プラスチックフリー(Plastic Free)を目指してエコな包装を実践中
去年から地球にやさしい商品の包装や発送方法について、 HIROMI PARSで出来る取り組みを考えていました。
世界では、毎年約4億トンものプラスチック製品が生産され、役目を終えたプラスチックの約8割がそのまま埋め立てられたり海へ流れ出したりしています。
その影響は、人間だけでなく地球上のあらゆる生物に悪影響を及ぼしています。
日本に一時帰国した時に感じるのは、日本はプラスチックを過剰使用しているなということです。野菜や果物、お菓子、パン、コンビニのおにぎりのビニール包装など。。。
フランスでは随分前からエコバッグを持って買い物する習慣が定着していますし、野菜や果物などは量り売りなので、各人が必要なだけ紙袋に入れて計量し、買い物をしています。最初はいちいち計量するのは面倒だなと感じましたが、必要な分量だけ入れるので、無駄は無いし、慣れればそれが普通になります。
BIOのお店では食器用洗剤やシャンプー、オリーブオイルなども容器を持参して詰め替えたりしています。ヨーロッパは日本に比べてエコの意識はかなり高いと思います。
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私の扱う商品は当初よりコットンやリネン、シルクなど自然素材のみを使用しています。ただ商品を発送する際、ビニール袋に入れて、クッション封筒で送っていたんです。そこで今年からエコ包装、エコ発送に切り替えようと決めました。
3月の中旬に在庫のビニール袋を全て使い切ったので、現在はフューシャ色のPapiers de soieを使って包装しています。Papiers de soieは直訳すると「シルクの紙」ですが、「シルクのような紙」という意味で、もちろん紙です。日本だと薄紙と呼ばれていると思います。
普通なら最後にセロテープで留めるところですが、セロテープを使わず、糊で三箇所留めているだけです。
一つづつ丁寧に薄紙で包装したら、まとめてクラフト紙に包んで麻ヒモで結びます。
ここでもセロテープは使わず、麻ヒモのみで仕上げ、感謝のメッセージを添えて、厚紙封筒に入れて発送しています。
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ビニール袋に入れていた時に比べると、少し手間はかかりますが、週末にアメリカ人のお客様から素敵なメッセージを受け取りました。
商品の素晴らしさについて書かれてあったのに加えて、一つ一つの商品を薄紙で丁寧に包装してくれた優しさと、感謝のメッセージを添えてあったことへのお礼が書かれてありました。
薄紙で包むその一手間が報われたような気がしました。
今後もHIROMI PARIS はプラスチックフリー(Plastic Free)な社会を目指して、小さなことから行動していきたいと思います。
-追記-
今日、ELLEの「美容にも地球にもいい! プラスチック問題のために、今私たちができること」という記事を読みました。
それによると日本はプラスチックの生産量が世界第3位、1人当たりの容器包装プラスチックごみの発生量は世界第2位だそうです。
解決策は、プラごみを出さないこと(リデュース)、繰り返し使うこと(リユース)、再利用すること(リサイクル)の3つ。
先ずは企業やお店がプラスチック製品を極力減らしていかなければなりませんね。石油由来でない原材料や再生材料の製品を使うことで、プラスチックゴミの削減につなげることができます。
記事によると、例えばニュージーランドの「エティーク」は、シャンプー、コンディショナー、ボディソープなどをすべてバータイプに固形化し、「水を無駄にしない」「プラスチックフリー」の2点を実現。
「ディオール」は容器の小型化とともに、従来プラスチックボトルだったものをリサイクル可能なガラス製へと変更。これにより、なんと年に40トン以上のプラスチック削減に成功。スキンケアの包装も3年前より簡易化し、能書、内箱、外装セロファンを廃止。実に51トンの厚紙と、エッフェル塔を2回包めるほどのセロファンを節約。
他にも様々な企業が「廃プラスチック」をテーマに商品の開発に取り組んでいます。詳しくはELLEのデジタル版でご覧ください。