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子育てで「厳禁する」は害になるが、「やんわり禁止」は吉と出る場合がある
今から3〜5年前くらい(細かく覚えていない・・・)。
算数と野球を見ることが好きな息子に、『マネーボール』という本を「読んでみたら?」と渡しました。
メジャーリーグのアスレチックスというチームの話。
それまではあまり注目されてこなかったデータ、たとえば出塁率など統計的に有意なデータに注目してスカウトをし、結果を出したというノンフィクションです。
ブラピ主演で映画にもなっています。
当時も、楽しそうにいっき読みしていました。
最近になって、
「今、何読んでるの?」
と聞くと、ボロボロの『マネーボール』を見せてくれました。
未だに何度も読んでいるらしいのです。
すでに5度目だとか・・・
何度か、
「マネーボールじゃなくて、別の本を読めば?」
と、いろいろ紹介しているものの、隙あらば『マネーボール』を読んでいます。
「そんなにおもしろいの?」
と聞くと、
「これが俺のベースになっているんだ」
とよくわからないことを言って、また読んでいます。
ちょっと否定的な発言をしていますが、内心「まあ、いいか」と思っています。
自分の好きなことをやんわり禁止されると、逆に火力が強くなっていくように見えます。
どうやら『マネーボール』を読んで、気になるスタッツを見つけ、実際のプロ野球やメジャーリーグでそのスタッツに注目している様子。
正確なスタッツがネット上で探せないときは、エクセルに数式を入れてデータを作るというハマりよう。
そこから派生し、最近は「セイバーメトリクス」なるものに興味を持ち出し、誰かにもらった図書カードで本を買っていました。
正直、何をしていて何をしたいのか、親はすでに見失っています。
でも、何かを追究しているのは明らか。
火が燃え盛っているときは、親が燃料を投下する必要はなく、むしろ、ちょっと邪魔するくらいの方が、火はより強く長く燃えます。
誰かに燃やされる火は、燃え尽きてしまうかもしれないけれど、自家発電なら、燃え続けることができるんじゃないかな。
「勉強しなくてもいいんじゃない」
「そんなに本ばかり読んで」
「中学受験やめたら」
というネガティブワードも、使い方次第で薬になるかも。