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【一ヶ月車中泊】アイスランドの旅② 北の果てのオーロラ

リングロードと呼ばれる環状1号線を外れる事3日
雪のせいで地面は見えないが恐らく舗装はされていない
目の前の雪塊が雪なのか岩なのかもわからない
凍った道を走り、やがて側道を抜け旧道に
そんな道を走り抜け、たどり着いた場所が今回の目的地
北の果てだ。

アイスリングロードは地図上に見える太い道路
この道路を使えば容易に島を一周できる。

2024/10/30 14日目
まず、この日は朝から北東部の町や崖沿いを探索
やはりアイスランドは絶景の宝庫だ、どこに行ってもどこを見ても美しい。

至る所に点在している小さな集落
雪に覆われた海岸
よく見かける馬。彼らはどこにでもいる。

そして昼から灯台を見に軽いトレッキング
アイスランド最北の灯台らしい
車を止めて歩く事小1時間、現れたそれは予想よりデカく無骨

灯台の周りに沢山ある岩
打ち付ける波飛沫で穴が形成されるのだろうか


灯台から帰還した16:30頃
今日のメインイベントを遂行する為の野営地へ向かって車を走らせる。

太陽が横に動くアイスランドでは夕焼けの時間が長い。
曇りが多いので太陽を見ると安心する。

北極圏独特(?)の長い夕焼けが終わりを迎える頃、目的地に到着。
住所などない。側道から侵入した旧道の行き止まりだ。
本当に道路なのかと疑っていたがどうやら正解らしい

目的地に到着し一安心した所で癒しの食事タイム
いつもの様に支度を始める。

カレーメシにチーズ、そしてパン

アイスランドは物価が高い故に日本から食料を持ってきた。
60食、朝昼一ヶ月分
カレーメシより若干割高な完全飯

60食分をパウチ
シドニアの騎士を見ながら梱包していた


朝夜はカレーメシにパン5枚 そしてサプリメント8粒
昼はヌードルにパン5枚
間食は1番安いデーツ
スーパーの安売り次第で、ソーセージ、ポテトサラダ、チーズ、クッキーあたりが追加される。

これはマキシマム豪華版。とても贅沢 笑


基本車中泊のため炊事は常に車の中
食器は余ったお湯で軽くすすぎ、すすいだ湯は飲む。
最後にペーパーで拭いて終わりだ。

とりあえず吊るす。ソレがロマン
このカップでコーヒーに飯、歯磨きまで行う

話を戻そう。

18:30頃だろうか、夕食を食べ終わり社外に出る
そして空を見上げ、息を呑んだ。

圧巻だった。まさかここまでとは。
月のない新月の夜
きらめく星々とはためくオーロラ

そういえばいつも吹いている激しい強風も今は無い
まるでこの瞬間の為に自然が呼応を合わせてくれたのかと錯覚する。
それくらい神秘的な夜だった。

今回色々な目標を掲げてアイスランドに来たが、その中のひとつ「過去最高の星空を見る」がここで達成された。

もっとカメラの知識があればより良い設定で撮影できたんだろうな と思う。

充電を繰り返し一晩で何枚撮っただろうか。
私のカメラはSONY α7
三ヶ月ほど前にメルボルン在住のカメラマンに破格で譲ってもらった。
所謂出稼ぎワーホリとしてオーストラリアに出向いてた時の話だ。

α7といっても色々種類があるらしいが、私は詳しくない
とにかく良いカメラだ。
しかし全く使いこなせていない
故にこの日はより深くカメラへの理解を深め、学びたいと思た日でもある。

とにかく、素晴らしく美しかった
ひたすらに美しくて、儚く、壮大で切なかった

オーロラが現れて消えるまでの時間が好きだ
ひっそりと現れ、ゆらゆらとはためき、とけるように薄れて、気配も残さない。

消えゆくオーロラ
こうやって何度も現れては消えて、また現れる。

アイスランドでオーロラを見たのは7回
毎回見るたびに轟く様な音が聞こえる気がする
しかしソレは、当然無音で現れ無音で消えていく

ただ現れるソレを受け入れるだけしか出来ない事に想いを寄せながら、この夜はひたすらシャッターを切り続けた。

気温は-4℃
しかしそこまで寒く感じなかった。

なお、翌朝は昼まで寝た上に暴風+雪で脱出に若干の苦労があった。

次回の話はまだ未定
凍った湖を見に山を超えた話か、中央北部で見た絶景
はたまた辺境の温泉に浸かりながら見たオーロラ

語る事が多すぎる。
また次回。

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