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松田公太さん

今回、松田公太さんの「愚か者」という書籍について紹介したいと思います。まず、この本との出会いは偶然でした。学校の課題でタリーズの事を調べる機会があり、その時にWikipediaでもう少し松田さんの事を知りたく思いこの本を買う事になりました。

タリーズの日本での経営

最初、銀行の営業マンとして仕事を始めた松田さん。タリーズとの出会いは偶然でした。アメリカの友人の結婚式に出席するためにボストンを訪れた時、アメリカで「スペシャルティコーヒー」が人気になっていることを知ったといいます。スペシャルティコーヒーを試しに買って虜になった松田さんは日本でも流行るかもしれないと感じたそうです。少年時代の経験を通して、「食を通じて文化の架け橋になる」と使命感が芽生えていた彼はタリーズと出会って以降、タリーズの日本での営業権を得ようと行動を始めることとなりました。

松田公太さんに学ぶマーケティング

松田さんが、タリーズの日本での営業権を獲得出来た交渉力などは、是非本をとって読んでみてほしいのですが、そんなタリーズを始めた当初は勿論、経営者としては素人で、コーヒーについての知識も持っていない、いわゆる「素人」でした。しかし、松田さんも本の最後に書いてあるのですが、

素人にはプロに出来ない発想がある。現状を大きく変えられるのは、実はアウトサイダーたちなのである
「愚か者」松田公太

そんな彼がアウトサイダーとして行ったお金が無いなりのマーケティング方法をここでは少し紹介しようと思います。

緑のストロー

タリーズを日本で始めた当初は、赤字スタートでした。そんなタリーズを3ヶ月後に黒字に転換出来た要因の1つが緑のストローでした。お金がなかった当時、お金がないなりにコストのかからない宣伝をするために知恵を絞っていたといいます。

ある日、カップを持ち上げ歩きながらまわって宣伝していた松田さんを見たカップルがタリーズではなくスターバックスの方に向かった姿をみて松田さんはショックを受けたといいます。スターバックスを飲んでいるとどうやら勘違いされていたようです。そこで違うアプローチで人目を引けないかと考え、生み出したのが、緑のストローでした。(何事も行動してみるべきですね)

当時の日本は、白かピンク、薄い黄色や青の線が入ったものしかなく、濃い色のストローを口に入れる事に抵抗があったと言います。(他と違う事=目立つという発想)

緑のストロー付きのカップを持って街を歩くと明らかに周囲の目が違ったそうです。その後、客も増え出したそうです。

因みにですが、スターバックスも半年後、緑のストローを導入し始めたそうです。

伊藤園の子会社となったタリーズ

私がタリーズで気になって本を読むきっかけになった1つでもある伊藤園の子会社という話。何故なんだろうと思いませんでしたか?順調と思えていたタリーズでしたが、その中で敵対的買収を仕掛けられ、その中で松田さんにはここまで育ててきたタリーズが今後もどうあって欲しいかという想いがありました。そこで、苦渋の決断をして、色々あり、今のタリーズがあります。そのストーリーも是非本を取って読んでみて下さい。にしても、やはり、決断力は大切だなと感じさせられます。

挑戦者であり続ける松田公太さん

タリーズの経営から降りたあと、シンガポールで新たな挑戦を始めます。その後、新たな朝食文化を作ろうとエッグスンシングスの日本での経営なども始めます。その後、日本を元気にするために政治家への道へと進み始めました。そのストーリーの中で大切だと思った事が2点あります。

①挑戦者であり続ける事
②人脈を大切にする

②の人脈を大切にすると言う事に関しては、それぞれの段階で偶然の出会いやこれまでの出会いを通して築いた関係によって助けられた場面が多くありました。やはり、何をやるにも人に支えられて私達は生きています。タリーズにしても何にしても、出会いを大切にしたからこそ新たな出会いや発見が次のビジネスや行動に繋がったのだなと思いました。

ただ、ここでお伝えしたいのは、①の常に挑戦者であり続けている事です。周囲からは目立ちたがり屋と言われることも多々ありましたが、彼に取っては単に金や名誉のためではなく、たとえ困難な事があっても突き進みチャレンジしていくという使命があったから挑戦し続けることが出来ました。そこで、挫折しそうなことも多くあったと思います。ただ、それでも諦めずに粘り続け常に挑戦したから何事においても結果を出してこられたのだなと思いました。

この作品を通して

私は、就活生であり、これから先、世の中に価値を提供していく立場となります。その中でこの作品を通して大切だと思った事は、①自分のやりたい事を明確にし、②挑戦し続ける姿勢を大切にする事だと思ってます。

松田公太さんには、「日本の素晴らしさを世界に広める」「世界の素晴らしさを日本に広める」「食を通じて文化の架け橋になる」という目的があり、その手段としてのタリーズであり、政治家でした。私自身が世の中にどういった価値を提供したいのかという事を明確にし、その手段が就職なら就職、そうでないなら別の手段としてやっていく事が大切であるなと感じました。

また、その目的を持った上で挑戦していく事が大切なのだと言うことも学ばせて頂きました。松田さんも銀行での就職のままでもある程度の収入は得れていたと思います。タリーズを日本で広めていけた時にそのまま、社長として居続けることも出来たかもしれません。しかし、

現状に満足せずに常に挑戦者であり続けた。

ここに大切な考え方があるなと感じました。「現状維持は退化」と学生時代に野球部の監督からよく言われていましたが、まさにそうだなと感じました。現状のポジションに満足しているのは、実は退化しているのだと考え、私も常に挑戦者であり続けようと思います。

例え、周りから愚か者と言われようとも、諦めずに目的のために挑戦し続けようと思いました。

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