【私の年のせいなのか ここが日本じゃないからか62】生後まもなく(4)夜間のケア
娘夫婦はべべさんのために移動できるキャスター付きのベビーベッドを購入した。昼はリビングで、夜はベビーベッドを娘の寝室に置いている。夜、婿には、リビングで寝てもらっている(リビングのソファが上手いことベッドになるのだ)。これは娘の希望で、婿には夜しっかり寝てもらって、昼間、べべさんの守りをやってもらおうという、共倒れ回避作戦である。
私は今、「婿に~してもらう」という言葉を3回も使った。自分で書いていて、引っかかるものがある。婿は、娘と同じだけ親である(これも日本語変か?)。べべさんを育てるにあたって、娘と婿は対等なはずだ。ここで「してもらう」というと、まるで育児の主体が娘であるかのように聞こえる。それは間違っている。確かに婿には母乳は出せない。産休も短い。でも、対等に親である。娘が婿に「育児を手伝ってもらう」という関係ではない。
一方で、一緒に暮らす、共に生活を作っていく共同体として、お互いに思いやりと気遣いを持って接するのは当然のことだ。私から見て、娘と婿では距離感も違うし。ここでは、その気遣いの表れとして「もらう」という言葉が使われているのだと理解していただきたい。
退院して以来、日によって差はあるものの、一晩、夜の10時ぐらいからに朝の7時の間に、べべさんは3~5回起きる。多分、新生児としては平均的、或いは割と楽な方なんじゃないかな。
こちらの心身の健康のために、できるだけ夜は寝ていただきたい。一方で授乳間隔が開くと、母乳の量に影響する。どうすればいいのか、毎日手探りだ。実際、今日上手くいったことが明日も通用するとは限らないし、じたばたと試行錯誤するしかない。寝室を少し明るくする作戦が成功裡に終わったと思ったら、早めに寝室に連れて行く作戦があかんかったり、その結果が日によっても違ったり。
私の寝室は娘の寝室の隣なので、べべさんが泣けば目が覚める。睡眠導入剤を飲んでいようが、目は覚める。べべさんが泣いて私がのぞきに行くときは、大抵はおむつ替えの前後、或いは真っ最中である。手伝えることを探して手伝う。娘が授乳を始めたら、邪魔にならないように自分の寝室に引っ込む。娘がもう無理状態になったときには、べべさんをいただくこともあるが、それは極めてレアケースだ。
目が覚めてからもう一度眠るのが難しいときがたまにあるものの、私が起き出してべべさんのお世話をする時間などわずかなものだ。今のところ、疲れがたまって昼間動けないとか、眠くてたまらんとかいうことも特にない。
娘は授乳の間、眠気と戦いながら起きているので、辛いだろうと思う。その分、昼間は休める時間にできるだけ横になるようにしている。実際には、昼間も授乳に時間が取られて、なかなか休まらないのだけど。今はまだ、べべさんが母親じゃないとダメ、ということもないので、婿や私が寝かしつけたり、抱っこしたりして、娘を休ませるようにしている。ただし、娘自身が何しろべべさん大好きなので、疲れていても抱っこしたいんだよね。