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写真で見る”サンパな場所”①
Loire Gourmandeを訪れたお客様たちがよく言ってくださる言葉があります。
それは、「サンパな場所だね!」
フランス語の「サンパ(sympa)」は、いい感じ、楽しい、気分の良い、いい雰囲気、居心地の良い、なんて意味合いで使います。
イギリスの方からは「Cozy place!」と言ってくださったりします。
居心地の良い場所と感じてくださるのは嬉しいこと。
洞窟のワインセラーやブティックを見た後に、軽くお茶したり、アペロしたり、途中でアート鑑賞をしたり、心地良い、リラックスできる空間になっています。
初めての方の為にお店の紹介をすると、Loire Gourmandeはロワールワインとロワール地方の美味しいものを提供するお店です。
ロワール河岸にあるSaumurから続くワイン街道を少し登ったところにあります。
ここはユネスコの世界遺産の指定区域になっています。
今回はLoire Gourmandeのアートな意味での「サンパ」を写真でお見せしようと思います。
では、いきましょう!
サンパな番地のプレート
フランスの住所ってすごくシンプル。
番地+通りや広場の名前+郵便番号+市の名前、以上。
お店の住所を例にすると、
17 Rue Château Gaillard, 49730 Turquant
そして、各建物の外に番地のプレートが必ずあります。
ネービー地に白の番号、又は白地にネービーの番号が主流な中、個性的でアートな番地プレートを見かけたりします。
私達のお店の番地のプレートはこんな感じ
![](https://assets.st-note.com/img/1686719441863-Q03XKFdwN1.jpg?width=1200)
とっても「サンパ」じゃないですか?
これ、モザイクタイルアートの番地プレートなんです。
それもそのはず、元々ここはモザイクアーティストのマダム ジョゼ・ティリオ(Mme Josée Thiriau,)さんのご自宅兼アトリエでした。
なので、このプレートはもちろん彼女の作品。
サンパなモザイクアーティストのアトリエ
![](https://assets.st-note.com/img/1686558222687-6GeTAJiypI.jpg)
お店は石作りの建物(右側)とワインセラーのある洞窟(左側)の両方を繋いでいます。
洞窟側の外の階段を上がって行くと、かつてのジョゼさんのアトリエに辿り着きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1686843709664-p6csm47cEs.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686843663812-eJpFsJkBxy.jpg?width=1200)
モザイクアートが石の壁にマッチして、いい感じ!
階段を上がった先が元アトリエになっています。
アトリエに入った瞬間、ヒンヤリします。外が30度でも洞窟の中は17~8度くらいですからね、夏は最高です!
![](https://assets.st-note.com/img/1686845577214-cCobDqrmxs.jpg?width=1200)
このアトリエはロワール地方のアーティストの方々が作品を展示販売できるように、無料で提供しています。
毎年、「来年は私の作品を展示させてください」と何人ものアーティストさんから予約が入ります。ちなみに販売手数料は頂きません。
私達としては展覧会をすることで、集客できますし、ロワール地方のアーティストさん逹の紹介の場になればとゆう思いからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686845605408-TUPSCxU9Pk.jpg?width=1200)
3ヶ月ごとに展示するアーティストさんが変わります。
現在はSaumur在住のアニー(ANNIE)さんの絵が展示されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1686845649144-omugN0YNvR.jpg?width=1200)
いわゆる抽象画、モダンアートの作品です。彼女の中ではストーリーがあって、入口側から物語は始まっていきます。
すでに3点の作品が売れました。
![](https://assets.st-note.com/img/1686845681231-xuJkQvTziN.jpg?width=1200)
このアトリエは、改装時からほとんど手を加えていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1686920973640-TwZkeBAtrw.jpg?width=1200)
アトリエの床も勿論モザイクアート。大小様々な色や形のタイルが散りばめてあります。一つとして同じ模様の部分がないのは、ジョゼさんのインスピレーションとクリエーションの賜物。
以前、このアトリエにはジョゼさんを慕って、多くの方がモザイクアートを習いに来ていたそうです。
ジョゼさんがここを手放した理由は、「家族の事情と洞窟を管理するのが大変だから」と聞きました。
実際のところ、私たちがワインセラーに使っている洞窟は、湿気が多く、湿気を除去する為に、つねに大きな湿気除去マシーンを作動させています。
それに洞窟の天井が崩れないように、定期的にメンテナンスをする必要があり、その手間や費用がかかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1687068188846-bdHcikttmR.jpg)
2階のテラス席でも地元のアーティストの絵を楽しめます。
食事やアペロをしながら絵の鑑賞も出来て、ゆったりした時間を過ごせる空間です。
写真でサンパな雰囲気を感じていただけましたか?
今回はモザイクアートと展覧会を紹介しました。お店とは別の側面をご覧いただけたと思います。
次回、写真で見る”サンパな場所”②ではアペロやお茶をしたくなる「サンパ」な場所をお見せします。