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(日本語よりは簡単)

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 チョンくんを食事に誘って、何か日本の食べもので食べたいものはあるか?
 と尋ねたところ、それまで姿勢正しく立って話をしていたところから片手を前について、うなだれて、頭を傾げて考える様子で、それでも僅かの間だけで顔を上げると、寿司ですね。
 ということだったから、寿司にもいろいろある。日本人にとってもとても高い値段の寿司もあるし、そうでない、くるくる寿司とか、安いものもある。だから、その中間くらいのところに行こうか。ちょっと知ってるところがある。
 そう提案しておれが頭の中に思い描いていたのは、心の中に思い出していたのは、ガード下の、昔々にあなたと行ったことがある店、たぶん一度だけのことになるのかもしれないが、確か、のれそれ、というのを食べた記憶がある。いくらとか、うにとか、酢飯が海苔で巻かれて、軍艦巻きという類になるのだろう、その上に、のれそれという半透明のしらすのような小さく細い魚が何匹か乗せられて。おれは握ってくれた職人さんに、どうしてそれが、のれそれという名前なのか?
 そう聞いたのだが、それは職人さんもわからなかったのではなかったろうか。そんなことによってであれ、これはあなたへの手紙という形式に則って書くことになる。〈マアナゴのレプトケファルス〈(羅: Leptocephalus、「レプトセファルス」とも)は、カライワシ上目(ウナギ目、フウセンウナギ目、カライワシ目、ソトイワシ目)の魚類に見られる、平たく細長く透明な幼生。大きさは、5cm前後かそれ以下から1mを超すこともある。ウナギやアナゴ、ハモなどのウナギ目のものが有名であり、ウナギは成長後にはレプトケファルス期の約18倍、アナゴは約30倍の大きさになる〉は、高知県などでのれそれと呼ばれ、食用にされる。生きたまま土佐酢、三杯酢などにくぐらせて、踊り食いにされることが多い。大阪などの消費地でものれそれと呼ばれることが多いが、兵庫県淡路島では洟垂れ(はなたれ)、岡山県では「ベラタ」と呼ばれている〉

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