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なぜ保育園は園長と職員の対話が増えると離職が減るのか?

みなさん、こんにちは。
カタグルマの大嶽です。

早いもので、今年も折り返し地点を超えました。

よく言われる表現ですが、年を重ねるごとに時が過ぎるのが早くなりますね。

一日一日を大切に過ごしたいと思います。


昨年11月から本格的に始めた今回の資金調達ラウンドのファイナンス出口がようやく見えてきました。

前回シードラウンドでは、gazelle capitalの石橋さんからお声がけいただき、直ぐに第三者割当増資での投資契約が決まったので、本格的なエクイティファイナンス活動は今回が初めてのようなものでしたが、予想以上に苦戦を強いられました。

この件については、改めて来月あたりにお伝えしたいと思います。


さて、本題です。


カタグルマ人材育成をご利用されているユーザーリサーチを行った結果、以下のデータが出てきました。

▪️ユーザーの平均離職率
2022年度:17.3% → 2023年度:13.0%

→4.3%減少

▪️離職率が低下したユーザー割合

→全体の約70%

▪️離職率10%未満のユーザー割合
2022年度:31.2% → 2023年度:41.6%

→10.4%上昇

※いずれも2年以上ご利用ユーザーに限る

カタグルマはリリースしてからもうすぐ3年なので、2年以上ご利用するユーザーがようやく一定数出てきたことで、このデータが取れるようになってきました。

人材の定着や離職理由はいくつかの要素が絡み合っているため、

カタグルマ導入=上記の結果全て

とは言えませんが、確実に貢献、寄与していそうです。

カタグルマユーザーの1施設あたり平均アカウント数は40人なので、たった1年間で2-3人ほど離職者が減った計算になります。

さらに、これを新規採用コストに換算すれば、1施設あたりで少なくとも数十万円、コストをかけていたユーザーは100万円以上も軽減できる計算です。

では何故このような結果が出ているのでしょうか?

こちらは業界関係者なら少なくとも一度は見たことのあるグラフです。

最も多い離職理由は「職場の人間関係」です。

こちらは令和元年のデータですが、今も昔も変わらず最も多い理由です。

さらに、令和6年現在、処遇改善等加算の充実、自治体の手当の充実、さらには働き方改革による残業時間の減少、有給休暇取得が取りやすくなった現状を踏まえると、給料が安い、仕事量が多いという2番手、3番手の理由は減少しているはずで、益々人間関係の理由が際立っていると察します。


そして、弊社のメンバーが調べてくれたのですが、アメリカの調査会社ギャロップ社の調査データによると、

・従業員エンゲージメントのばらつきの70%は管理者の質に起因する
・従業員エンゲージメントの高さと上司への相談のしやすさは強い相関関係がある

という調査があり、

「組織から去るのではなく、上司から去る」

というのが、人間関係による離職の現状とのことです。

これを保育施設に置き換えてみますと、

・園長と職員の関係
・リーダーと一般職員の関係
・主任とリーダーの関係

など、様々な関係がありますが、やはり組織上最も影響力のある園長との関係が非常に重要になるのは言うまでもありません。

そして、ギャロップ社は、その関係性を構築するのに最も大切なのは、

「対話・コミュニケーションによるエンゲージメントの向上」

だということを教えてくれます。

具体的には以下の質問に対して、園長やリーダーがどこまで現場職員に対して環境を提供しているか?ということです。

手前味噌ですが、カタグルマ人材育成を活用しているユーザー様は、この12の質問のうち、大小あるものの、園のマネジメントイベント管理、職員データベース、自己評価、個人目標、個人面談、研修報告、事業計画などの機能を活用して、大部分を網羅しているため、園長と現場、本部と園長の対話やコミュニケーションの質が高まり、頻度が増えることで、エンゲージメントが高まり、離職防止に貢献しているのだと仮説を立てています。


現在、常時1万人以上の保育従事者の方にご利用いただいておりますが、この方々が日々活用する中で蓄積されるビッグデータにAIを組み込み、更なるエビデンスとプロダクト提供価値を高めていくところなので、ご興味ある方は是非一度Webサイトを覗いてみてください。

【カタグルマWebサイトはこちらから】


ではまた。

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