“選ばれる園”ってどうなのだろう?

みなさん、こんにちは。
カタグルマの大嶽です!

さて、昨日は保育博ウェビナーで講演をさせていただきました。

ウェビナー詳細はこちら↓

申込者245名、参加者192名と多くの方にご参加いただきまして、参加いただいた方にはお礼申し上げます🙇‍♂️

対談した正和学園の取り組みは前回のコラムでもご紹介をしております。

最近の保育業界の制度的なトピックスは、

・保育施設の多機能化
・社会福祉連携推進
・公私連携・統合
・幼児教育スタートアッププラン
・利用人数に応じた公定価格変更
・子ども庁、保育士処遇改善
・地域連携、他園連携
・定員変更・定員縮小

などが挙げられるのですが、これらを踏まえてあちこちで、

「選ばれる園づくり」

というサマリーワードで集約されつつあるのは、業界を俯瞰的に見ていれば誰でも思うことで、私も少し前までそのように考えていたのですが、、

最近それに関して違和感を感じつつあります。

その理由は、

「選ばれる園では弱い」

ということです。

もちろん、選ばれることは大切なことなのですが、この考え方を紐解くと、

・相対比較である
・よって「差別化」と「競争」という概念が生じる
・「選ばれる」は「nice to have」である

ということであり、これでは真に園の存在意義が最大化しないからです。

どうしたら無くてはならない存在になれるのか。
つまり、must haveになれるのか。

という考え方をベースに経営を組み立てる必要があると思ってます。

今まで保育園は供給不足により地域の子育てのインフラとして、結果的に無くてはならない存在でしたが、これからはインフラ過多により、無くても誰も困らないという園が出てくることも想定されます。

つまり、真に地域のインフラにならなければなりません。

そして、選ばれる、生き抜く、勝ち抜くという考え方ではなく、如何にして、無くてはならない、愛される、応援される園になれるのか?

今回の正和学園の事例もまさにそうで、競争や差別化のために行っていません。

むしろ、共生と長所伸展をベースにコンセプトを定め、事業モデルを作られています。

うちだけ園児が集まれば良い、なんて発想は全くありませんし、他園も地域も良くなるために設計されています。

こういう話をすると、綺麗事だと思う方もいるかもしれませんが、SDGsやESG、地域コミュニティやネットワーク、社会資本、地域資源活用の文脈において人も資金も集まっている現状を見ると、保育施設もその文脈においてどんなあり方を考えるかという姿勢が問われているように思えてなりません。

そして、それが無くてはならない、無くなったら困る園づくりの基盤になるのでしょう。

そのために、これから保育施設は何を考え、行動していかなければならないのか。

そんな具体的な話を12月の保育博で話せればと思います。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?