秋吉寛信 | Precena APAC

Precena APAC Director, Malaysia MD | 元Accenture | 米国公認会計士 | 北海道出身 | シンガポール在住。人材育成に従事するかたわら、学びに関する気づきや情報を発信。

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  • キャリア・子育て・ライフスタイル

    ビジネスの視点から、キャリアや子育て、生活習慣に役立つ考え方をまとめています。

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    自身のスキルアップに役立つ情報をまとめています。

最近の記事

APACで活躍するリーダーに共通するスキル - 3つのE

Empathy (共感力)APAC = 多様性 グローバル企業において、Asia Pacific(APAC)は一つの管理地域として括られることが多いが、その中身は多様性に富んでいる。 国によって文化、宗教、民族、言語、経済力、政治形態、人口動態と、ありとあらゆる側面で面白い程違いがある。 もっと言うと、一つの国の中に異なるそれらが共存しているケースも珍しくはない。 多民族が共存するシンガポールやマレーシアはその代表例であるし、うっかりインドにまで足を踏み入れてしまう

    • 壊れた窓理論、子育て、リーダーシップ

      靴箱の上の荷物 我が家の玄関にある靴箱の上には、ちょっとした季節の飾りものと家族写真が置いてある。 ハロウィンならミニチュアのカボチャ、クリスマスにはトナカイが座っている。 妻も私も比較的家の中をスッキリさせておきたいタイプなので、意図した飾り以外は極力物を置かない様にしている。 が、現実はそんなに甘くはない。 財布、帽子、子供の水筒、折り畳み傘など、気が付いたら靴箱の上が物置き状態になってくる。 定期的に片付けるが、気が付いたらまた同じ状態だ。 あと5分我が家の

      • ChatGPT後の世界 - 何が人間に残るのか?

        計算能力は必要か?小学二年生になる娘は、”Prodigy”という学習ゲームをiPadでやっている。 ロールプレイングゲームになっており、算数の問題を解けば敵を倒すことができる。 そしてうまく倒せばキャラを仲間にできるストーリーになっている。 元々学校で紹介され、楽しく学べるので隙間時間に自分で進んでプレイしている。 ある日家で仕事をしていると、リビングからこんな声が聞こえてきた。 「Hey Siri, 12から何を引けば5になるの?」 「んっ?」と思う私。 更に

        • 相手よりフォーマルだと失礼に当たる!?ASEANでの仕事着の選び方

          「日本人みたい」な服装先日久しぶりに対面でお客様との打ち合わせがあったので、 ビジネスシャツ(ノータイ)、スラックス、革靴といった 典型的な”クールビススタイル”で家を出ようとした私。 すると小学生の娘が、「お父さん、日本人みたいだね」と一言。 「そりゃ日本人だからね」と返す父。 最寄り駅までの道すがら、 よく考えると面白いコメントだなと気付く。 確かに普段家で仕事をする時は、Tシャツに短パン。 オフィスの時でも、ポロシャツ×ジーンズで仕事をすることが多い。

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        記事

          パフォーマンス管理制度の歴史

          テイラーの科学的管理法テイラーの科学的管理法(Scientific Management)は、アメリカのフレデリック・ウィンスロー・テイラー(Frederick Winslow Taylor)によって提唱された現代的パフォーマンス管理の先駆けと言われている。 彼は第二次産業革命を機に技術革新や大量生産が進む20世紀初頭にこのアプローチを開発し、労働者の生産性を向上させ、効率的な生産プロセスを確立することを目指した。 その特徴は、作業の標準化とそれに連動した報酬・インセン

          パフォーマンス管理制度の歴史

          改善と革新 - 似て非なる二つのフレームワークと実現方法

          つい先日似て非なる2つのコンセプト、「改善」と「革新」についてお話をさせて頂く機会があったので、簡単な記事にも起こしてみました。 結論から言うと、「改善」と「革新」ではフレームワークから会社の仕組み、構築すべき文化までほぼ正反対のものが求められます。 今回の記事では、その理由とそれを打開する際によくある間違いと推奨される方法論について整理しています。 初めに、今回のストーリーは以下のペルソナを意識して準備をしています。 主人公のプロフィール基本情報 名前: 佐々木保

          改善と革新 - 似て非なる二つのフレームワークと実現方法

          ブルーオーシャン戦略から学ぶ競争優位の築き方 - 核となるバリューイノベーション

          伝統的な3つの競争戦略競争戦略の型は、伝統的に3つに分類されます。 一つ目は、コストリーダーシップ戦略です。 これは企業が競争上の優位性を築くために、競合他社よりも低コストで商品やサービスを提供する戦略です。 一般的にこの戦略を取る企業は、コストを最小化し、オペレーションの効率性を追求することに重点を置きます。 代表的な例としては、マクドナルドやウォルマートが挙げられます。 二つ目は、差別化戦略です。 これは同じように企業が競争上の優位性を築くために、他社とは異

          ブルーオーシャン戦略から学ぶ競争優位の築き方 - 核となるバリューイノベーション

          変革を指揮するリーダーが知っておくべき生存と繁栄のデュアルシステム

          変革の必然性海外駐在に関わらず、辞令を受けて新しいポジションに就く際、 在任期間中に自らの手で何かを変えたいと思う人は多いのではないか。 これは2つの意味でとても自然なことだ。 1) 変革こそが価値 欧米の映画で社員が突然解雇になり、そのままセキュリティに連れていかれるシーンを見たことがある方は多いと思う。 これは暗に「引き継ぎ」という文化が無い事を示している。 離任する側は自分がいなくなった後に興味を持たないし、 後任も前任の仕事をそのまま引き継ぐことに価値を感じ

