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「一ヶ月車中泊」アイスランド一周の旅回顧録①ソロ氷河登山

貯めた金で豪に行き、豪で稼いでアイスランドに行った。
最低一ヶ月、最大三ヶ月
最初のひと月はカーレンタル
残りは未定
雪山装備と食料、合わせて46kg
そんな感じで旅に出た。

ザック重量36kg他12kg 重い。


2024/10/15
東京から中国へ トランジット8時間
2024/10/16
中国からオランダへ トランジット9時間
そしてアイスランド 入国

着陸寸前 高鳴る鼓動

夢だった。夢の果てだ。
憧れ続けたアイスランド。
俺はここから先の未来は何も考えていない。
ただ、アイスランドに来る事だけを考えていた。

初日は空港からバスで1時間、歩いて30分ほどのホテルに宿泊

綺麗で落ち着いた雰囲気


翌朝17日、装備を整え車を借り、旅が始まった。
アイスランドを一周しながら車で過ごした一ヶ月間
30日の思い出を、場面ごとに切り取って発信しようと思う。

青い点が一ヶ月で立ち寄った場所。内陸は氷に閉ざされていた。一周約1400km 走った距離は4436km ほぼ3倍を走った


まずは第一回

氷河をソロで歩いた話

2024/10/24
アイスランドの南部
クローズしたキャンプ場で目を覚ます。
氷河へ連なるトレッキングの入り口だ

前日にGoogleマップと睨めっこし続けて発見した「ソロで氷河を攻めれそうな」ポイントでもある。

飯を書き込み、装備を身につける、前日パックしたザックを背負い出発

気温は2度 日差しは暖かい。

地図によるとおそらく6km程度の一本道
最初は丘を登り、小川を越えて平原を歩いた。
前日の嵐が嘘の様に快晴だった。

撮影はドローン このアイスランドの為に購入

地面が土から石に変わり、アイスランド独特の隆起した岩盤層に囲まれていく。

緑の苔が一年に生えている。

途中から砂利に変わり、砂利から石へ、そして歩きにくい瓦礫の道へ変わっていく。
しかし遠くに見える景色に心を奪われ、疲労感は感じない。

2時間ほど歩いた頃だろうか、念願のそれが見えてきた。

サイズ感がおかしくて目がバグる。
美しき氷河

そこから20分ほどで麓に到着
荷物を下ろし周辺を駆け回る

氷河と山の境界線
連日の雨で汚れていたが、迫力はあった。
至る所にある氷の洞窟...と言っていいのかわからないサイズの穴
氷の色はとても美しかった。

全てが美しく興味深い
30分ほどで取り付きを発見
装備を装着し、いざ出発。

俺が歩いている氷河の下には、氷点下に近い水温の水が濁流の様に凍った洞窟を流れている
割れ目に落ちる、氷が崩れる
全て一撃ゲームオーバーだ。死んだ事すら気付かれない。

恐る恐る割れ目を覗く。冷たい風が吹きつけてくる。
何も見えないが水が流れる音が聞こえる。

地面が岩肌から氷に切り替わる。
硬さを確かめる最初の一歩
緊張感を持った次の数歩
ビビりながら歩く数分間
それ以降はアイゼンが氷に突き刺さる軽快な音に耳を傾けながら上を目指す。

まさに絶景だった。
上も、下も。

ドローン撮影 まるでミニチュアのようなテクスチャー
至る所に走る亀裂とクレパス
傾斜がキツくなってくる。
行き止まり。
俺の装備ではここが限界 ここから先はただの自殺

2時間ほど氷河の上を探検
限界点で一服し下山

下山時に見つけたそれなりな洞窟
偶然とはいえ自力で見つけた事がかなり嬉しかった。
反対側から撮った写真
リスクを感じるんで長居は無用

その後車まで戻り、氷河の旅は無事終了
夢である目標の一つである氷河登山が終了した。
美しさもそうだが、自然に対する畏敬の念を改めて抱かされた。
そう感じる経験だった。

こんな感じで今後も話を書いていきたいと思う。
次回はアイスランド最北端でオーロラを見た話

また次回。

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