。そこそこ本格的なコンパクトカメラとか、ミニキーボードとか、子どものお小遣いではなかなか手の届かない景品と交換できたので、真面目に提出する意欲が湧いたのだと思う。名前は忘れてしまったけれど、犬やカニなど5つくらい(おそらく五教科のキャラクター)のベネッセオリジナルキャラのぬいぐるみセットとも交換したこともあり、かわいくてうれしい景品だった。
現在は少子化の影響やインターネットの普及で同業者が増えたこともあり、進研ゼミの受講生は年々減少傾向にあるようだが、通信教育の第一人者かつ教育業を牽引してきた会社だと思うので、生徒数が減るとしてもどうにか持ち堪えてほしい。
少子化の一方で、高齢化はますます加速している。ベネッセは介護業も担っているという。ただ介護するだけでなく、シニアになっても幸せに生き切ることを手助けするために、この際、小・中・高校生向け進研ゼミで長年培ったノウハウを生かして、シニア向け進研ゼミも提供してはどうだろうか?
退職して10年以上になり70歳過ぎた私の父は、週2で合計6時間程度のアルバイトをしているが、それ以外の時間はかなり退屈そうに見える。若い頃から身体を動かすことが好きで、暇さえあればランニングや軽い運動ばかりしていた父だが、慢性的な足首の痛みや関節炎に悩まされるようになった。つまり趣味の運動ができなくなったため、余暇を持て余すようになった。ずっと外で働きづめだったので、家事ができるわけでもなく、定年後暇になった父とは対照的に終わりなき家事をこなす母は未だに忙しいというのに、父は家事の手伝いもできない。まるで生前の祖父を彷彿させるように、父は新聞を読み、テレビ(特に時代劇や相撲)を見て、母が用意したご飯を食べ、寝るだけの単調な日々になっている。金銭的に余裕があるわけでもないので、お金がかかるような所へは出歩かないし、外で誰かと定期的に会話するということもない。基本的に黙って一人でテレビを見ているだけなので、このままでは認知症予備軍になってしまうのではないかと心配だ。
私の父に限らず、定年後は時間を持て余し、孤独に陥っているシニアは少なくないだろう。若い頃と比べたら、身体の自由はきかないし、生活も少ない年金でまかなっている人たちがほとんどだと思うので、気分転換のための趣味にお金をかける余裕もないかもしれない。健康や金銭面に自信がないと、ますます誰とも会わなくなり、ひとり時間が増え、認知症を発症してしまう懸念もある。それを予防する教材として、シニア向け進研ゼミをベネッセで開講してほしいと考えた。
あまりにも難易度が高いと取り組む気も失せると思うので、進研ゼミ小学講座レベルの問題が妥当だろうと思う。シニア世代になると、他者に認めてもらったり、褒められる経験が少なくなる。それどころか残念なことに、けなされたり、非難される場合もあるだろう。子どもの場合はできることが増えていく喜びがあるけれど、シニアの場合はできたことができなくなっていくつらさがあると思う。自分に自信があった人ほど自己肯定感が低くなり、自己嫌悪に陥りやすい。
添削問題を通して、赤ペン先生に褒めてもらえたら、自信を取り戻し、生きる希望や意欲も出てくるのではないか。介護も大事だが、シニア向け進研ゼミはそもそも介護が必要にならない健康なシニアを増やす一助になると思う。現代の医学では身体の老化は避けられないかもしれないが、認知機能など脳の機能の劣化を遅らせる生活なら通信教育で提案できるかもしれない。
子ども向け進研ゼミの努力賞(シール)制度も踏襲すれば、継続しようとする意欲につながると思う。健康なシニアを増やしたい目的ではあるが、例えば答案の文字や内容を見ることにより、その人の健康状態が把握でき、文字になっていないとか理解に苦しむ文章を書くようになったと添削する側が変化に気づけたら、その受講生の認知機能の衰えに気づけ、早いうちに適切なケアにつなげられるかもしれない。シニア向け進研ゼミがあれば、シニアの健康状態を把握し、シニアの認知機能を見守る役目も担えるのではないかということだ。
金銭的に余裕がないシニアでも受講できるように、受講料は従来の子ども向け進研ゼミより低価格、可能なら所得次第で無償で提供してほしい。子どもの場合、受験対策になる場合が多いため、志望校に合格するための投資と割り切れるかもしれないが、シニアの場合、受験・志望校合格を目指しているわけではない。なるべく健康に寿命を全うするため、脳を活性化させる脳トレのようなものだから、良心的な価格(破格)であってほしい。タブレットなどは使いこなせないシニアも少なくないと思うので、基本、紙で提供し、手書きしてもらう形にしてもらった方が、受講生の文字の書き方も把握できて健康チェックになると思う。
添削する側の赤ペン先生は、現在子ども向け進研ゼミで活躍している先生方に依頼すれば問題ないと思うし、AIの出現により、存続が危ぶまれている気もする赤ペン先生の新たな仕事も獲得できて一石二鳥だろう。
何より、心身共に健康なシニアが増えれば、労働力不足も解消されるかもしれないし、社会が活気づく。
2024年の出生数はついに70万人を切ってしまったという。70万人を割るのは2038年と見込んでいたそうだから、10年以上早い。かなり深刻な状況だ。
