Loire Gourmande/ロワール・グールマンドのワインセラーはオリジナル
4月、まだまだ肌寒いフランスですが、今年もLoire Gourmande/ロワール・グールマンドのお店に立ってお客様をお迎えする時期になりました。と同時に私も2拠点生活と2つの仕事の掛け持ちが今年もスタートしました。
オンラインショップはいつでもご利用いただけます、しかしリアル店舗としては一年中開いているわけではありません。4月から12月までがオープン期間です。
初めての方もいらっしゃると思うので、改めてお店の紹介をしてみたいと思います。
私達のお店Loire Gourmandeはロワール地方のワインの産地、Saumur(ソミュール)から直ぐのTurquant(テュルカン)にあります。
Turquant(テュルカン)はユネスコの世界遺産に指定されている魅力的な村です。
Loire Gourmandeの建物は17~18世紀に建てられたと言われています(あまりにも古いので、定かじゃない)。
Loire Gourmandeのお店の見所は4つ
1つ目はオリジナルなワインセラー
2つ目はロワール地方の美味しいものを厳選しているブティック
3つ目は雰囲気の良いレストラン・バー
4つ目はかつてのモザイク職人のアトリエで絵画展
今日は1つ目のオリジナルなワインセラーについてお話しします。
Loire Gourmandeのお店のコンセプトは「まだあまり知られていないロワール地方の小さな生産者が拘りながら生産するワインを紹介して、広めていくこ。そしてロワール地方の美味しいものを提供して、レストランバーで楽しんでいただくこと。」です。
おそらく日本に輸入されているロワールワインはほんの一部ではないかと思います。
実のところ、ロワールワインはたくさんの種類があります。
ロワール川沿いに5つの地区に分かれているのですが、それぞれ土壌が違うので、味や香りも違ってきます。
ロワールワインの産地はロワール河沿いに西(左)から「ペイ・ナンテ」「アンジュー・ソミュール」「トゥーレーヌ」「サントル・ロワール」「オーベルニュ 」と5つの地区に分けられています。
Loire Gourmandeのワインセラーではこの5つの地区をパノラマで紹介しています。そして最大の特徴は洞窟を利用したワインセラーになっている点です。
手前に見えるLE FRAM。
1918年9月、砂糖とカカオ豆を満載し、Blois/ブロワにあるのチョコレート工場「Poulain/プーラン」に向けてナントを出発した最後の汽船「FRAM号」です。
このワインセラーではFRAM号のようにロワール川の船旅を体験するかのごとく、5つの地区をイラストで巡ることが出来ます。
地区ごとの名所や名産などのイラストが描かれているので、小さなお子様から大人の方まで、楽しめる場所になっています。
イラストの下にその地区のワインが並んでいます。
例えば、上の写真はロワール川河口のNantes/ナントから始まる「ペイ・ナンテ」地区。
この地区の代表ワイン、辛口白ワインのMuscadet/ミュスカデがずら〜っと並んでいます。
こちらは私達のお店がある「アンジュー・ソミュール」地区です。
イラストを拡大してみましょう。ソミュール城が描かれていますね。
この地区のワインは赤、白、ロゼの3種類。近年ではbioワインの生産者が増えている地区でもあります。
Cremant/クレマンと呼ばれるスパークリングワインも有名です。シャンパンと同じ瓶内二次発酵によって造られています。
シャンパンより繊細で控えめな泡、価格も控えめなのも嬉しいところ。
そして最も広大な地域である「トゥーレーヌ」地区。
赤、白、ロゼ、スパークリングワインと辛口から甘口まで多彩なタイプのワインが楽しめます。
Chinon/シノンやBourgeuil/ブルグイユはロワール地方でも最高な赤ワインの産地です。お客様もよくご存知で、シノンやブルグイユを指名される方がいらっしゃいます。私は個人的にはブルグイユが好みです。
また古城めぐりにも最適な地域で、シノン城、アンボワーズ城など名だたるお城が点在しています。
ロワール川上流の「オーベルニュ」地区、フランスのちょうど真ん中あたりに位置します。
オーベルニュ地区は火山が多く、ミネラルウォーターの水源がフランスで一番多くある場所で、一番有名なのがボルヴィック。日本でもよく飲まれていますよね。
あまり知られていないのですが、品質の良いワインも多く造られています。
火山性土壌や気候の影響で、他の地区のワインとは違った印象を受けると思います。
お客様からは「新しい発見がある」「知らなかった」と喜んでいただいています。
こちらはLes vieux cépagesのコーナーです。
Les vieux cépagesは古いブドウ品種のことで、密かにブームになりつつあります。古いブドウ品種を再導入している生産者が増えてきていますよ。
ワインセラーの入り口の左側には小さなCaveがあります。
中はこんな感じ、ここは昔の貯蔵庫として使われていた場所です。
Loire Gourmandeではここでテイスティング会を開いたり、家族でアペリティフを楽しんでいただいています。
遠い先祖たちが石灰岩の崖に建てたな洞窟の住居だったそうです。実際にこの洞窟で暮らしていたんですよね。
ちょっと変わったオリジナルなワインセラーはいかがでしたか?
日本のお客様にもぜひ実際に観ていただきたいなぁ〜と思います。
Instagramでワインセラーの映像もご覧いただけます。
[Loire Gourmandeの詳細] アドレス : 17 Rue Château Gaillard, 49730 Turquant FRANCE HP : https://www.loire-gourmande.fr Instagram : https://www.instagram.com/loire_gourmande.fr/
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