保育園の園長の課題
みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です!
さて、Amazon創業者のジェフベゾスが10月からシアトルに保育園を作りますが、これまでのモンテッソーリ教育を超えるカリキュラムになる予感です。
また保育現場のデジタル環境もどうなるか楽しみですね。
海外渡航が気兼ねなく出来るタイミングが来たら視察したいものです。。
さて、最近の私の問題意識は、
「やってるように見えてやってない」
「やっているができてない」
という、「虚業的」「虚務的」な場面がこの業界には多いなぁということです。
例えば分かりやすいのはヒヤリハット。
多くの園で実施しているものの、同じ事象を繰り返すケースも少なくありません。
そして、研修。
受講するのは良いし、それを園内に研修報告書としてフィードバックもしている。
しかし、何だか身についていない、、
最後に、計画。
もちろん作成しているものの、それが現場に反映されてない、現場職員が理解していない。。
これらが安全管理レベルを高めたり、保育の質を高める方法の中核だったりしますから、何とも不安です。
これからの不確実な時代、変化の激しい時代に求められるスキルは、
・課題発見力
・創造力
・実行力
ですが、特に課題発見力は大切です。
なぜならば、問題の潜在性や複雑性が増す中で、課題を見つけ出し、問題提起することが難しくなるからです。
保育業界に置き換えても、制度が複雑化したり、人材不足の中でマルチタスクを求められたり、会社の成長とともに、職員自身のキャリアチェンジやキャリアアップが頻繁に起こる中では、新たな問題、気付きにくい問題が増えるため、とても大切なスキルになります。
そこで是非考えていただきたいのが、
「横断的・オープン的であるか」
ということです。
経営者や園長ならば、自分の過去の経験だけで判断、決断をしていないか?それを外部に求めることをしているか?
組織で言えば、園内だけで完結しようとしてないか?その中で限られた意見だけが出ていないか?
他を寄せ付けないムードを出していないか?
先のヒヤリハットの事例で言えば、言い方を選ばずに言えば、いくら危機管理レベルの低い、課題発見力の低いメンバーだけで議論していても、危機管理レベルは上がらないということです。
それにも関わらず、自分たちはあたかも仕事をした気になって、強く主張したりします。
これは厳しい言い方をすれば「虚業的」「虚務的」です。
研修の例で言えば、どんなに良い研修でも、受ける側が受動的で、課題発見や問題認識できない人が受けて、それを園内に共有しても、あまり意味はありません。
この固まった構造の最大の原因は現場のトップにあります。
トップ自身が、横断的、オープン的な価値観を大切にして、意見を受け入れやすい、意見を吸収しやすい、意見を出しやすいカルチャーを作ること、これが大切です。
まずは、園外、法人外から意見やアドバイスをもらう意識を持ち、実行してみることからです。
ではまた。