めぐりくるはる
久しぶりの更新となりました。
相変わらず春は忙しく、あっという間に時間が過ぎていきます。
4月から美術大学の非常勤講師のお仕事が増えました。
今まで大学だけだったのが、今年は短期大学も受け持っています。
どちらもキャラクターデザインの学科でイラストの授業をしています。
ほぼ毎週京都まで授業で出掛けているので、体力に余裕がある時は嵐山まで散策に行きたい。
自宅から往復4時間の小旅行。
見ているのはスマホではなく、文庫本を。
普段落ち着いて読む時間が取れないのでこれ幸いと喜んでいます。
肝心の授業はというと、私は割と緊張するタイプなので終始しどろもどろ。
これ先生としてやっていけるのだろうかと心配になるレベル。
でもそこは他の先生方や助手さんのフォローもあり、なんとかこなしています。
最初に授業内容を生徒たちに説明するのですが、息を止めて読んでいることに最近気が付きましたw
今年は大学関係の展示会もあるので頑張っていきます。
3月の下旬から桜をたくさん見ました。
今はすっかり散って初夏の装いになっています。今年も暑くなるのでしょうか。
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家族も新しい生活が始まりました。
次女は高校を卒業し食品企業に就職しました。8時から始業なので早起きして通っています。
電車より車で行く方が近いので車の免許を取得するために教習所に通い始めました。
今は取得までに約6ヶ月かかるそうです。
先月やっと仮免が取れたので、路上教習に入っています。
末っ子は高2になりました。
昨年は自宅待機などがあったこともあり部活には入らなかったのですが、今年からだいぶ緩和されたこともあり部活に入部。
さらに将来目指したい仕事も見つかり、今はその試験に向けて頑張っています。
末っ子は勉強が嫌いで、高校受験のときは本当に緊張感のあるピリピリした時間を過ごしていました。
好きな教科は驚くほど成績が良いのに、苦手だったり嫌いな教科はいつも平均点以下。
そのせいもあり高校選びは本当に難航しました。
思うに、あの頃の末っ子はやりたいことが見つかってなかった。
将来自分が就きたい仕事もわからず、手探りで本人もとても辛かったと思います。
高校に入ってから苦手だと話していた教科の成績がぐんと伸び、今は勉強がとても楽しいよう。
2年生になる前の春休み。自分はこの職業に就きたいと話をされました。
次女と同じく大学へは行かず、高卒ですぐに就職をしたいと。
今は良くも悪くも学歴社会。高卒で就職するメリットは大学に行くにあたって申請する奨学金の返済がないことくらい。
しかし高卒の就職率は100%に近く、実は学校から受ける恩恵がとても大きい。
次女も指定校推薦で就職を決めました。
義両親がよく、私に言います。
「今は大学や専門学校くらい出ていないと苦労する」
それはそうなのでしょう。私自身も美術専門学校を出ています。
でも私は専門学校を出てもすぐに就職することができなかったのです。
私はいわゆる就職氷河期世代。卒業後バイトを転々とし正社員で就職できたのは25歳の時でした。
義両親は大卒と良い就職がイコールでつながっているのか、高卒就職には否定的。
多様性を尊重すると言いながら、こと学歴に関しては保守的です。
私は本人が選ぶ道を応援するスタンス。これは夫も同じ意見です。
これまで私がイラストを描くからか、子供たちも同じような道に進むだろうと周りから言われてきました。
「いやいやなんで子供が親と同じ仕事につかなあかんねん」と内心毒づきながら、でも間違った方向へ行かないよう時々正すのは親の役目。
2人でいるときに将来の話をして、要所要所で本人の意思の確認をしてきました。
そんな中、長女は夫と同じ職業であるグラフィックデザイナーを目指し美大へ。
長女は親の職業を踏襲する形となりました。
次女は絵を描くことは好きだけど「仕事にしたいと思わない」と就職。
やりたいことを見つけに大学へ行くのではなく、やりたいことが見つかってからそれを勉強したいと。
これに関しては世相も関係していて、せっかく大学に入ってもオンライン授業のみで通えないのは嫌だからとも言ってました(この理由には義両親も渋々納得)
さて末っ子です。
「俺はやっぱり就職するよ」と就きたい仕事について話し始めたのは春休み。
これまでと一転、目標を定めてからの末っ子は勉強も運動もこれまで以上に頑張るようになりました。
でもまだ高校2年生。義両親の大学へ行けビームは会うたびに放出されていますw
そもそも末っ子の意見や努力をまるっと見ていないことに驚愕しますね。
やりたいことを見つけるって本当に生きていく上で原動力になります。
お仕着せや強制でなく自分で見つけることが大事。
義両親に言われる嫌いな言葉のひとつに「あなたも親に行かせてもらったのに」があるのですが、確かに金銭的援助は今も感謝しています。
でも、そこにやりがいを見つけて進みたいと親に懇願したのは私。
専門学校を目指したのは絵を描くことが本当に好きで、仕事にしたかったから。
授業内容はハードで「とりあえず」行って通い続けられる場所ではありませんでした。
ある意味、美術関係の仕事は学生時代にふるいにかけられやすい職業だと思います。
子供達にいろいろ話はすれど、私もまた未熟な親。
とにかく一緒に邁進するしかないと思うのです。
これからもめぐりくる春。
その時、笑ってすごせていたらいいな。
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最後に話は変わりまして、来週よりイベントが始まります。
メインヴィジュアルを今回も描かせていただきました。
DM制作もしています。
「猫展」
東急ハンズ梅田店 10階
2022年5月10日(火)〜29日(日)
10:00〜20:00・最終日19:00まで
29日の最終日はオーダー会があります。
リクエストをいただき、ミニ額サイズのイラストを描きます。
30分ほどかかりますが、その場でお渡しできます。
よろしくお願いいたします。