見出し画像

コロナによって奪われた人との触れ合い

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため不要不急の外出を控えることが望まれている。

サラリーマンではなくフリーのカメラマンである僕は撮影がなければ出社する会社もなく、東京で一人暮らししているため買い物以外は誰にも合わない日々が続いた。
経済的に大変だけど、誰にも会えない!人と直接話す機会がなくなってしまったことが一番辛かった。
一日誰とも会わず、誰とも話すことがない日々が続くと、言葉を忘れそうになる恐怖さえ覚えた。

世界と自分をつなぐ唯一のツールがノートパソコンであり、ブログだった。
記事を書き、記事に対する反応があることで自分が社会と、世界とつながっていることを確認できた。自分が1人っきりじゃないと。

そんな中、突然現れたのが新たなSNSツールClobhuse。
友人に紹介され、使い方もよくわからないまま使っていると10年以上会っていない友人とClobhuseの中で再会して長時間思い出話をすることができた。
不思議なもので、長らくご無沙汰の友人に電話するのは躊躇われるが、Clobhuseの中での会話ならスムーズになる。
Clobhuseではコロナ渦だからこその出会いもあり、リアルには一度も会ったことがない人とコラボしてオンランで写真展を開催することもできた。
人と直接会えない環境下でSNSツールのおかげで遠方の人ともコミュニケーションが取れ、3月8日から京都での写真展開催が決定した。

先日、SNSのテキストでお話していた友人が「ところで久保田さんウナギは好きですか?」と聞いてきた。
なんのこっちゃ?と思ったが、「好きですよ〜」と答えた。が、その話題はそこで終わっていた。突然なんだったんだろう?
子育てしながらフェアトレードを頑張っている友人は突然脈絡のない会話をする人ではない。突然なんだったんだろう?と思いつつも、いつの間にか忘れたいた。

今日、突然、宅急便で荷物が届いた。

画像1

開けてみると友人からのメッセージカードと共にウナギが!
コロナで仕事ができていない僕はいつも友人に「僕なんか何もできていなくて!」と言っている。そんな僕へのメッセージか?メッセージカードのシールは
「you are very special 」ちょっとした心遣いが嬉しい。
ありがたくメッセージカードをピックアップすると裏面に絵が描いてあった。

画像2

一気に涙腺が緩んでしまった。
2歳の頃、僕の膝から離れなかった友人の娘。もう幼稚園に行くようになったらしい。ずっと会えてなくて、先日のオンライン写真展のとき、ママと一緒にちょっと顔を出してくれたくらい。
ママ曰く「私にも一言書かせて〜」と言って絵を描いてくれたそうだ。僕に抱っこされていた頃の記憶が残っていたようだ。
PCデスク脇のTODOボードにちょっと可愛めなピンで留めた。
めげそうになっても、この絵を見たら頑張れる気がする。

コロナ渦で人に会えない時間が長くなって、改めて友の存在の大きさを痛感した。
フリーカメラマンだから1人で仕事できているかというと、そんなことはなく、
いつも多くの友人たちの協力で仕事ができている。
わかっていたことだけど、友と会えない時間が改めて僕に友の大切さを教えてくれた。
自分にとって大切なこと、、
僕と知り合ってくれた友と細くてもいいからつながり続けていくこと。
そして、僕の人生を様々な方向から支えてくれた友に恩返しをすること。
それは僕が諦めず生き延び、フォトジャーナリストとして「伝える仕事」を続けることだと思う。


#自分にとって大切なこと

いいなと思ったら応援しよう!