Cagnotteというギフト文化。
フランス人の彼と付き合うこと早4年。
もうそろそろ慣れてきただろ~という頃にも、異文化ギャップは絶えず姿を現し、知らぬうちに2人の間の喧嘩のタネとなります。
今回のきっかけは:誕生日プレゼント。
今週末は、彼のいとこの30歳の誕生日パーティーに参加することになっており、大勢が集まる大きなパーティーになると聞いていました。
そのため、数日前から「ねえ、まだ誕生日プレゼント買ってないよ、いいの?」と彼に聞くも「いいよ、現金あげるから」と。
現金って…。いくら大人でも、私の中では最終手段。
私の中では、「プレゼント」は「気持ち」が一番大切なので、もしその人が一番欲しいものでなくても、その人を想って「選ぶ」行為があってなんぼだと思っていました。
結局、彼は面倒くさがっていると思った私と、なんでそんなに「モノ」をあげたいのかと思う彼とで、大喧嘩。
「現金あげるのはいいけど、封筒もカードも用意してないじゃん!」という私。
しかし、誕生日パーティーに着くと…。
親戚の人もみんな財布を取り出しては、現金を用意。
なんと、フランスでは「Cagnotte(キャノット)」という、まるで寄付金箱のような「箱」が置いてあり、みんなそこに現金を入れていくのです。
(教会かよ…!!)
と思ったのが正直な私のリアクション。
しかも、みんなこの「Cagnotte」方式なので、誰かが大量に封筒とカードを持ってきていて、結局私たちも誰かから封筒とカードを入手。
むしろ、30人くらい集まってる大規模なパーティーの割には、プレゼントらしきものは全く見当たらず。
(あの箱には、よほどの現金が入っているんだろうなあ…。)
私が幼少期アメリカに住んでいた時は、誕生日と言えばプレゼントを大量にもらう日。
「プレゼントオープンタイム」とやらがあって、次から次へと包装紙を破っていくのが一番の楽しみでした。
そう、それこそ、ハリーポッター第一話で、甘やかされた息子ダドリー・ダーズリーが「36個しかないの?!」と叫ぶ姿も夢物語ではない。(さすがに36個もらうことはなかったけど)
まあ、フランスでも現金は成人してからの話だから、他の国でも似たような感じなのかもしれないけど…。
ちなみに、その後少し調べたら、フランスの結婚式でも「Cagnotte」が置いてあり、結婚祝いのプレゼントの代わりに、結婚式やハネムーン代に充てられる現金をあげるそう。
結婚式は分かるけど、誕生日は、高くないものでもいいから、思い出に残るものをちょこちょこもらった方が嬉しいなー…と勝手に想像する日でした。
そして彼ともまあまあ仲直り(笑)
いやあ、国際恋愛は常に「文化のすり合わせ」の繰り返しです;;