音楽を仕事に出来る人の思考
なぜこんなタイトルをつけたかというと、幸運にも音楽で長い事仕事させてもらった経験から色々な人に出会いました
こんなに凄いのに何かパッとしない そんなに演奏が上手いわけじゃないんだけど凄くカッコいいetc…
色々な人がいるなかで、「だからお仕事になるんだよね」と納得出来る理由に一貫性があることに気づきました 今回はそれをテーマに私見を述べようと思います
仕事とは何か
いきなりこんなことを聞かれてすぐに答えられる人はそんなに多くはないのではないでしょうかw
仕事とはズバリ「人や組織の為に働き、成果報酬を頂く行為」です 自分たちが生きていく為の衣食住を得るために仕事をし、対価としてお金を頂くことです
ではどのようにして仕事としてお金を得る事が出来るのか それは概ね下記の4種類のどれかにあたります
1.面倒な事、手間のかかる事、大変な事
お掃除、肉体労働、家事の代行等など 対価として報酬をクライアントから頂きます
2.簡単に身に付ける事が出来ない特殊技能
医者、弁護士、税理士、トレーナー等 専門的な知識、技術を提供することによって対価として報酬をクライアントから頂きます
3.時間を提供する、売る
いわゆるアルバイトやサラリーマン等 時間を雇い主に提供することにより対価として報酬を頂きます ですので技術や知識が不十分でも時間を提供することにより最初から報酬を手に入れることが出来ます
4.不労所得
株や先物取引、最近ではビットコインによる利益を上げる事です でもこれは個人的にはサブ的に考える事と思っています
音楽家は2にあたります 演奏、レッスン共に特殊な技術を提供し、対価として報酬を頂きます ですが、これが自分の為の行動か人の為の行動かで対価となるかどうか決まります
A. 自分の演奏したい、歌いたい曲を作り、披露する
B. ホテルのラウンジでお店に合うような曲を演奏する
Aは自分の為であり、Bは人の為ですね 演者は要望に合った曲を演奏するのは人の為にする事ですから雇用主が対価として日給や時給として報酬を支払います
Aで収入を得る為には自分の曲や演奏に共感してくれた場合にのみ、CD購入やライブのチケットを購入して頂くことで報酬を得る事が出来ます
たくさんの人が共感してくれれば報酬に成り得ますが、共感してもらえなければ報酬になりません
ある意味博打と一緒なので蓋を開けてみないとわからないというリスクがあります
レッスンもBにあたります 生徒が上達するように生徒の上達に必要な技術と知識を提供することは人の為にやることなので対価として報酬を得ることが出来ます
どちらもBが出来るようになる為には要望を満たす為の必要なスキルが必要です 演奏力、読譜力、指導力etc..
バンド全盛期の頃
20年くらい前はGLAYやラルクなどのバンドが絶頂だった頃、彼らのように売れたいと思うバンドのドラマーが多数習いに来ました
バンドの曲だけを練習している人ばかりだったので基礎がほぼ出来ていないというのも特徴でしたが、決定的に欠落している考えがありました
それは「メジャーデビューをゴールと考えている」ことです
確かにメジャーデビューは大変です
簡単になれるものではありません
彼らはデビュー出来るようになる為に色々な戦略を考えていました
でも一番大事なデビューをゴールと考えていてはダメだと思うのです
デビューしてからがスタートのはずなのにゴールと考えてしまっている
それでは音楽を職業と出来るはずがありません
志望大学へ受かる為に必死に勉強して合格していざ入学したら何をしたらいいのかわからなくなってしまうのと同じです
入学をゴールと考えているからです
バンドでメジャー以外にも個人でやっていく人はギャラが取れる演奏が出来るようになってからがスタートなんです
でもそれが出来た人でゴールと考えていた人は今まで見た事はありません
バンドが解散、活動停止してしまったら
デビューを目指しているバンドが最初からこのような事を考えることはないと思いますが、現実的に起こり得る話です
何十年もメンバーチェンジがないバンドはそれこそ奇跡と言っていいくらいの確率となります
自分がいつまでそのバンドの一員であるか何の保証もないのです
そうなった時、出来る音楽やスキルが少ないと他のバンドに入ることも難しくなってしまうかもしれません
その為にも出来るだけ幅広い音楽性とスキルはしっかり磨いておいた方が良いということは言うまでもありません
自分の「売り」とは何か
多くの企業が同業他社と差別化を図る為に独自のメニューやシステムを導入するように自分にしかないものを追求することがこの世界で特に必要です
僕より演奏が上手い、教えるのも上手い人なんてプロアマ含めて星の数ほどいます
そういう演奏を見て何度も落ち込んだものです
でも気づいたんです
自分の商品としての売りは何か、と
自分の得意なことを売りにして磨きをかけていけば良いのです
自分の得意なことは何か それを追求することだと思います
得意な事とは何か 実は自分自身がよく解かっていません
なぜなら自分にとっては当たり前に出来るのことだからです
それに気づき、納得して自分に受け入れられたらそれが自分の最強の武器となります
まとめ
以上が僕が思う仕事に出来る思考です
でもこれは音楽にだけ当てはまることではなく、「仕事とはなんぞや」を解かっている人は何やってもある程度成功すると思っています
特にミュージシャンはメンタルの部分が演奏に影響する事が非常に多い仕事だと思います
仕事を得られるようにするにはクライアントからのオーダーに忠実に答える事が出来、かつ自分の得意なことをしっかりと提供することです
出来るようになった自分を想像して練習する
出来た後の事を考えられる人間になることだと思います
仕事は人から与えられるものだけではありません
仕事は自ら生み作り出すものです
それを解かった人が成れるのではと思います
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