父へ
お父さん、僕は生まれ育った福島県を出て、遠いところで生きていくことになりました。後は契約。おばあちゃんが良く言ってましたね、「実れば実るほど頭を垂れる稲穂かな」、「勝って兜の緒を締めよ」とか。おばあちゃんは本当に謙虚な人でした。周囲の人の心を慮って暮らしていたのでしょうね。無益な争いを避け、自分の目的を確実に実現するためのおばあちゃんの見出した方策だったのでしょう。僕も来年の移住を控えおばあちゃんの言葉を思い出しました。
昔、留学を前に2月頃送別会をしてもらった帰宅時に、玄関前で倒れて凍死した研究者がいました。友人からのお祝いに嬉しくて飲みすぎたのでしょうか?何と運命は容赦ないことでしょう。尤も凍死は低体温時にドパミンが放出されるのでしょう、幻覚を生じ体が温かく感じたり愉しい気分になるらしいので、本人は夢の中で幸せだったかも知れません。僕は移住まで事故が無いようにしっかり自制したいです。
姿勢を良くし足取りを軽く、顔を上げて歩きましょう。