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ハイキュー!! 聖地巡礼 in 岩手県軽米町
週刊少年ジャンプで大人気連載中の古舘春一先生の漫画『ハイキュー!!』。宮城県を舞台とした作品ですが、その作中に出てくる風景には、岩手県の北部、軽米町(かるまいまち)の風景が数多く描かれています。
今や軽米は聖地として知られ、国内だけでなく台湾や韓国など海外からの
ファンも数多く訪れるほどの人気ぶりを見せています。
町では官民あげてファンを温かく迎えるイベントを度々開いてくださり、
まさに町おこしとしてハイキュー!!を応援しているのです。
今回は、軽米町でフードフェスタが開かれる一環でハイキュー!!の
聖地巡礼を同時に楽しんでほしいという軽米の皆さんの声を知り、
これはもう行くしかないという、ほぼ弾丸ツアーな旅となっています。
軽米の聖地の一部を紹介するとともに、町の皆さんの温かいお話を
交えた聖地巡礼旅行記です。
10月15日 午後9時30分 バスタ新宿
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705632/picture_pc_d4d5ef242d01178841dc84b332e1ba98.jpg?width=1200)
筆者は軽米町に向かうべく、ひとまず八戸まで深夜バスに乗車。
早朝勤務明けで頭がグワングワンする中、楽しみだけを持って出発!
10月16日 午前7時10分 八戸駅
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705633/picture_pc_1d110fc21f4ea9ee6dd73b3df32f5ceb.jpg?width=1200)
深夜バス独特の熱気と湿気に苦しみながらも、なんとか八戸まで到着。
筆者の実家は北海道。このまま北海道まで行きたいという気持ちを
グッとこらえ、軽米の隣町である二戸まで新幹線で向かうことに。
余談ですが、八戸駅直結のホテルのレストランで食べた朝食バイキング。
800円という超安価で旨すぎ。おすすめしておきます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705667/picture_pc_bbea815494f2b1325bcda54bd516aac3.jpg?width=1200)
八戸から二戸までは、立席でなんと1,440円という驚きの料金。
新幹線でここまで安い区間があるのは珍しいのではないでしょうか。
10月16日 午前8時30分 二戸駅
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705681/picture_pc_aab0c335808b02331b655b507acea597.jpg?width=1200)
抜けるような秋晴れ。25年間で初めて岩手の地に降り立ちました。
澄んだ空気の中、自然の音だけが静かに聞こえる場所。
どこか生まれ故郷に帰って来たような気持ちになります。
そして、軽米に向かうバスが今回の聖地巡礼のために、
JRバス東北さんと町の有志の皆さんで用意してくださったのがこのバス!
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705691/picture_pc_624ebb9f7f4473c4d99cb9fdf02152a3.jpg?width=1200)
『カルマイトッキュー!819号』
軽米 × ハイキュー!! のファン大興奮のバスが二戸駅バスターミナルに登場。
JRバス東北さんの社員さんから元気よくご挨拶をいただきました。
ちなみに、トッキュー!と書いてありますが、種別は特急バスではなく、
二戸駅前と軽米病院をつなぐ路線バスで、もちろん各バス停に停車します。
普段は一回り小さいバスを使用しているらしく、今回のイベントのために
高速バス用の大きな車両を投入するという気合の入れようも素晴らしい!
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705728/picture_pc_39101d844256cd206032b4b373e8eee1.jpg?width=1200)
そして、ドアが開くと早速驚かされました!
なんと烏野のセッター・スガさんが整理券箱の上にいるではありませんか!
『早く乗りなよ!置いてっちゃうぞ!』と言わんばかりの超絶スマイルに
朝っぱらからやられましたw 乗車する他のファンも大歓喜!
そして・・・車内に入るともっとスゴイことになっていたのです!
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705754/picture_pc_5645598248df0e9ecd64f67cf8ddb1c4.jpg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705756/picture_pc_88b993a13aa4443cc109d64cee19630b.jpg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705757/picture_pc_fa4b33428a346e7a1f392698844e302f.jpg?width=1200)
・・・反則ですよ、JRバス東北さん・・・。
素晴らしすぎて言葉が出ませんでした。ここまでやってくれるとは。
今までバスに乗ってこんなに大興奮したのは後にも先にも。
バスに乗るときからこれだけ歓迎してくれるその心意気に感動しました。
憧れますねぇ。こうやって誰かを喜ばすことのできる優しさが。
そして、乗車記念にJRバス東北さんからこんなプレゼントが!
