心の容量
4月から5月にかけていくつか展示会に参加していました。昨年あたりから思っていたのですが、イラストにもっと向き合っていきたいなと。最近の展示会では原画やミニ原画中心に出品しています。
もう何年も絵を描き続けていますが、満足するイラストを描けることはなく、その時は大満足でいいイラストが描けた!と思ってもしばらくして見ると至らないことが多くて、もっといい絵が描けないかと考え込んでしまいます。
自分で自分のイラストに満足しては成長できない。これは本当の話。もっとうまくなりたいという向上心なくしては続けられないといつも思います。
そして「絵を描く」ことは心のキャパシティに余裕がないとできない。そういう意味じゃ昨年は上半期からトラブルや自身や家族の病気で余裕がなく、比例して絵が描けなくなっていきました。
12月に展示会があり1枚仕上げたのですがこの時のイラストが本当にひどかった。その時の私の心理状態を反映しているような絵でタッチも荒く色も暗くて、今はもう見たくない笑
心の中が全てあらわになる。それがイラストなのだと思いました。幸い今はだいぶ落ち着いて制作に取り組めています。
ここからは家族の話。
長女の短大休学が決定しました。昨年希望の大学に入学できたもののコロナで入学式はなし、授業もオンラインになり家に籠ることがとても増えました。
私が懸念したのは授業云々より友達ができないこと。1人でも話せる友人ができるというのは学校生活においてかなり重要だと考えます。学校へ行けないから友達ができない。できないから学校へ行きたくないという悪循環。うちの娘だけでなくこんな大学生は本当にたくさんいたと思われます。
そうこうするうち、長女が体の不調を訴えるようになってきました。症状を見ていると体というより心の不調でないかと気付き、その方面の科へ転科。今も月に2回通院しています。
「休学をしたい」と言い出したのはとても自然な流れでした。今はコロナで学校の授業もままならない。そして短大は2年しか学べない。落ち着いた頃に再び再開して通うのは今一番の最善策でしょう。
心の空き容量がゼロだと何も生み出せない。
それはどんな人も同じ。余裕のなさから人に冷たくしてしまったり、何もかも投げ出したくなったり。そんな時そばにいる人は、問い正したり叱ったりせずただ見守ることが一番なのだと今痛感しています。
とはいえ、私はそこまでできた母親ではないので家にいるのに何もせずゲームばかりされるとこちらのメンタルもガリガリに削られます。
常に誰かを頼り、ちょっとでもこちらが不満を言うとあからさまに不機嫌になる。気持ちのコントロールが難しい上に一番辛いのは本人だろう…と思うけど、もっと自分のことだけでもちゃんとしなさい!と言いたくなるのをぐっとがまん。夫も妹と弟も長女に対して言葉を選んで話しているなといつも感じます。実際どんな風に対応していくのが正しいのかわからなくて苦しい。このままじゃ共倒れ必至です。
コロナが収束していけば、メンタルケアをしっかりしていけば、心の容量も少しずつ軽くなっていくと信じていくしかないなと思います。何があっても支えて受け止めてあげられるのは家族だけ。だから少しの愚痴は許して笑