          変革を指揮するリーダーが知っておくべき生存と繁栄のデュアルシステム

          リーダーとは選択の連続であり、永遠に終わらない旅路である

          Do you love your wife?愛はいつから愛に変わるのか? 私が大好きなリーダーシップに関する動画があります。 対談形式で進む動画で、 「Do you love your wife?」 という質問から始まります。 質問をされた男性の答えはもちろん「Yes」。 すると更なる質問が来ます。 「それが確信に変わったのはいつですか?」 という質問です。 動画では質問をされている方が既婚男性なので「Wife」となっていますが、 皆さんにとっては夫かもし

          リーダーとは選択の連続であり、永遠に終わらない旅路である

          The Working Future: More Human, Not Less

          これは戦略コンサルのBAIN & COMPANYから出されたレポートのタイトルだ。 コロナやデジタルテクノロジーの発展に伴い人々の働き方がどう変わって行くのか、 それを踏まえて人材マネジメントがどの様に変化すべきかを理解する一助となるため、 自身の備忘録としてまとめてみた。 働き方に関する5つの発見レポートの背景や調査方法などの前置きは割愛し、結論からいこう。 以下の5つの発見がそのままレポートの目次となっている。 Motivations for work are

          The Working Future: More Human, Not Less

          幸せを作る3つの脳内物質

          科学的に幸せになる方法幸せの形は人それぞれというが、 科学的に言うと 人の幸せは主に3つの脳内物質に支配される。 それは、  ①セロトニン  ②オキシトシン  ③ドーパミン だ。 つまり幸せになりたければ(正確に言うと幸せを感じたければ)、 この3つ脳内物質を分泌させる必要がある。 幸せ脳内物質の増やし方簡単に言うと、 セロトニンは心身共に健康な時に、 オキシトシンは愛情や友情などの人とのつながりを感じる時に、 そしてドーパミンはスポーツや仕事などで

          幸せを作る3つの脳内物質

          ベジタリアンという選択

          興味を引いたその理由先月立て続けに2人のベジタリアンの知り合いに会った。 1人は中学からの友達でロンドンに住むプロカメラマンの日本人。 もう1人はインド系シンガポール人の大学教授。 ベジタリアン自体は新しい概念でもないし、身の回りに多くはないが決して稀有な存在でもないので、ここまでだと「へー」で終わる。 しかしここで興味を引かれたのは、全く共通項の無い2人が全く同じ理由でベジタリアンを選択しているという事。 それは環境問題。 恥ずかしながら、初めてその理由を聞いた

          ベジタリアンという選択

          ASEANで次世代ローカルリーダーが辞める3つの理由

          持続的な成功に不可欠なローカル人材と離職問題ASEANでビジネスを「持続的に」成功させるためには、現地人材の活用が欠かせません。 それは単に人件費の抑制というコスト削減の側面だけではなく、ローカルの制度やニーズを汲み取ったビジネスの成長という側面でも効果を発揮します。 そこで多くの組織が特にマネージャー以上にローカル人材を登用することを目指し、採用や育成を進めます。 が、入社後2~3年経って「さあ、これから!」というタイミングで退社をしてしまうというケースが後を絶ちませ

          ASEANで次世代ローカルリーダーが辞める3つの理由

          子育てで知っておきたいリーダーシップの考え方

          子育て×リーダーシップ「叱るより、褒めなさい」 (けど、叱らなきゃいけない時もあると思うんだけど・・・) 「口うるさく言わずに、信頼して、自由にさせなさい」 (わかるけど、人として自由にさせたらまずいこともあるでしょ・・・) 私には7歳の娘がいますが、 色々な子育て本を読んでも、正直 「頭ではわかるけど、実際無理じゃない?」 と感じることがあります。 そんな時、自分のイメージにピタッとハマったのが、 子育て本ではなく、 ビジネスの文脈でよく使われる Si

          子育てで知っておきたいリーダーシップの考え方

          VUCA時代に求められる「無知の知」

          今の知識・経験では逃げ切れない世界自動車会社フォード・モーターの創設者であり、自動車の大量生産に成功したヘンリーフォードは、「学び」について興味深い言葉を残しています。 “Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty. Anyone who keeps learning stays young. ”  "学ぶことを止めた人は、それが20歳だろうと80歳だろうと年老いているが、学び続ける人は何歳で

          VUCA時代に求められる「無知の知」

          OKR導入時に注意すべきポイント

          目標管理制度といえば、Peter Druckerが導入したMBO(Management by Objectives)が有名だが、昨今インテルやグーグルで導入されたOKR(Objetives and Key Results)が少しずつ広まっている様に思える。 このOKRに関しては、私自身複数のクライアントと一緒に導入を推進する中で、よく出会う課題がいくつかある。 今回はそれら課題と、考え得る対策を一緒にまとめてみた。 ※本投稿はOKRとは何かを理解したい方を想定したもので

          OKR導入時に注意すべきポイント