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705770/picture_pc_f448f63accce7c0c3bc374cd9fa2785a.jpg?width=1200)
バレーボールをあしらった特製の缶バッジ!素晴らしすぎます!
ボールにはJRバス東北さんのカラーにシンボルの『つばめマーク』が。
早速、自前の翔陽ぬいぐるみの襟に装着!
しょっぱなから大興奮の中、バスは二戸駅前を出発します。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705818/picture_pc_3b752582c1144979f498bf68506caa25.jpg?width=1200)
運賃表示器の上で笑顔を絶やさない翔陽が癒しそのものですw
初めてくる場所なのに帰って来たような気持ちにさせてくれる軽米の風景。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705830/picture_pc_15a91c75725db293b5ea25b012753208.jpg?width=1200)
北海道から上京して6年目。いよいよこの風景に涙が出そうになりました。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705832/picture_pc_83f432672ed20fde087cc0d34b6790e0.jpg?width=1200)
自前のぐっち〜ぬいぐるみとくつろいでいるうちに、
軽米の町が近づいて来ました。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705835/picture_pc_5a2bb7af8fedffb9fc471491390bc3a3.jpg?width=1200)
10月16日 午前10時30分 軽米町
町に到着して、商店街のお店というお店の店先にハイキュー!!の
タペストリーやポスターがこれでもかというほど飾ってあります!
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3709433/picture_pc_673114fe3e1c114b444527e0ab623d26.jpg?width=1200)
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3709434/picture_pc_46466f98467f015fe35a02c430260e63.jpg?width=1200)
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3709459/picture_pc_57b2ba5eaaab3fd08ff5f16b64913014.jpg?width=1200)
Twitter で軽く下調べしてはいたものの、現地はやっぱりスゴかった!
軽米の皆さんの本気度がひしひしと伝わって来ます。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705911/picture_pc_48d89ab951039d2ae69b6359d3cd0d83.jpg?width=1200)
まず、真っ先に足を運んだ聖地はココ!
スーパー『たけさわストア』さん。
ハイキュー!!の登場人物・嶋田さんが店長を務める『しまだマート』の
モデルになった軽米町のスーパーです。
嶋田さんといえば、ぐっち〜(山口)とのジャンプフローターサーブ特訓が印象的ですね。
さすが、ぐっち〜との関わりが深い聖地とあって、
店内の装飾が超!超!超!ぐっち〜推しですw
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705936/picture_pc_5f057710d7d708c26d4c8738b1c150e2.jpg?width=1200)
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705937/picture_pc_1bdd13e4c0ae077e0d73197bae5eee0a.jpg?width=1200)
なんとぐっち〜が店員になっているんです!
しまだマートでバイトする傍ら、嶋田さんと仕事終わりに特訓・・・
・・・なんて妄想を膨らませつつ、店内の装飾を楽しみました。
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3705938/picture_pc_8de3c8206272e687071e7e5d1097b663.jpg?width=1200)
そして忘れてはいけないのは、お店の裏手!
この場所こそ、あの特訓場所のモデルとなった場所です。
撮影をしていると、店員のおばちゃんが声をかけてくださって、
『こんにちは!軽米にようこそお越しくださいました!』と
たいへんご丁寧にご挨拶をいただき、筆者も深々と一礼。
次の聖地は、『たけさわストア』さんから徒歩1分。
昭和橋のすぐ下にある、雪谷川の河川敷です。
![画像22](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706764/picture_pc_c5de9be8c2af5bc116e1efbd7d04deee.jpg?width=1200)
これだけを見てピンと来た方、その通り。
音駒高校の研磨と黒尾が幼少期にバレーの特訓をしていた場所です。
黒尾がテレビでバレーの試合を観て、見様見真似で放った『一人時間差』。
その初披露の場がこの河川敷なのです。
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706769/picture_pc_cf0152310519f6de6f71355dc154218b.jpg?width=1200)
雪谷川の静かなせせらぎを聞きながら、幼い黒尾が握りこぶしを
天高く挙げたあの瞬間に想いを馳せてみては。
続いての聖地は、商店街から徒歩10分ほど。
小高い丘にある軽米中学校です。
その側にあるこの階段。もうおわかりでしょうか?
