『長ぐつをはいたネコと9つの命』に救われた話。
私は数年前から、1年の映画鑑賞を振り返るために年間ベスト10を作るようになりました。
ベストを作ることで、「これも今年公開だったっけ!?」「この作品はあんまり他の人と被ってないなあ。」「この作品は本当に良かったなぁ。」などと楽しめるのも良いところ。
SNSで相互フォローしてる方のベストを見るのも面白いんですよねぇ。
私の昨年ベストはこちらです!
この中で、私が他の方のベストでお見かけしなかったのが『長ぐつをはいたネコと9つの命』。
『シュレック』シリーズでお馴染みの長ぐつをはいたネコ、プスのスピンオフ作品。
トレイラーはこちら。
ポスト『スパイダーマン:スパイダーバース』の作品として影響を受けつつも、ドロームワークス独自の表現を探求しているアニメーションが見ていて楽しい作品です。
個人的にはラテン系の音楽もすごく好みで、「Fearless Hero」と言う曲に載せて歌って踊るシーンは本当に楽しい!
タイトルとトレイラーだけ見れば、子ども向けかと思われるかもしれないですが、《生と死》というテーマをしっかり正面から捉えた作品でもあるので、子どもも大人も楽しめます。
私の昨年ベストに入れておいて、こう言うのもなんですが、他の方のベストに入っていないのも十分理解できる作品ではあります。
去年のアニメーション作品で言うと『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と比べるとやはり敵わない。
もちろん本作も優れているのは間違いないですが!
しかし映画との出会いは人との出会いと同じで、タイミングってものすごく大切です。
あの時観た作品を今初めて観たら全然響き方が違ったり、なんてことは全然あると思います。
その点で言うと、当時の私に本作は響きまくったんです。
当時の私はなぜだか、生きることがとても怖くなってしまっていて。
過剰に《死》というものを日常的に考え込んでしまっていた時期の最中でした。
本当にあの時は少しメンタル的に弱かったし、今考えたらバカバカしく思えます。
そんな時に観た本作は、当時の私の《死の恐怖》を克服させてくれた作品になりました。
刺さりまくりで、結構泣きました。笑
ベストで他の人と被る作品よりも、こういう作品の方が愛着が湧くと言うか、自分の中でもっと育てたいという気持ちが芽生えて、可愛く思えるんですよね。
実際にとても可愛い作品ではありますし。
と言うわけで、昨年のベスト映画の偏愛枠のお話でした。
書いてるうちに、見返したくなってきました。🐈