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中学受験をする小学生こそ、『M-1グランプリ』を見るべきだ!
今年の『M-1』、おもしろかったー。
まだ、ゆっくり見ることができていないコンビもあるけれど、見たネタはほとんど笑えた。
そして、この番組は中学受験に役立つなと確信した。
時事問題の総復習
漫才のネタでは、時事問題を題材として扱うことがとても多い。
特に『M-1』は、毎年年末に行われるから、その年のニュースを使ったネタが作られることもしばしば。
元ネタとなったニュースを知らなかったり、理解が浅いと何がおもしろいのかわからないこともある。
笑えるかどうかは別にしても、
「あー、あれね」
とわかれば、そのニュースを理解している証拠になる。
ところが、小学生にとってはこれが難しい。
なんか耳にしたことがある程度のニュースでは、ネタになったときにオチにならない。
1年間、社会で起こっていることにアンテナを張って、深く理解しながら過ごしてきたのか、聞いたことある程度なのかではっきり差がつく。
そこで理解が浅いなら、この機会に深めないといけないし、深くわかっているなら、社会の記述は大丈夫かもしれない。
「M-1」をきっかけに、この本の解像度が上がるかもしれない。
論理的思考力
基本的に漫才は論理的なもの。
そうでない芸もあるけれど。
論理的に正しい話をすると見せかけて、ずらしたり、変えたりすることで「おもしろさ」を生み出していく。
笑えるかどうかは、論理的に漫才を聞けるかどうかにも関わってくる。
論理的に変な部分に気づけると笑えるが、そうでないと気づけないので笑えない。
また、子どもたちに聞かせるために作られたネタではないから、容赦なく大人向けの語彙が飛んでくる。
この論理遊びと言葉遊びを理解するには、かなりの国語の読解力が必要になる。
中学受験の国語も同じ。
因果関係とか、対比とか、論理構造を使って解く問題は山ほどある。
さらに容赦なく難しい語彙が使われまくる。
「M-1」のネタ全てを笑えなくても理解できたら、国語の偏差値は軽く60を超えてくるだろう。たぶん。
論説文のテーマを深掘り
漫才は好みがあるから、笑えるネタと笑えないネタの個人差は激しい。
そういう前提で、贔屓の芸人を探せばいい。
大好きな芸人もいれば、好きになれない芸人もいるだろう。
爆笑するネタもあれば、全然笑えないネタもある。
それでいい。
ところが、いちいちSNSで「あいつ、つまらない」などとコメントする輩がいる。結構たくさんいる。
『M-1』が放送されている最中にも盛り上がるのも恒例行事となっている。
それを見せながら、SNSとの付き合い方を親子で学ぶ題材にすればよいではないか。
SNSをテーマにした題材は、近年の国語入試でよく使われる。
論説文なら以下のような本を持っておくと、親子の会話に深みも増す。
物語文なら以下の本を読ませておくのもありかもしれない。
SNSの話をしていうるうちに、受験勉強ができてしまう。
脳と心のマッサージ
実用的な面はそれくらいにして、何よりも効果が大きいのは「笑うこと」だろう。
6年生なら、最後の冬季講習、正月特訓、直前期に備えて、この辺りで一度爆笑しておくとよいのではないか。
ほどよく脳と心がほぐれれば、この先の1ヶ月、がんばり切れるのではないか。
優勝した令和ロマンが、ネタの中で、めちゃくちゃいいことを言っていた。
やらない後悔より、やって大成功!
名言すぎる。