おしゃべりアート@北海道立近代美術館 ⑤ 本番です!
こんにちは。
現在会期中の「星の瞬間 アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido」は、現代アーティスト9名の作品と、10名の学芸員によるコレクション研究の成果とその作品を一階の展示フロア全てを使って一堂に展示しています。
私たちは、2月1日、現代アーティストの展示で「おしゃべりアート」を行いました。今日はその様子をご紹介します。
みなさんにお越しいただけるのか、半信半疑でしたが…想定外にたくさんの皆さんに集まっていただけました。
午前中のスタートです。2つのグループに分かれて2作品ずつ鑑賞します。
現代美術家 武田浩志 「portrait292」 × 佐々木徹 「無題 #4」「無題 #5」
ブースが広く、映像が素早く動いて鑑賞時間が短かったのでは?と反省点もありましたが、武田浩志さんの作品をキャンバス、佐々木徹さんの作品をパレットのようと素敵な感想をいただきました。
現代美術家 樫見菜々子「静かな夜」 × 杉山留美子 「 HERE – NOW あるいは難思考 - 6」
みなさん、最初から杉山留美子さんの作品に目をとめて、最初は、色があまり見えなかったけど、よく見ると色が見えてくる。樫見菜々子さんの作品との共通点は「光」かしら、と声が聞かれました。
現代美術家 伊藤隆介「風景考」 × 箱館焼 「 染付湯呑茶碗・唐太之内ヲチョボロ」
たぬきがパソコンを見ているところに着目し、お話がスタート。昔は茶碗を自分で手に持って回してみていたが、この作品は現代のシステムでまわっているので自分で回さなくても絵を見ることができる。まわりの絵はぼやけてるからか時の流れを感じる…まわりの景色が動いているから?とたくさんの意見が出ました。
現代美術家 端聡「アースに還る」 × 砂澤ビッキ 「風」
木の彫り方と車の削った跡が似ている。砂澤ビッキさんの作品とのコラボ、どちらも自然にかえる、とお話ししてくれました。以上で午前中は終わりです。
午後もたくさんの方にお集まりいただいて2グループとなりました。
こちらは大きな会場にある2作品を交互に鑑賞することにしました。
現代美術家 風間天心「Invisible faith」 × 俣野第四郎 × 林竹治郎俣野第四郎作品:「梨果図」「静物(2)」「静物図」 林竹治郎 作品:「朝の祈り」
磔のキリストや仏壇から違う宗派の融合、多彩な水引から信仰の多様性などお話が出て、水引の作品の中央にある渦は輪廻、その真上にあるからキリストの復活を表現している、と奥深い意見が出ました。
現代美術家 高橋喜代史「わたし山」 ×花田和治 「手稲山」「水辺にて」
人生を山に喩えているというみかたもあれば、花田和治さんの作品も全て含めて、ピクニック。道を歩き山を登り、頂上あたりから眼下の海を眺め、開けたところでみんなで座りピクニックを楽しむというストーリーを聞かせてもらいました。作品の中に入った感じがして楽しかったです。
最後に、高橋喜代史さんの作品の中に座ってみんなで雑談できたのが貴重な体験でした。
20名以上のみなさまにお集まりいただきありがとうございました。
まだまだ続くイベントのご案内です。
Meet & Greet☆アーティスト・サタデー
●2月8日 風間天心氏、樫見菜々子氏、鈴木涼子氏、武田浩志氏
今回対話型鑑賞を行った風間天心さん、樫見菜々子さん、武田浩志さんが参加しています。
●2月15日 伊藤隆介氏、今村育子氏、大黒淳一氏、高橋喜代史氏、端聡氏
今回対話型鑑賞を行った伊藤隆介さん、高橋喜代史さん、端聡さんが参加しています。
日時:2月8日、15日 いずれも土曜日 13:30~(1時間程度)
Meet & Greet☆アーティスト・サタデーの詳細はこちらから
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〜おまけのおはなし〜
次回は、ご紹介していない展示について書こうと思います。
(写真:inagaki・柏原・三宅)