イタリア留学に行ったよ。1 (初投稿)
『や、やった。ついに…』
2022年の2月、ついに待ちに待ったイタリアへの1年間留学。
新型コロナの大流行の影響を受け、学習目的でのすべての渡航は中止され、約2年間も日本で待たされる結果となった。
しかし大学3年生であった私はもう行ければなんでもいい、早くあのテレビで見ていた景色を見たいんだ。そう半分やけになって、半分胸に期待を膨らませて、そして重い荷物を抱えながら羽田空港を飛び立った。きっとあの時の興奮した気持ちは一生忘れないだろう。
飛行機で約15時間だろうか、今までで一番長いフライトだったのは間違いない。しかし座りすぎた反動で腰も背中もとても痛い。幸い機内食がとても美味しかったのでそんな痛みもすぐに忘れてしまったが。
そして経由地であるドイツのフランクフルトに降り立った。さすがはフランクフルト空港。とても大きくて広い。どれくらい広いか気になり、あたりを散策しているとパン屋さんを見つけたのでどんなメニューがあるのか見てみることにした。そこにはたくさんのプレッツェルが!
プレッツェルって確かドイツの食べ物だよな。。そう思いながら一つ買って食べてみることにした。意外にも硬く、日本のパンと食感は全然違うけど美味しかった。
イタリア行きのフライト時間に迫ったので搭乗口に向かい待っていると1人の男性に気を取られた。なぜか。なんとその人はペットのバッグを持っていて、しかもそのバッグの中には可愛い一匹の小さな猫がこちらを向いていたからだ。まずペットを機内に持ち込むってありなの??と思いながらもこれが文化の違いなのだと自分自身を納得させて飛行機に乗り込んだ。なんだか異文化って面白いなって漠然と考えながら席を見つけ座った。すると驚いたことにさっきのペット用のバッグを持った男性が隣にいるではないか。話しかけようかな、しかし自分から話しかけれるほどの勇気をまだ持っていなかったので一旦待つことにした。
飛行機も無事に離陸し、これで念願のイタリア留学にやっと行ける。そんな安堵な気持ちで目を閉じようとした時。なんと隣に座っている男性が私に話しかけてくるではないか。当時まだイタリア語がほとんど話せない私はその男性が話すイタリア語を焦りながらも必死に理解し、答えようとしていた。『君はどこからきたのかい?』『イタリアには何しに行くの?』確かそんなような質問だったような気がする。そして私は思った、さすがはイタリア!日本にいた時にも思っていたけどやっぱりフレンドリー!
その男性も私のイタリア語が拙いとわかると英語を交えて必死に話してくれた。今までどこで何をしていたとか、家族のこととか、イタリアという国はとても素晴らしいこととか。30分くらい話しただろうか。飛行機も無事に着き、飛行機から出る準備をしていると、『Buon viaggio』(訳:良い旅を)
その男性が私に言って出口に向かって歩き出した。私も『Buon viaggio』そう言って飛行機を後にした。
しかし数分後、あの猫の名前と機内に動物って持ち込み可なのかを聞くの忘れたーー。。と後悔しながらも、まぁまた会う時にあの男性に聞こうと心に込めてイタリアの工業都市であるトリノに降り立った。
そして空港から中心街に行くタクシーの中で見た景色は私の中では少し衝撃だった。
続きは次回第二編で会いましょう〜
*ちなみにスーツケースは端っこが破損してました。笑
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