子どもの数をそう簡単に増やせない以上、シニアには健康で長生きしてもらうことが重要になる。介護者が不足しても、介護される側のシニアが減ればいいだけだし、何なら介護業もできるくらい元気なシニアが増えればいい。心と脳が健康なら、力仕事はできなくても、できる仕事はあるはずで、高齢になっても社会に貢献できるという生きがいがあれば、シニアは自己肯定感を落とすことなく、自分に自信を持ったまま生き切ることができると思う。
減り続ける子どもの数を増やそうとする対策も大事だが、しばらくの間、自動的に増え続けるシニア層をお荷物扱いするのではなく、社会の即戦力として頼れる人材に育てることが、少子高齢化の今の日本には必要なのではないか。シニアが元気にがんばっている姿を見れば、若い人たちも高齢になっても輝き続けられる子を産もうと考えが変わるかもしれないし、ネガティブなものとしか捉えられていない高齢化(シニア)という対象を、社会でポジティブな存在に捉え直せたら、結婚や出産を躊躇する若者たちの価値観も自然と変化するかもしれない。
少し話が逸れてしまったかもしれないが、生まれる前の胎児の成長から、シニアの介護業まで見守り続けているベネッセなら、ネガティブ要素が多い高齢化をポジティブなものに変えられるのではないか。延いては社会通念を変え、政府さえも手をこまねいている不安要素満載のこれからの日本社会を、ベネッセとシニア向け進研ゼミで健康を維持するシニアたちが牽引できるようになるのではないだろうか。子どもの数が今年もまた減ったと嘆くより、今「よく生きている」人たちが、今後も健やかに長生きして、持続可能な社会を自分たちの手で作っていけたらいい。
しかし話は戻って、ベネッセは「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」という妊婦や母親に寄り添う雑誌も発行しているので、少子化を解決する糸口もまた、ベネッセがみつけてくれるかもしれないと期待している。
地球全体で、オスの精子の数が減少しているとか、生物のメス化が進んでいるとか、人口減少に関しては様々な憶測があるが、ヒトが産めない身体になったわけではない。
少子化の一方で、孤立出産のうえ、出産したばかりの子を遺棄してしまう母親のニュースが後を絶たない。さらに2023年度の中絶件数は12万件以上であり、23年の出生数が72万人だったから、もし中絶を減らせたら、23年で計算すれば、84万人の子が生まれられたことになる。
中絶が良くないと言いたいわけではない。どうしようもなくて仕方なく、そうする人も多いと思うから。しかしもし経済的に問題がなければ産んで育てたかったと後悔している人がいるなら、少しでも産みたい意思はあるものの、シングルや貧困で困っているという妊婦がいるなら、産んで育てることを助成する画期的な仕組みがあればいいと思う。
育てることは社会が担えるとしても、産むことは妊娠したその女性にしかできない。孤立出産してしまう出産難民をこれ以上増やさないためにも、仕方なく中絶を選択するという望まない中絶を減らすためにも、パートナーなど頼れる存在がいて順風満帆な妊婦を支えるだけでなく、誰にも頼れず孤立している妊婦をも社会から置き去りにしないために、「たまごクラブ」のフリーペーパーを各産婦人科や、役所、コンビニ等に置いて、産むための準備も何もできていない妊婦の拠り所になってほしい。それを見れば、孤独な妊婦とおなかの赤ちゃん支えてくれる機関につながることができるという命を守るために必要な情報を可能なら無償で提供してほしい。
ベネッセという会社を推しているからこそ、孤独なシニアや孤立する妊婦の味方になってほしいと要望ばかり長々と書いてしまったが、ゆりかごから墓場までという言葉があるように、「生まれる前から命を全うするまで、すべての人(だけでなく犬や猫までも)が自分らしく幸せに「よく生きる」ことを伴走してくれる会社」だと思うので、これからもベネッセには期待したいし、推し続けたい。
少子高齢化、妊婦の孤立出産・嬰児遺棄など社会問題をベネッセが各雑誌や通信教育を通して解決してしまったら、ほんとに凄いと思う。
ベネッセの前身、かつての福武書店では絵本など児童書も発行していたそうだ。
新たにベネッセレーベルで子ども向けのみならず、シニア向け、妊婦向けの絵本も作ってはどうだろうか。ヒトの命のはじまりや、社会から孤立しないことを啓蒙するような内容や、単純に誰でも知っているようなお伽話でもいい。雑誌も良いけれど、絵本はよく生きるために必要なものだし、一生の友になってくれる場合も多い。ベネッセなら猫や犬を主人公にした絵本も得意そうだ。
ベネッセが長年、皆がよく生きるために試行錯誤を繰り返してきた業務が、社会問題を解決するのに役立つ時が来たと思う。
「進研ゼミ」、「こどもちゃれんじ」、「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」、「いぬのきもち」、「ねこのきもち」、「サンキュ!」…そしてまだ見ぬ絵本など、ベネッセが携わるすべての出版物、「よく生きる」精神に希望と期待を込めて、ベネッセコーポ―レーションを推します。
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