女川で知らないおじいちゃんに話しかけられた話
先日、宮城県の女川町に1泊2日で行ってきました。
縁あって、会社のサテライトオフィスが女川町に出来たのがキッカケです。
月に1週間前後、女川に滞在している同僚の甘利ちゃんにガイドしてもらいながら、町の人たちからお話を伺いしました。
復幸祭を盛り上げるため体を張る甘利ちゃんの図
震災について
町の方にお話を聞いて、まず驚いたのは震災によるダメージの深さです。
津波の影響で町の10%の方が亡くなり、建物の65%が使えなくなり、さらに震災後37%の方がやむを得ない理由で町を離れられたそうです。
この数字は日本でどれもワースト1位とのこと。どれだけ甚大な被害であったか、、私の乏しい想像力では想像してもしきれない。。
復興について
しかしその後、女川町は復興を進め2018年に日本の都市景観大賞、アジアの都市景観賞をW受賞します。
女川町に電車で訪れるとわかるのですが、電車を降りるとすぐに、美しい海とレンガ道が目に飛び込んできます。
レンガ道の左右に広がる商店街の建物も、統一感がありとても美しいです。
そして何より素晴らしいのが、ランドスケープが美しいというハード面だけではなく、自然に人と人との交流が生まれるソフト面の設計も、よくされているという点です。
具体的にどういうことか?
女川で体験した偶発的必然性
女川町の商店街は、私のような観光客と町の住人の方で自然に接点が生まれるように、銀行や郵便局などの施設も商店街に隣接されています。
私が今回、町を訪れた時も、たまたま銀行に寄られたというおじいちゃんに話しかけられ、10分ほど会話をするというエンカウントが発生しました。
おじいちゃんからは、「女川町に何しにきたのか?観光か?東京からきたのか?遠くから来てくれてありがとう。励みになる。」
そう言ったお言葉を頂きました。
私は福島出身で大学進学で上京して以来、東京で暮らしているのですが、なるほど!自分や関わりのある人だけの事を想うのではなく、地域や街や歴史にも人は想いを馳せる事が出来るんだ!と感動というか、何か大切な事を呼び起こされた感覚を覚えました。
おじいちゃんは女川町という地域、街に想いを馳せることができているから、「遠くから来てくれてありがとう」という言葉が自然に出たのだと思います。
決意と宣伝
今回の経験を通じて、普段はあまり気に留めない外国人観光客の方々に対して「わざわざ日本に来て下さりありがとう」と感謝せねばなと、、と思いました。
2019年はラグビーW杯で、2020年はオリンピックで沢山の方が日本に訪れると思うので、海外の方とすれ違ったら心の中で「遠いところから日本に来てくれてありがとう」とつぶやきたいと思います。(あくまで心の中で。笑)
ちなみに、女川で復幸祭が3月の23,24日に開催されますので、興味を持った方がいらっしゃいましたら是非お越しくださいませ。
あー立派な女川病の患者に私もなってしまったようだ。。