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【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか113】10月(4)3か月のべべさん②

 べべさんは前からよく動く子だった。今や、動く動くに加えて、しゃべるしゃべる。

 ベビーベッドに寝かせて、起きたときには身体の向きが180度変わっている。昼間、リビングで遊ばせるときにはソファをベッドの大きさに広げていたのだが、付きっきりでないと落ちそうで怖い。新生児のときよりも遊ばせる時間が長くなると、大人が大変だ。そこで、床で遊べるようにプレイマットを購入した。リビングがいきなりカラフルになった(このプレイマットの効用は、大人もそこで転がれることと、正座できること。洗濯物を畳むのに便利である)。

 一日に何度かは、うつぶせの練習をする。タミータイムと言うそうですね、うつぶせ遊びの時間。呼吸器や筋肉の発達のために必要らしい。しばらく練習すると、疲れてぐずる。このときに、ぐずったまま終わらせないで、仰向けにしておもちゃなどで遊び直す。タミータイムは疲れる時間、ではなく、楽しい時間、として記憶させるのが大事なんですってよ、奥様。ということを、娘にレクチャーされて、ばあさんは保育実習の学生のように頑張る。そして、うつぶせにした後、プレイマットには小さなよだれの池ができている。胃腸が丈夫そうでよろしいね。

 お気に入りのおもちゃは、娘がペットボトルとビーズで作ったマラカスだ。安いな。毎日、遊んでいるのに、毎日、新鮮にびっくりして見つめている。手に届くところに立ててやると、自分で倒して驚いている。

 手の動きも活発だ。仰向けの状態で、ぐーにした両手を自分の前で合わせる。らっこのようである。手に触るものをつかんで引っ張る。縫いぐるみでも私の手でも何でも、口に持って行って吸う。哺乳瓶を煮沸消毒する意味とは何か、考えさせられる。そろそろ煮沸しなくてもいいんじゃないっすかね。

 大きな目をかまぼこ形にしてにっこり笑う顔が、何かに似ていると思ったら、ぺこちゃんである(ぽこちゃんでも可)。らっこになったりペコちゃんになったり、忙しい。その顔で、ぺちゃくちゃとよくしゃべる。にっこりもぺちゃくちゃも可愛いとは思う。が、それが夜中の寝かし付けの最中だと、今じゃない、とも思う。

 10月上旬にロタウィルスのワクチンを摂取した。副反応が起きやすい、何をやっても泣き止まなかったらすぐに病院へ、と聞いていたので、ちょっと緊張したが、大丈夫だった。その代わり(?)、それまで便秘気味で、数日に一回のカカ(うんち)だったのが、どうかすると一日に何度も、やたら出るようになった。ワクチンの影響? 左胸からも授乳できるようになって、母乳の量が増えたから? 分からないが、本人は至って元気にぷりぷりしているので、まあいいか。

娘が復職して以来、昼間、天気が許す限り、一日に一回は外に連れて行くようにしている。べべさんのご機嫌がもつ、ほんの30分ぐらいの外出だ。
 定番の行き先は、住んでいる建物1階の図書館だ。赤ちゃん用の絵本を2,3冊べべさんに読んでやる。フランス語だから、発音はでたらめだし、意味も十分には分からない。それでも、本を読むことに親しませる効果は…えーっと、ちょっとはあると思う。…あるといいなあ。
 先日は五味太郎の「みんなうんち」をフランス語で読んだ。読んだ本のセレクトに刺激されたのか、べべさんがおならを連発した。近くで座って本を読んでいた5歳ぐらいの女の子が顔を上げて、不審物を見る目でこちらを見た。大丈夫、(カカの)爆発はしない(と思う)から。

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