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茶々だいかんやま保育園を見学

みなさん、こんにちは。
カタグルマの大嶽です!

さて、「子ども庁」のニュースを徐々に目にする機会が増えてきました。

2015年以降から、内閣府が主体で子ども子育て支援制度を取りまとめて来ましたが、実態は厚労省、文科省がそれぞれの分野やテーマを持ち、それに紐づいて予算が横断的に分配されていたことで、効率性、効果性の視点から問題がたくさんありましたので、これは良い話だと思ってます。

ただ、単に衆議院選挙の目玉に位置づけられてるだけにすぎないし、どう転ぶのか不安もあるので、もう少し静観しておきましょう。


さて、個人的に大変お世話になっている茶々グループの新園、「茶々だいかんやま保育園」が4月にオープンしたので行ってまいりました。

茶々だいかんやま保育園のご紹介

4月1日という新年度初日にも関わらず、迫田理事長直々にご説明、ご案内いただき、とても感謝です!!

迫田理事長とは10年以上のお付き合いで、過去に茶々グループの新人研修を何度か担当させていただいたり、経産省プロジェクトに参画いただいたり、前職時代ではたくさんセミナー講師をしてくださったり、保育博などのイベントでも一緒に登壇したり、そして、今回も5月に開催予定の某企業のセミナー講師として共に登壇する予定だったり、公私ともに、本当にたくさん思い出があります。

私が25~26歳くらいから、定期的に情報交換しながら切磋琢磨してきた、まさに「仲間」です。

ちなみに、過去にも茶々グループの園の見学は、入間の茶々保育園、さいたま市のすずや保育園、練馬のおおいずみ保育園、新宿のひがしとやま保育園、千葉のまくはり保育園をさせていただき、今回で6園目です。

全てではないにせよ、茶々グループの新園の歴史を半分以上は見てきましたが、理念やビジョンの進化とともに変化するハードやソフトを見るのを楽しみにしてきました。


そして、今回の園のクリエイティブディレクションは、あの水野学さん。数々の素晴らしい作品を残されてます。

過去に、憧れの山口周さんとの共著ということで、水野さんを知り、この本を読みました。

世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術


さて、今回のだいかんやま園の特徴は、

・SDGsを尊重した保育
・ドキュメンテーションセンターの設置
・クリエイティブ教育のためのIT活用ホール

などを挙げておられます。特に、

・SDGs

・ドキュメンテーションセンター

はグループとして、コンセプトを大々的に打ち出すのは初の試みですから、これは見学に行かないと!!と思ったこと、そして、なによりも、新しいビジョン「Education is Empathy」になってから、初の園ということで、それを見たかった。。

茶々のビジョン

今回も迫田理事長に相談したら、4月1日なら空いているとのことで、新園開園して1人目の見学だったのでは?と思います、、笑

ミッションやビジョンを前提に作られた園舎、デッキ、部屋の雰囲気とデザイン性は一流のディレクターと設計が入っておられますし、言うまでもなく素晴らしいのですが、子どもが本格的に過ごし始めてから見えてくることも多いので、それよりも、私が注目したのは、

「経営者である迫田理事長の贅沢な見学案内、プレゼンテーションから見えた、トップの真のこだわり」

です。

短い時間でしたから、私の捉え方が全てではないと思うのですが、それが特に垣間見れたと思った写真がこの2点でした。

これはドキュメンテーションセンター内にあるSDGsのラックで、17テーマそれぞれにポケットがついていて、先生たち自身が気づいたこと、実践した活動をメモとしてこのポケットに入れていきます。

これにより、SDGsへの意識が高まり、園全体でこの概念を浸透させることで、世界標準の社会問題に向き合っていこうという意識を高めています。


この写真はどの園にもある靴下入れなのですが、特徴的なのは「家族写真」であることです。

どこにでもある靴下入れは、「子どもの写真」を貼ります。

もちろん目的は自分の場所だと理解させるためです。

しかし、迫田理事長は、保育園だからと言って家族を分離させる必要はない、保育園の中でも家族を感じる場面があってよい、保育園という枠組みで絞るから発想もできることも限られる。

地域や家族と繋がる場所だからこそ、保育園は保育園、家庭は家庭で分けたくないし、それを感じられる場所でいたいという思いがこの小さな靴下入れにも表現されているということです。

もちろん、今回の大きな特徴である「ドキュメンテーション」においても様々な興味深い活動をされていますが、迫田理事長は今のトレンド的な「How To」としてのドキュメンテーションに警鐘を鳴らしています。

茶々グループは元理事長のお母さまを中心に、ラボ機能としてこのドキュメンテーションを数年にわたり研究してきて、本質的な子どもの育ちを尊重したドキュメンテーションをこのだいかんやま園でも展開されていく予定です。

今は「動画や写真とって、それをICTでつなぎ、管理し、それを振り返り、保護者にも共有する」というHowToだけが先走りしています。

もちろんこれ自体も素晴らしいことなのですが、やり方に依存した「ドキュメンテーション」を始めて、現場を混乱させてしまっているケースも少なくないと聞きます。

どんなメソッドも、どんな保育ツールもそうですが、目的と手段を履き違える歴史をこの保育業界も一部たどってきたわけです。

正確に目的を設定し、その本質を捉え、それを研究し、実践を通して深めていく、それを評価、振り返り、さらに発展させていくことが重要ですね。


最後に、もちろん公開はできませんが、茶々グループは、さらに進化し、近いうちに新しい風をこの保育業界に吹き込んでくれそうです。

この10年間、常に新しいチャレンジをしてきたこのグループにこれからも注目ですね。

そして、帰りに車で送っていただいた際に、今から職員の面接に行かれることを知りましたが、どんなに組織が大きくなっても、どんな大きなビジョンを掲げても、絶対に面接には自分が参加すると。

私も以前からその重要性を訴えてきましたが、それ大切にする姿勢に改めて共感しました。

間違いなく、業界を代表する経営者ですから、さらに進化し、業界に影響を与えて、牽引して欲しいと思います。

ではまた。

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