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【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか46】娘の産休・前半

 6月25日、娘が産休に入った。今まででも完全に在宅勤務だったので、一日中家にいるという点では何も変わらない。だが、今までは、多少の融通はきくとはいえ、当然ながら日中は仕事をしており、海外の相手とのミーティングも毎日数回あった。
 その間、私は一人で観光地を巡ってみたり、掃除をしてみたりしていた。ぼんやりするとネット動画をザッピングするだけで時間を流すことも可能なので、そうならないように、とは思っていた。

 娘の仕事がなくなり、毎日一緒に外を歩く。今日は○○に行く、などの目標を何かしら設定して、家から外に出るようにしている。歩きながら、よく話す。恐らく、子どもの頃を含めても、こんなに娘と話すのは初めてではないかというくらい、よく話す。べべさんがおなかから出てきたら、彼が世界の中心になるだろうから、この時間は貴重だ。
 ちょうど26日から夏のセールが始まったので、娘がサンダルを買うのに付き合う。買い物を始めてから思い出した。この娘は、自分の買い物に本当に時間が掛かるんだった。そりゃもう吟味しまくる。5、6軒の店を回り、最後の店では5、6足を試し履きして、ようやく決まった。こんな時間さえも、貴重か。
 夜は娘と一緒にNetflixでドラマを見る。英語の勉強になるけど、結構ぐろぐろの手術シーンが出てくる医療ドラマで、胎教的にはどうなのよ。

 この時期、最高気温が30度を超える日が続く。平年よりも5度ぐらい高いようだ。朝晩は20度を下回るが、昼間外を歩くと日差しが厳しい。多くのフランス女性は、帽子も、勿論日傘も使わない。年齢を問わず、肩を出したり、へそを出したりして歩いている。と、思っていたら、ある日、日傘を差している女性を見掛けた。私も我慢しないで日傘を使おう。

 おなかのべべさんは、まだ活発に動いている。これは明日明後日に出てくることはなさそうだ。であれば、週末のパリでのかるた練習に参加しよう。7月・8月は練習がないというから、夏休み前の貴重な機会だ。6月末の土曜日はパリでかるた、日曜日は議会選挙(勿論、投票権はないです。婿の投票に物見高くついていっただけ)。
 こうして、フランスに来て最初の3週間弱が終わった。

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