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楽器が上達し難い人の思考

さぁ、なかなか際どいタイトルが出てきました!w

僕が長年レッスンをしてきて、千人以上の生徒を見てきた経験から私見を述べたいと思います


習い事としてのドラム

15年くらい前から、習い事としてのドラムというのがブームになりました 

太鼓の達人というゲームが誕生したのが2001年で、これをやりだしたのがきっかけでドラムを習いたいという人が増えました

それによって、今までは習い事といえばピアノやエレクトーン、バイオリン等が主流でしたが、ドラムが定着しました

なぜ定着したかというと、幼児の音楽教育には誰でも簡単に音が出せる楽器が必須となるからです

そうすると、指一本一本でメロディやコードを弾く楽器よりぶっ叩いている打楽器の方がカッコよく見えるからだと思います

もちろん、カッコよく見えるのは子供だけではなく、大人も一緒です

そういった理由で近年は特に女性が多くなり、男女の割合は半々かそれ以上の場合もあるくらい老若問わず女性が多くなりました

習い事王国の日本

日本は世界でも類を見ない程習い事の数が多い国です

その証拠に日本人の平均的な民度はトップクラスだと思います アジアやヨーロッパを見てもこれほど民度が高い国はないのではないでしょうか

代表的なものはスポーツから スイミング、柔道、剣道、空手、体操

勉強ではそろばんや習字など 僕も習字と剣道はやっていました

日本の民度の高さは習い事にあると思います 事実米国では泳げる人の割合は日本よりかなり低いです それは習い事が少ないからです

習い事の定義として

習い事とは、一般的に幼稚園・保育園児から中学生までを対象にしたもので、主に学問・スポーツや楽器などがあげられます(ヴィキペディアより)

これが近年は大人も習い事をする人が増えているわけです

習い事のメリットとしては

  1. スキルの習得: 新しいスキルや知識を学ぶことで、自己成長や将来の可能性が広がります

  2. 自信の向上: 新しいことに挑戦し、成功体験を積むことで自信がつきます

  3. 集中力と忍耐力の向上: 継続的に取り組むことで、集中力や忍耐力が養われます

  4. 社交性の向上: 他の人と一緒に学ぶことで、コミュニケーション能力や社交性が向上します

  5. ストレス解消: 趣味や興味のあることに取り組むことで、リラックスやストレス解消につながります

つまり教育の一環として存在しているのです 大人が習い事をする理由は5の人が大半です

ドラムは伴奏楽器である

習い事での楽器というのは今までは主旋律を奏でることが出来るものでした  ピアノ、ギター、サックス等 自分一人でも完結する楽器です

ところがドラム、ベース等は主旋律の楽器が一緒にいないと成り立たない楽器です メロディを奏でる事が出来ないからです

となると、主旋律の人と一緒に演奏するか、音源と一緒に演奏せざるを得ない

そういう意味で考えると本来ドラムは習い事には適さないものなんですね 

ですが近年youtubeやSNSの登場によって自分一人でも成立する場が出来たことが非常に大きいと思っています

そもそも僕がドラムを始めたきっかけは吹奏楽→同級生とバンドを結成という流れでした

そうすると曲をたくさん練習しなければならなくなります 疑問もたくさん増えます 当然メキメキと上達するわけです 

ここではじめて習い事の範疇を超えることになります

習い事が上達しにくい理由

ここまで読んで頂ければ答えがわかった人もいると思います

そもそも習い事は教育の一環であると先ほど述べましたが、そのものがホントに大好き!というよりはどうやったら出来ないことが出来るようになるかを体験してもらうことが主だからです

ですので習い事そのものを否定しているわけではありません 日本人の平均的な民度の高さは習い事の豊富さにあると思います

ただ上達しにくい決定的な理由は習い事を始める多くの人に「出来るようになった時に何をしたいのか」が欠如している人が殆どだからです 

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子供だったらわかります 自我も完成していない状態で何をしたいのかなんて言える子供は稀ではないでしょうか

それよりも大人が子供のような思考で習いにくる事に頭を抱えることがあります

人間は生きてきた時間でアップデートするわけではなく、どれだけ色々な経験をしてきたかでアップデートして変わるのです

どんなモノでも楽器でも必ず上達するには超えないといけない壁があります 

もちろん習い事でも全く上達しない訳ではありません 中級の手前までは大概出来るようになります 

壁を超える為には超えた先に出来る事、やりたい事をイメージしていないと壁を超える事は難しいと思います

そして一番大事な事 それは自分のヒーロー、アイドルがいるかどうかということです

スポーツの世界でも特に突出した選手には必ず自分のヒーローがいます 

そのヒーローに憧れて始める、または途中でヒーローが見つかった人が選手になれるのだと思います

なぜなら、上達の為にはそのモデルケースとなる人が必要だからです

憧れとなるヒーローがいるからどうしたらそのヒーローに近づけるか考える 

そしてヒーローの真似をしてヒーローの私生活、生い立ち等 まるで恋して好きになった人のように色々知りたくなるわけです 

だから上手くなれるのです!

まとめ

以上が習い事が上達しにくい理由となります

1.ホントに上手くなりたいんだったらその楽器に心酔すること

2.言われたことだけをやっているうちは本当の意味でモノにはならない

3.壁を超えた経験が無い人には本当の上達は難しい

出来ないことを出来るようにするにはどうすればいいのだろう?と考えられる人は上達する可能性が高いです

逆に上達しない理由を人のせいにする人は何やっても上手くなりません

そういう人の多くは「習いにいけばなんとかなる」と思っているから、先生が何か判断をミスした時に先生や他人のせいにしたりするのです

あくまでも上達するのは自分であって、レッスンはその為の補助でしかないということを自覚して頂きたいと思います


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