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706771/picture_pc_e91f59efbd82dee1686ef611deb20e40.jpg?width=1200)
烏野高校が東京遠征に行った際、森然高校へと繋がる連絡階段のモデルに
なった場所なのです。音駒高校のリエーフが勢いよく階段を駆け下りてくるシーンが印象的です。
この階段の側に、軽米町民体育館があります。
![画像25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706774/picture_pc_137e4674229a5a4bf46d693f5374d4aa.jpg?width=1200)
そこでこの聖地巡礼のために町の有志の皆さんが素晴らしいサプライズ!
![画像26](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706783/picture_pc_ef5adbbcdf69a41d634d95a92c3cb2b6.jpg?width=1200)
![画像27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706785/picture_pc_28dfa0fe9bb0733e08e6b357be794751.jpg?width=1200)
なんと、タペストリーを館内に展示してくれているではありませんか!
体育館特有の香りに包まれながらタペストリーを眺めると、
より一層、みんなに近づけているような気持ちにさせてくれました。
![画像28](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706790/picture_pc_3ade84fcd8718d7d0ba56b28752b564f.jpg?width=1200)
そして、忘れてはいけない聖地。そこがこの軽米高校です!
この高校こそ、烏野高校のモデルとなった高校なのです。
この日は学校祭とあって、普段一般の人は立ち入ることのできない校内を
歩いて楽しめ、聖地を感じつつ高校時代を思い出すことができました。
![画像29](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706798/picture_pc_fd2b05959847eefbcc5c0fb89b6110d0.jpg?width=1200)
校門の前は緩やかな坂道になっており、この風景も作中に出て来ます。
![画像30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706800/picture_pc_0da08ef4e6c1fad1626e5b0a3e2afea7.jpg?width=1200)
さて、本章の聖地紹介はここまでですが、町内には聖地がまだまだ沢山存在しますので、ぜひとも軽米まで足を運んでご自身の目で確かめてください!
![画像31](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706804/picture_pc_160d178d43518cc61a847269350ee2ac.jpg?width=1200)
聖地巡礼をして数時間。ファンのために休憩所を解放してくださっていた
お母さんが、ご自宅まで誘ってくださり、まったりとお話をしました。
![画像32](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706807/picture_pc_5d1088e513fd3ad453e7fde689cb6a02.jpg?width=1200)
ハイキュー!!の聖地として軽米が紹介されて、若い方がどんどん町に来て、町を応援してくれていることに、ひじょうに感謝されていました。
日が暮れかける前まで、畳のある居間で輪になってファンと語らう時間。
軽米だからこそある時間、空気、何もかもが特別で懐かしい。
そんな時間に浸っているうちに、いつしか一人で涙が一筋流れました。
10月16日 午後4時40分 軽米町
楽しい時間は、翔陽のスパイクのようにあっという間に過ぎて行きました。
ほどなくしてあの『カルマイトッキュー!819号』が帰って来ました!
![画像33](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706814/picture_pc_6c351120ae34179dec3dde8681b9b6b3.jpg?width=1200)
軽米の皆さんにあたたかく見送られ、バスは軽米を後にします。
![画像34](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706815/picture_pc_ba83a52b02c53c6cdfc68965c550e918.jpg?width=1200)
秋の夕方はとても短い。あっという間に日が暮れて行きました。
![画像35](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706816/picture_pc_ffbb32fc34f53900e37b14e39411ff36.jpg?width=1200)
![画像36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/3706818/picture_pc_6c3de32b85b0591addd4283314fa0535.jpg?width=1200)
二戸駅に戻り、最後の記念撮影。
LED方向幕に『聖地巡礼‼︎』の文字。最後まであたたかさが光ります。
単なる聖地巡礼としてだけではなく、人のあたたかさ・優しさ・思いやりを
肌で感じることができた、特別で本当の自分に帰ることができた旅でした。
都会に憧れて住んでいると、モノに溢れた世界の中、どこか自分を忘れて、
悪い意味で違う自分を作り出してしまっていたんだなと省みました。
実家に帰って来たようなそんな特別な気持ちで聖地巡礼ができた、
今回の聖地巡礼旅行。軽米の皆さん、本当にありがとうございます!
やっぱ、旅はやめられない。