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漫画を描くことを続けることの重要性
「生きていさえすればいいのよ」。
この「生きていさえすればいい」というのは、
何かを始めた人にとっては、
「続けていさえすればいい」のと同じ意味です。
「何かを始める!」と思ったのにも関わらず、
それを「やめる」ことこそが、
「死ぬ」ことなのです。
続けてさえ、いればいいんです。
確かにハタから見て、
つまらなくなってくるマンガもあるでしょう。
ダラダラした展開になるマンガもあるでしょう。
しかし僕は、それでも継続することにこそ、
意味があると思います。
それを見て、
「つまらなくなって続けてもしょうがないのに…」
「早くやめちゃえばいいのに」
と言う人は、くどいですが、何も作ったことがない人、
もしくは作ったとしても、
すぐにやめてしまう人です。
バカにされても。
潔くないと言われても。
どんなことを言われたとしても、ただ続ける。
それこそが、何よりも重要なことなのです。
あなたは、司馬遷という人物をご存じでしょうか。
中国で、「史記」という歴史書を記した偉人です。
日本の作家に「司馬遼太郎」という人物がいますが、
「司馬遷に遼(はるか)に及ばない」
という由来のペンネームなのだそうです。
謙虚です。
その司馬遷。
彼は皇帝の怒りを買って、
「宮刑」か「死刑」のどちらかを選べ、
と言われました。
宮刑というのは、ひと言で言うと、
「男性でなくさせる」刑罰です。
興味ある方は調べてください。
言うまでもなく大変な不名誉で、
皇帝はそれを提案しつつも、
「100%間違いなく死刑を選ぶだろう」
と考えていました。
しかし司馬遷は、「史記」を完成させるために、
あえて宮刑を選びました。
想像を絶する痛み、屈辱、悲しみ、怒り…。
それを乗り越えても、生き、
史記を書き続けることを選んだのです。
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何度でも繰り返します。
どんな姿になっても、たとえ生き恥をさらしても、
一度決めたことを「続ける」。
それは言い訳をして、そのことをやめたりする人間より、
数億倍も立派なことなのです。
でも。
もちろん時には、
どうしても疲れてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、確かに引くことも勇気です。
計画を止める。
作業を休む。
誰かと別れる…。
しかし。
それも含めて、
あなたが生きることを「続ける」ことです。
計画はやめたが、今回のことを糧として、
また新しい計画を立ててやる!
今は休んでいるが、必ずきっと戻る!
そのために勉強だけでも続けてやる!
あの人と別れてしまったが、でも情熱的な恋愛をしたい!
だから他の人をまた今日も探そう!
それは広い意味で、あなたが「生き続けること」になります。
結局大切なのは、
「今日、いまだにその気持ちを持って、行動しているかどうか」
だけなのです。
言い訳をしてやめるのは簡単です。
ネタがなくなったなんて、当たり前のことです。
方法が見つからないなんてのも、当然のことなのです。
だからこそ、探してください。
だからこそ、掘り起こしてください。
どんなに小さなものに見えても構いません。
くだらないものでもいいのです。
生きてさえ、すればいい。
続けてさえ、いればいいんですよ。
○今回の新人賞を獲るポイント
「続けるべし!」
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