見出し画像

おしゃべりアート@北海道立近代美術館 ②

こんにちは。
今回は、展覧会の紹介をします。

現在会期中の「星の瞬間 アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido」は、現代アーティスト9名の作品と、10名の学芸員によるコレクション研究の成果とその作品を一階の展示フロア全てを使って一堂に展示しています。
総勢19名の展示は広い展示会場をゆったりと使っていて、見応え充分です。
私たちは、現代アーティスト9名の展示で「おしゃべりアート」を行います。
今回から3回に分けて現代アートの展示を紹介しながら、個人的な感想を書いてみようと思います。

美術館の入口を入ると正面で迎えてくれるブルーデルの「力」の彫刻
右側の展示室Bからスタートです

一作家に与えられたブースには、現代アーティストの作品とその作家が選んだ同館のコレクション作品が展示されています。

「portrait292」

現代美術家  武田浩志「portrait292」×  佐々木徹「無題 #4」「無題 #5」

入ってすぐのカラフルな空間は、現実から切り離され、つい踊り出したくなる。移りゆく作品から目が離せない。武田氏が最も影響を受けたという佐々木徹の作品はどこ?と思ったら、最初から目にしていた。そう入った時からそこにあったのだ。ブース全体に一体感があり、現代アートの入口に足を踏み入れ、心の準備は整った。

「静かな夜」

現代美術家 樫見菜々子「静かな夜」×  杉山留美子「 HERE – NOW あるいは難思考 - 6」

樫見氏のブースの入口にはキャプションが掲げられ、入ってすぐに左手に杉山留美子の作品、右手奥に樫見氏の作品がある。光を追求していた杉山の作品と暗い空間に放たれた樫見氏の作品。どちらも「光」がキーワード。
「光」というと明るい印象があるが、この二人の光は何かが違う。淡く儚く喪失感がある。でもどちらも綺麗。だからこそより一層そう感じるのかも。

「風景考」

現代美術家 伊藤隆介「風景考」× 箱館焼「 染付湯呑茶碗・唐太之内ヲチョボロ」

実験映画作家でもある伊藤氏のブースは、湯呑み茶碗一つから樺太観光に連れていってくれる。樺太に興味がなくてもつい作品に引き込まれてしまう。見るところも満載。気が抜けない面白さ。

今日はここまで、まだ展示室Bです。次回はこの続きから。

イベント情報です!

私たちのイベントは、2月1日(土)10:30~と14:30~の2回です。
各回集合場所は、ロビー内にあるブルーデルの「力」の彫刻前です。

今週末の1月19日(日)14時から「キュレーター・サンデー」のお知らせです。
1月19日の詳細はこちらから

https://www.facebook.com/photo?fbid=1174460318015012&set=pcb.1174460354681675

後半の5名の学芸員の方のお話が聞けます。気温も高くなりそうなのでお時間のある方はぜひ。

イベント一覧はこちらから

とても1日では見ることができないほどの展覧会です。
「おしゃべりアート」でも、どの作家さんで行うか迷うところです。
次回は展示室Bの続きからご紹介します。

いいなと思ったら応援しよう!