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地方でキョロキョロしている。長野に来て1カ月で変わった3つのこと

東京から長野に来て1カ月が経った。高校以来2回目の地方移住で、相当な覚悟を持って来たが、現状はプラスしかない。今回は、この1カ月間で変わった3つのことを紹介する。

取材数の激増。最高の仕事場に来た

スポーツ現場での取材が激増した。競輪やソフトボールなど、生で初めて見た競技もある。

長野には多くのスポーツチームがある。Jリーグ、Bリーグ、Vリーグ、Fリーグ、BCリーグ……球技以外も豊富だ。スポーツライターとしては、この上ない仕事の環境であり、やりがいを感じる。


長野はスポーツ大国だが、県外の方には知られていない。それどころか、県民でさえ知らないこともある。

信州ブレイブウォリアーズ(Bリーグ)、VC長野トライデンツ(Vリーグ)、ボアルース長野(Fリーグ)は、いずれも最高峰の1部リーグに所属している。この話を長野の友人にすると、「チームの名前は知っていても、トップリーグにいることは知らなかった」と驚いていた。


当たり前だが、1部リーグに所属していれば、相手のレベルは高い。年に数回はリーグ王者ともあいまみえる。国内最高峰のプレーを間近で見られるのは贅沢であり、それが贅沢だと伝えるのが私の役目でもある。私にとっては最高の“仕事場”であり、皆さんにとっては最高の“遊び場”なのだ。

新しいものに触れることは、新たな発想や価値観を生むきっかけとなる。これは私自身が強く感じているが、誰にでも当てはまるはず。まずはスポーツライターとして、長野がスポーツ大国であることを周知したい。その上で、多くの方に新しい競技に触れていただき、誰かの人生を豊かにできればこの上ない。


車社会への順応。苦ではないが、インプットがしづらい

長野は車社会である。私の家から最寄り駅までは、徒歩で37分かかる。徒歩圏内とは呼び難い。

引っ越しした3月は車がなかった。J3開幕戦のパブリックビューイングには、自転車で足を運ぶ。所要時間は1時間だったが、長野大橋を渡る時に犀川の強風に吹かれ、挫けそうになった。


長野は天気が変わりやすいため、車を手にしてからは、自転車圏内でも車で行くようになった。東京では車を運転することはほぼなかったため、生活が劇的に変わった。

運転は苦ではない。仕事柄、車で2〜3時間の場所に行くことが多々ある。ナビに良く分からないルートに案内され、曲がりくねった山道を走ることも少なくないが、音楽を聴きながら楽しんでドライブしている。


一方で、インプットがしづらい。電車がメインの東京では、移動中はずっとKindleで本を読んでいた。所要時間が長くても、その分インプットの時間に割けるのはポジティブだった。

車となると、やり方が限られてくる。視覚を使ったインプットは難しく、聴覚に頼るしかない。テレビやラジオは標準装備されているが、インプットの材料としてはやや弱い。

オーディオブックやClubHouseが最有力候補だろうか。ただ、聴き入りすぎるのも怖さはある。何か良い案があればご共有いただきたい。


感性が磨かれた。豊かな景色が人を変える

「長野の方々はおだやかで、人柄が好きなんです」。これは、信濃グランセローズのアンバサダーを務める佐橋大輔さんの言葉だ。

彼は東京都八王子市出身である。私も同じ西東京の生まれ育ちだが、この言葉には深く共感した。スポーツ関係者や飲食店店員、スーパーのおばちゃんまで、おだやかな方が多いように思う。


長野は山に囲まれており、日中はいつでも景色を堪能できる。その豊かな景色から、県民にも豊かな感情が生まれているのではないだろうか。そう佐橋さんと話していた。

私自身も感性の変化を感じている。東京にいる時は景色を眺めることが少なかったが、今はまだ見ぬ景色を求めて、わざわざ足を運ぶようになった。「田舎者が東京に来るとキョロキョロしている」と良く言うが(実際に見たことはない)、逆に地方に来て私はキョロキョロしている。

また、景色だけでなく、何事にも関心を抱くようになった。先ほどインプットについて触れたが、世の中にはインプットの材料が溢れている。景色や建物、看板、人などを見て、得るものが必ずある。そう感じることができたのも、長野に来てからであり、豊かな景色が感性を変えてくれたと思う。


まだ来長から1カ月と間もないが、毎日のように学びがある。その断片を今後もnoteに綴っていきたい。


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