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『RENT』JAPAN TOUR 2024東京千秋楽
RENT観に行くぞ!
先日、9月8日大好きなミュージカルの『RENT』東京千秋楽を観に行った。
今回の目玉は、やはり日本版初演の山本耕史が26年ぶりに出演すること、そしてなんと全編英語というブロードウェイツアーが来たとでもいうような上演、クリスタル・ケイさんはじめ、世界を舞台に活躍するキャストが集まるというところ。
それを抜きにしても、2005年の映画版を観てから、ミュージカルへの考え方が変わり、一気にこの作品に引き寄せられてしまった。
ミュージカルとは?
舞台が好きになったのは高校生。東京に行ったことあるのは、校外学習くらで普段の生活では全然縁がない。高校にはミュージカルを作っている部活があり、文化祭でその魔法にかかってしまった。先輩方は宝塚のように美しくかっこよく、学校の集会ホールのステージで披露されている姿は素晴らしかった。
実際女子生徒が多い学校だったので、本当に中身は宝塚状態だった。
映画も知っているのはE.T.やジュラシックパーク、ドラえもんくらい。ミュージカルみたいなのは、ディズニー映画みたいなやつ?くらいの知識しかなかった。舞台を観るという習慣も家族にはなかった。なので、文化祭の出会いは本当に衝撃があった。
しかし、毎年上演しているものも部員が興味あるのも、華やかなステージにぴったりなディズニーの世界。そして日本で一番有名な劇団四季。すでに作品化されているものを使って上演台本を作成、音源を編集して使っていた。学校だからできたことだけれど。高校生に親しみあるのも、美女と野獣やライオンキング、夢から醒めた夢等だった。
このほかのミュージカル遍歴は置いておくとして、とりあえずの役者てきなことはここで私は一度終わってしまった。完全に見る側となって、大学生時代には友達が小劇場に出演していることもあり、その舞台や小劇場を楽しむようになっていた。しかし大きな舞台と言えば劇団四季、遠くてわからないけどニューヨークのブロードウェイと思っており、ならばとより手軽に楽しめるミュージカル映画に手を出し始めていた。当時大学の駅にTSUTAYAがあり、毎週のように通っていた。『ヘアスプレー』をきっかけに『RENT』という作品に手をだした。
そこには「ロックミュージカル」という見慣れない言葉…
ミュージカルって↑みたいなキラキラしてるやつでしょ? ロックも知らないけど、そんな激しいミュージカルがあっていいの?というのが第一印象。
映像を見始めて、「Seasons of Love」、最初のオープニング「RENT」の曲に痺れてしまった。本当に痺れてしまった。他の曲も初めて聞くはずなのに、なんだかすごくはまる。この曲知ってる?でも初めて聞くのに…
音が大きくて激しいほど情熱があると言えば言い過ぎだが、本当にほとばしるエネルギーが、生きようとするエネルギーが作品全体にあった。ただ日々を何となく過ごしていた私に「No day but today」は強くずっしりと響いた。
すると年末に森山未來主演で日本語版の上演があるではないか!!(当時2008年)
早速チケットを取る。このころから、私はチケット争奪戦にどこかで参戦する人になった。
映画のように「Seasons of Love」や「RENT」から始まるとおもったが、違うことにびっくり。森山さんがまず日付を歌いながら読み上げ始める!!!!まずこれにびっくり。映画はセリフだった。映画と舞台は違うのだ。
そして英語ではわかりにくかったところが日本語ではわかる!!!これだけでもすごい。けれどもこのミュージカル『RENT』について知れば知るほど、映画にも出ていたオリジナルキャストのこと、ミュージカルを作ったジョナサンのこと、そしてこのミュージカルを全編英語で現地のダイレクトで味わいたいと思っていた。のっけから、記録映画を撮っているマークは12月24日の午後九時と歌ってこのミュージカルを進めていく。当時歌いっぱなしの『レ・ミゼラブル』も見たことなかったので、ミュージカルは歌いっぱなしもあるという『RENT』はいくつもの衝撃を与えてくれた。
その後、オリジナルキャストのアンソニー・ラップとアダム・パスカルが来日した公演をはじめ、いくつもの『RENT』の舞台に足を運ぶことになった。もちろん、モリーンのパフォーマンスで「Moon!!!」と叫ぶし、曲の前後で指笛ができない分拍手して叫んでいる。
ネットにはいろんなレント研究者がいるので、そこから歌詞の韻を踏んでいるところや比喩の考察等もみて、舞台に行くたびに世界の深みが発見できるのも楽しい。また英語が聞き取れた時がうれしい。
音楽関係はまだまだだけど、ミュージカルのリプライズでよくある前の曲とメロディが重なって別の意味合いを持ったり、輪唱になったり、メロディに厚みが出るのも本当に面白くて、どんだけこの作品の中でやってのけてるんだ!!とジョナサンのアイディアと作曲の才能がもう…(言葉にならない)
2024の感想
やっと、の感想。
どちらかというと役者で見に行くというよりRENTだから観に行くのが私のRENT観劇スタイルになるのだけど、今回のキャストさんには…私はよかったと思ってます!!千秋楽しかチケット取らなかったのが惜しい。
まず26年ぶりで20代の役の動きを、英語話しながらやってる山本耕史さんが…役者ってすげーなの言葉で驚きが止まらなかった。テレビの取材とかでも行っていたけど、役者として、本当に得難い経験をされているというのも伝わってきた。そして、どうしたってマークだった。多くの方言ってるが、声質が本当にアンソニーラップ!!これにもびっくり。
ロックミュージカルと言えば、激しい勢いのある歌い方してくれてそれを聞きたい!という気持ちの人もいると思う。今回のロジャー(アレックス・ボニエロ)はどちらかというと繊細な歌い方をする方だったかも。それがまたミミ役のチャベリー・ポンセさんと合っていた。ミミの「Out tonight」の時もっと声ガンガン出す感じかと思ったら、これは役者さんの声質だと思うのだが、繊細な部分がすごく響く声質。だから二人で歌う部分がすごくよかった。
もう語ると大変になるのでこのくらい…個人個人の特性を押す感じでそれぞれのソロ、そしてハーモニーになった時に、これを聞かせたかったのか!とガテンがいくことがあった。
何度もキャストが変わって再演されていると、なんども舞台に足を運ぶ人もいる。そうなると、演出がある中、他の役者とはやっぱり同じことはしないし、自分の持ってるものを役者の方聞かせてくれるのが本当に素敵。
モリーン役のクリスタル・ケイさん、やっぱり歌手!!そして綺麗な高音域を余すことなく聞かせてくれた。これ聞いてこそ、クリスタル・ケイさんのモリーンを見に来たんだよ!!と客席は絶対うれしくなる。
個人的に、間に入る電話メッセージが好きで、まじでここも歌ってるし、最後はメロディ歌詞バラバラで輪唱?でいいのか?してしまっているし、電話のメッセージがこんなに面白いミュージカルあるのか!?ってなってる。しかも、生活の中で使う言葉やスラングが盛りだくさんなのも、リアル。英語の勉強、高校時代にこれでやりたかった笑
しかし内容がだいぶ高校生向け?とは言えないのが悔しい。
この輪唱やメロディ(声)が重なり合って作り出すのは、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』でうん年後かに知った。これを何重にもやっているミュージカルそれこそ『RENT』の作曲の妙をここでも感じてしまった。
いつか『christmas bells』のメロディの重なりを解明できるようになりたい…
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