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【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか47】娘の産休・後半

 今週は晴れても最高気温が28度ぐらい、最低気温は16度ぐらい。過ごしやすそうだ。去年の夏、ボルドーは異常気象で、最高気温が37度という日もあったという。それでエアコンがないのはキツい。大人はともかくべべさんには厳しいだろうと思って、日本から赤ちゃん用の保冷枕などを持ってきた。役に立つかな。必要ないのが一番だけど。

 火曜日、娘の病院に付き添う。何の役にも立たないので、本当に付き添うだけ。まだ産まれる様子はないらしい。予定日になったら、陣痛促進剤を使うかどうか決める。使わないなら、そこから二日おきに通院して様子見、3回通院=6日経ったら、陣痛促進剤を使う、とのこと。
 娘によると、日本とフランスでは「予定日」の計算方法が異なり、フランスの方が日本よりも一週間遅い計算になるという。だから、フランスで予定日を一週間過ぎた、というのは、日本の基準だと二週間過ぎた、ということになるのだそうだ。
 娘も私のおなかから予定日より二週間遅く出てきた。長子は遅くなりやすいと聞いたことがある。が、婿は長子だが、予定日よりフランス基準で三週間、日本基準で二週間早く産まれたそうだ。さて、べべさんはどうなるやら。

 パソコンやスマホを使っていて、目が疲れるときがある。ぼんやり頭が痛かったり、かるーく気持ち悪かったり。こちらに来る前に新しく作り直した老眼鏡が合わないのかと思って、念のために持ってきた古いのに換えても、余計に見づらい。どうも、新しくした眼鏡、遠近両用の、レンズの位置による見え方の違いに対応しきれていないようだ。
 眼鏡の力を借りても、文字が読みづらい日が来るんだろうか? 本を読むことができなくなったらどうしよう、とぞっとする。こういうところから老人性鬱になるのかしら。だめだめ、そんな場合じゃない。自分の健康がまず第一、そうでないと、子どもや孫の面倒どころではない。

 水曜日の朝、娘が起きられない。体調が悪いようだ。取り敢えず、おかゆを炊く。お米は二種類売られている。日本と同じ、丸っこいのがriz rond=ラウンド米、長ぽっそいのがriz long=ロング米。ロング米はタイ米のような、粘りが少ない感じで、リゾットとかチャーハンとかにいい。炊きたての白米として食べるのでなければロング米でいいかと思い、たっぷりの水でロング米を炊いたが、お湯の中に煮えた米がさらさらたゆたっている、おかゆではない何かができた。
 昼前に起きてきた娘は体調が戻り、食欲もあったので、日本から持参した浅草今半の佃煮でご飯にする。結局、午後は元気になり、一緒にスーパーまで買い物に行った。

 翌日は繁華街まで歩いて、細々とした買い物を済ませた。先日、停電があったので、念のために懐中電灯を買った。日本のような災害大国ではないので、いざというときに電池で動くラジオとか懐中電灯とかの備えの意識が低いように思う。懐中電灯もさんざん探してやっと見つけた。

 金曜日、朝7時過ぎに起きたら、婿がフランス語をしゃべっているのが聞こえる。こんな時間に仕事の電話だろうかと思ったら、合間に娘の日本語も聞こえる。何かあったんだなと思って、慌てて着替える。明け方からおなかの痛みが間欠的にあるとのことで、病院に電話して指示を仰いだそうだ。まだ酷い痛みではないので、痛み止めを飲んで様子を見て、それでも痛いようならもう一度連絡して、との指示だった。
 まずはご飯、食べられるだけ食べて、それからシャワー。入院グッズももう一度チェック。婿は取り敢えず出勤したが、いつでも帰れるつもりで準備している。
 そうこうしているうちに痛みは治まって、普通の状態に戻った。とはいえ、今日の散歩は短めに。買い物は私一人で行った。

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