離職の低い保育園・幼稚園の共通点
みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です!
さて、昨日は四国と東京で保育施設を5施設運営するご支援先。
私のご支援先ではこの時期に年度末の退職意向調査をしていただいているのですが、この会社は従業員が60名ほどですが、年度末退職者がゼロになる予定です。
むしろ育休復帰者が多く、余剰配置になる園がいくつか出てきます。
離職率にはさまざまな捉え方がありますが、個人的にはES指標としての親和性はかなり高いと考えてます。
※そのような研究成果があれば是非教えてほしいですが、、
よって、一定規模以上の組織で離職率ゼロないしはそれに近いというのは組織マネジメントが効いている証拠です。
もちろん、組織には変革期がありますから、それに伴う痛みとしてや、局所的にマネジメントが機能せず離職が増えるケースはあります。
また、地方よりも都市部の離職率が上がりやすいのは、都市構造上、有効求人倍率では当然差が出ます。
だから、一概に数字だけを追えませんが、そうでなければ、離職率は確実に組織マネジメント如何で増減するものです。
今年度は従業員数50人以上のご支援先で年度末離職ゼロという先が2件になる予定です。
もう一件は従業員110名の関西のご支援先。
この2社に共通するものは何だろうと考えると、あるキーワードが浮かび上がります。
それは、
「経営者と園長の高いエンゲージメント」
です。
そんなことか、、と思われるかもしれませんが、これは決して簡単なことではなく、考えれば考えるほど難しいテーマです。
給与が低いからとか、仕事が大変だからというのは、この2社も少なからず課題はあります。
むしろ、その辺りが充実してる組織の方が多いくらいです。
また、決して仲良しクラブや居心地がよいわけでもありません。
ある会社は園長に徹底的に数値管理を求めてます。
本当にこの2社は、経営者が努力し、園長とのコミュニケーションを深めてます。
園長としては、心の支えにもなってますし、強い信頼関係を抱いてます。
そしてそれは、保育スキルではなく、人間性や性格、マネジメントにおける評価です。
1人の経営者は長年毎月の社員一人一人の給与明細に手紙を添えてます。
そんなこと、単に仕組みだけで簡単に出来ることではないでしょう。
そこに社員に対する感謝や尊敬の想いがあるからできるわけです。
そんなところから、理念やビジョンの共感、仕事への誇りが生まれるわけですね。
当然、離職が減るわけです。
離職は近年保育の質と直結してるように思います。
離職が減るのは、見方を変えればとても意義のある投資です。
ではまた。