元ネトゲ廃人の現在 後半
これの続き
25の頃、仕事を辞めた。
ついに耐えきれなくなり何かが切れたんだと思う。
仕事に行けなくなってしまった。
幸いにもある人が給料を管理してくれていたので貯金があった。
それと失業保険に週1でバイトすれば何とか生きていける
どうしようも無くなるまでニートしよう。その先はもうどうにでもなれ。
無理やりポジティブに考えそう決めて毎日ゲームしていた。
当時のメンタリティと行動は異常だった。
急に玄爺で復帰し白旗を復活させ、英雄に立候補
イフニールに選ばれたのを機に東大陸連合を設立
攻撃隊3つ分の人間を集めレッドラ奪還作戦を決行→敗退
連合リーダーを別の人間に押し付け引退宣言
その後他鯖でキャラを作って遊ぶ
めちゃくちゃだ。無責任極まる
言い訳するわけではないがテンションの上がり下がりが本当に激しかった。
何かをしないといけない行動欲に支配されたかと思うと
急に生きる気力を無くし自暴自棄に投げやりになる。
猛烈なモチベーションで何かを始めたかと思えば
全てを破棄し人間関係もろとも放棄しようとする。
もともとそういうタイプであったが、極まりかけていた。
数週間に一度感情の波が訪れる
朝起きた時死んでないかな
なんで生きてるんだろうか
なぜあの時飛び降りなかったんだろう
そんな事ばかり考えていたある日、人生の転機が訪れた。
猫を拾ったのだ。
拾ったというか、部屋に上がり込んできた。つまり本当に訪れてきた。
そこから、世界が変わっていった。
俺は猫を養うために仕事を始め、課金しない為にゲームをやめた。
猫の為にタバコをやめ、筋トレと食トレを開始
その後クライミングに出会い、クライミングにのめり込んだ。
体重は54kgから一時69kgに
筋肉がつくと人は変わる
自分を認められるのだ
少しずつ、世界が広がって行った。
クライミングや筋トレのおかげで体が強くなり熱を出さなくなった。
いや、仕事復帰後最初の半年は変わらずだったがその期間を乗り越える事が出来た。
その日から今日までの7年間で発熱したのは5回以下だ。
同じ仕事を3年続けた後、クライミングを仕事にしたいと思い調べて見つけたジムへ面接
合格後引っ越し資金を貯めて移動
お客さん経由でワーホリの存在を聞き31歳でオーストラリアへ出発
過去多く転職し様々な仕事を経験したおかげで言語に頼らず仕事を理解し遂行できる。
体力に任せて荒稼ぎも出来た。
在豪中に近隣の東南アジアを旅行し人生初の陸路旅や一人旅を経験
オーストラリアでも2万kmを超えるロードトリップ
アーキエイジの景色に対する憧れから夢だったアイスランドのチケットも購入
今年10月から一か月間アイスランドを車で旅した。
その後チェコに行き仕事を得て日本に帰国し、ArcheAgeの終焉に立ち会う事が出来た。
ここまで書いてて思ったが、俺はアーキエイジに救われたのではなく、ゲームによって崩壊しかけた人生を猫とクライミングに救われたっぽい
笑える。
ArcheAge R.I.P
玄爺よ、永遠に。
最後に
俺は辞めた後もずっと白旗城を守ってくれたちびもんも
ありがとう。