人生の命題を見つけるために
思うところあって、昨年10月から毎月一回、群馬県渋川市に鎮座している渋川八幡宮にお参りしています。
こちらでは、大祓詞(おおはらえことば)の写詞ができます。
ん?写経じゃないの?と聞きかえされますが、お経ではないので、写詞(しゃし)と呼びます。
大祓詞は、唱えるとたちまち祓われて、本当の自分の心に戻れるという祝詞です。それでは、どんな風に祓われるのでしょう?それが、祝詞の中で具体的に表現されています。隠喩なのでしょうか?それとも、目には見えないけど、本当にそのようなことが起こっているのでしょうか?凡人のわたしには分かりません。
写詞を始める前に、本殿で宮司さんからお祓いを受けます。真っさらな気持ちになって、写詞をする大広間へ移動して、書き始めます。
大広間からは、広縁の向こうに広いお庭が見渡せて、四季折々の風景が楽しめます。写詞をしていると、鳥たちのさえずりが聴こえてきます。
写詞室はテーブルも椅子席で、しかも筆ペンやデスクライトまでご用意があるので、参加の際は手ぶらでOKなのも、嬉しいです。
文章は送り仮名も含めて、全て漢字で書かれており、少し時間が掛かります。早い方で1時間、わたしはいつも1時間半くらい掛かかります。
薄く印刷された言葉をペンでなぞれば良いので、大祓詞になじみが薄くても、書きやすいと思います。
大祓詞は、唱えてよし、書いてよし。写詞の時は、心の中で大祓詞を唱えながら、なぞっていきます。
時々、睡魔に襲われます。リラックスし過ぎなのか、それとも集中力がないのかな。
書き終わると、大きな写詞用紙を七折半に折って、祈願内容とお名前と住所を書き入れて完成です。
完成したら、再び本殿に移動して、宮司さんにご祈祷いただき、大祓詞を一緒に読み上げます。
宮司さんの祝詞をあげる声は、天に届くような高らかな響きです。きっと、神様と私たちを繋げてくださっているのだろう、そんなありがたい気持ちになります。
トータルで3時間くらいで、写詞は終了です。
遠くて近い、渋川八幡宮。向かう道すがらでは、心地よい揺れを感じながら、片道約3時間、電車の中で読書します。
余談ですが、籠原駅よりも先は、電車の扉がボタンを押さないと開きません。時々、降りる時に、扉が開くのをぼーっと待ってしまい、後ろの方に押してもらったりして(^◇^;)
そろそろ毎月のルーチンとして、写詞が定着してきました。そして嬉しいことに、毎月ほぼ晴天に恵まれています。
ご一緒させていただく皆様、いつもありがとうございます。来月も楽しみに伺います。