ニューヨーク公募展アートインキュベーション準優秀賞受賞作品の審査員のコメント
今回のニューヨーク公募展では、入選確定後、個別に審査員のコメントが送られてきます。
応募するだけで、コメントが送られてくるので、自分の作品の評価を知るにも良いかもしれません。
今回は個別に送られてきたコメントを公表したいと思います。
作品評価
花田淳 氏
銀座花田美術代表
「日本の型にハマったアートはいらない。新しい価値の創造を求め続けいるアーティストを応援したい。いきなりニューヨーク!こんなチャンスは無いです。世界のアートシーンで、本気で活躍したいと思っている方を待っています。」
【作品の評価】
ヘンプを素材とした作品に初めて触れましたが、その独創性と歴史的な意味合いに惹かれました。ヘンプという素材は、古代から人類の生活に深く関わってきた背景を持ちながら、この作品により現代において新たな解釈と用途を見出されてましたね。時代と文化の融合を感じさせる作品だと感じました。現代社会の課題を批評しつつも、未来への希望や解決策を示唆するメッセージを持っている印象を受けました。
佐藤恭子氏
ニューヨークを拠点に活動するキュレーターで日本文化紹介の第一人者。
朝日新聞社と共同で「メトロポリタン美術館古代エジプト展 女王と女神」(2014年、東京都美術館と神戸市博物館で開催)を実現。2016年に小松美羽のニューヨーク初展示を手掛ける。前衛的な展示で知られるニューヨークのアートスペース、ホワイトボックスにアジア部門を創立。2018年から2021年までそのディレクターを務め、草間彌生、オノヨーコ、久保田成子、千住博、村上隆、杉本博、松山智一、大岩オスカール、小松美羽ほか55人の日本人を展示した歴史的な「A Colossal Word: Japanese Artists and New York, 1950s-Present」や「Hiroko Koshino: A Touch of Bauhaus」(2018年)のキュレーターを務めた。
【作品の評価】
非常に興味深い視点です!しかし現状の作品は、ヘンプについてに止まっていると感じます。「絶望と希望、破壊と再生という揺れ動く時代の中で、人と社会に光をもたらし、心に火を灯すような作品」である裏付けが必要だと思います。もう一歩、突き詰めるとできると思います。
安達元一氏
日本のテレビ界を牽引してきた放送作家。
「ダウンタウンのガキの使い」「奇跡体験!アンビリバボー」「踊る!さんま御殿」「ぐるナイ」「ドラえもん」「SMAPxSMAP」「笑っていいとも」〜など数々の国民的ヒット番組を手がける。
2008年、自身が構成を務める番組「たけしのコマネチ大学数学科」で第35回国際エミー賞を受賞。番組出演の北野武監督とNYでレッドカーペットを歩く。他、第42回ギャラクシー賞大賞、国連平和映画祭2007特別賞、など受賞。
【作品の評価】
なるほど〜、ヘンプの歴史、みんな知らないですね。USPが立っている良いコンセプトだと思います!ヘンプが辿った数奇な運命と、私たち人間の個としての存在が、もうちょっと映し出されると、更にいいと思いました!他の作品も見てみたいです!これからの活躍も期待します!
ニューヨーク公募展アートインキュベーション準優秀賞受賞作品
「ヘンプハーツ(Hemp Hearts)」は、ヘンプ(大麻草の繊維から作られた生地)を素材とした立体アート作品です。
本作品は、ヘンプという一つの植物の数奇な歴史と人類がその歴史の中で翻弄された心理的葛藤や心模様を表現しています。
30cm角のタイル状の音響パネルに、スモッキングという裁縫技術で加工したヘンプの生地を張り付け、それぞれ異なる模様を持つタイル8個をハート型に配置し、壁に貼り付けています。
音響材を内部に使用しているので、吸音・防音材としても機能します。
※大麻草から作られる布であるヘンプは、ドラッグで使用されるマリファナのような覚醒成分はほとんど含まれていません。
最後に
皆様、ご多忙な中、素敵なコメントいただきありがとうございました。大変感謝しております。期待に応えられるよう、精進していきたいと思います。
ただいま、ニューヨーク公募展出展のため、クラウドファンディング開催中です。作品の詳細やコンセプトや歴史などもクラウドファンディングページに掲載しています。
また、返礼品の中には、某ラグジュアリーホテルでも使用されている「焼きたてのパンを美味しくさらに温かく保つヘンプ製ブレッドバスケット」や、展示会後の「オンライン報告会+ニューヨーク進出アドバイス付き」、「1対1のトーク」など様々なものをご用意しています。
もしよろしければ、下記リンクより訪れてみてください。
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