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【中学受験#13】 娘が自然に身につけた天才が持ってそうな力(Season2)

中学受験生の娘の話を、退塾しようか検討したあたりからまったく書いていなかった。

結果的に、退塾はせず続けているが、正直、そのくらい波のない人なので、あまり手を打つということがない。
だから、特別に書くこともないというのが本当のところ。

ただ、やはり塾任せではダメだなと感じたので、宿題などを削ってでも、必要なことは学習計画に盛り込んでいる。
そのための組み分けテストの分析もしてはいる。

とはいえ、実はほとんど・・・というか全く直接指導をしていない。
息子よりも、お預かりしている生徒の誰よりも、直接指導した回数や時間は少ない。

なのに、あるとき、すごい能力を身につけていることに気がついた。


復習力?

市販のこのテキストを学習したときのこと。

発売日は2000年9月20日となっているので、かなり古い問題集。でも、未だに力がつくといわれているから、算数は不変な部分が大きい。

この問題集を以下のようにオーソドックスな方法で学習した。

  1. 解く

  2. 採点(親)

  3. 解答・解説を見て解法・答えを確認

  4. 間違えた問題だけ解き直し

よくある手法で、なんら特別なやり方ではない。
親が関与するのは2だけで、間違えた問題を一緒に解いたり、解き方を教えたりは一切していない。
どんな問題をまちがえたのかは確認している。

4に入るタミングは、問題集の全問題を解き終えてから。
つまり、1周したあと2周目はミスした問題だけを解く。

1周目の段階では、単元によっては半分くらい間違えているものもあり、2周目も結構ボリュームがある。

しかし、2周目、つまり間違えた問題だけを解くと、9割くらいできるようになっている。
1回目に解いた答えを覚えているほど1周目と2周目のスパンは短くないにも関わらず。

正直な話、最初は、なんでこんなにできるの?
ズルした?
と疑うほどだった。
本人に言ってはいないけれど。

どの単元でも同じような結果なので、一度、解答・解説を見たら、習熟してしまえることがわかった。

すごいじゃん!
ちょっとびっくり。
意図せずついた力。

プロとして冷静に分析しても、別にギフテッドとか天才児ではない(すまん娘!)。
ふつうの子。
なのにそんな力をつけたところに親として以上に、教育者として興味がある。

再現性あるかなー、と考え続けている。

指導しなくても学ぶことはできる

「指導していない」というのは、算数の中受系のカリキュラムに入ってから。

中学受験の学習では、うちの教材を解き、わからなかったらヒントも見て、それでもわからなかったら解答を見る。
そういう学習をひたすら続けている。
ちなみに、ヒントは解答・解説とは別のものを作っている。

採点して、その時に理解度をチェックしておいて、再度復習をするか次に進むか、間をおいてから復習をするかの判断をしている程度。

内容についての細かな指導はほとんどしていない。
つまり、自学自習でやってきた。
すると、いつの間にか、前述のようなことができていた。

1周目に間違えたときの解答・解説の見方がよく、理解が深いのだろう。
今日の課題が終わればいい、という適当な見直しをしていない。
ちゃんと学んでいる。
そういう意識で解答を見ることができている。

手をかけた時期

実は、もっと前には手をかけている。
つまり、幼児・小学校低学年の頃は、かなり指導をしていた。

知識や解法をたくさん教えこんでいたわけではない。
学ぶときの気持ちや態度や姿勢を整えてきた。

  • 必ず頭を使って問題を解く。
    逆に、頭を使わずに安易に答えを書かない。

  • 1度ミスしたところで、同じようなミスをしない。

  • わからないときに思考停止せず、何らかの手を打つ。

  • 設問、式をよく見る。

  • 例題や前に解いた問題、持っている知識やスキルを最大限利用する。

など、文字にしたらあたり前のことを徹底してきた。
よろしくない学習をなるべくさせないようにしてきた。
良質な学習習慣が身につくことを意識してきた。
問題に対する正解が出せるかどうかよりも、非認知能力が上がっているかどうかを重視してきた。

ちなみにここに列挙した力を、低学年ですべて身につけている子はほとんどいない。
いたら、余裕で御三家に行けると思う。

補助教材による指導などはせず、質の高い自習をしていたからこそ、身についた力ではないか。
塾としての方向性を肯定してもらえたような気もする。

低年齢の時期が大切。
頭を使って学習していくことが大切。

娘がどんな中学受験をするのか楽しみになった。
たぶん、坦々とやっていくような気がしているが。

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