起業前に知っておくとよい【経営に必要な8つの数字】2.売上という数字 売上の方程式の意味
売上には方程式があります。
知ってますか?
「売上」=「単価」×「数」
例えば商品単価が1万円で
売れた商品が月10個であれば
月の売上は10万円。
算式にすれば
1万円×10個=10万円の売上
そうやって自然と考えてますよね。
ではそれを倍の
20万円の売上げにしたい場合は?
単価を2万円にして
商品を10個売る
→2万円×10人=20万円
単価はそのままで
20個商品を売るか。
→1万円×20人=20万円
どちらをやってもいい。
月20万円の売上げ。
売上を考えるときには
月いくらの売上が必要かということから
その中身を「単価」と「数」で考える。
そして売上を上げたいときは
単価をあげるか、数を売るか
どちらかをしていく。
このどちらを上げるかで
とるべき戦略・戦術が違ってくることに
気づいているかが問題。
ここで頭のなかに
「?」マークが飛んだひとは
そこが感覚的と指摘した部分。
何を売るかの先に
誰に売るか、いくらで売るかで
流れが違ってくるんですね。
売上をどう計算するか
感覚的に知っているだけのひとが多くて
これがいつも
もったいないって思うところ。
もう少し踏み込んで考えていくことで
うまくいく確立がやっぱり違ってくる。
一般的に単価は
物を仕入れて売るのであれば
仕入れた金額にいくら利益をのせて売るか
ということで決まる。
自分で作った物であれば
資材等の原価に
それに費やした時間を換算したもの。
サービス業であれば
その内容によって単価は自由。
でもその業界によっての
「相場」というものが関係してくる。
美容院で髪をカットしてもらうなら
肩こりでマッサージをしてもらうなら
このぐらいが平均だよね
という金額が思い浮かぶはず。
それがその業界の「相場」というもの。
単価は何を売るかで
その業種や業界ごとに違う。
さらに単価は
同じ業種、業界でも
誰に売るかで大きく違ってくる。
同じ自動車でも
軽自動車を売るか、ベンツを売るかでは
単価が違いますよね。
単価が違うのは、誰に売るかの違い。
たとえば軽自動車であれば
お客様の中心が主婦や女性になって
ベンツとなると
お客様が男性や経営者が中心になる。
誰が買うかという
ターゲット層によって
単価はまったく違ってくるもの。
それによって売れる数も変わる。
数は、簡単に言えば
単価が安ければ沢山売れるし
高ければ売りにくくなる。
普段ベンツよりも
軽自動車の方が
道路を走っていて見かけるよね。
同じ商品やサービスで
単価が違うのであれば
安いものは数を沢山売ることになり
高いものは数が少なくてもいい。
ベンツよりも軽自動車の方が
数を売らなければいけない
単価が低いから。
売上げを考えるときには
何を売るか、誰に売るかで単価が決まり
それによって売れる数や
売らなければならない数が変わってくる。
誰に売るかをしっかり考えながら
どうやって売っていくか
そのために何をしたらいいか
想定して考えていくのが戦略と戦術。
ベンツなら高級感やステイタス
軽自動車ならコンパクトさや機能性
色やデザインにだって違いがでてくる。
店舗の雰囲気も対応のしかたも
広告の打ち出し方も
何を、誰に、いくらで売るかで違ってくる。
それが売上の中身。
単価と数を考えながら
どんなひとが買うのか想定してみること。
そのひとに買ってもらうためには
どうすればいいのか考えること。
売上の方程式には
そんな意味が隠されているんだよね。