足枷

良い人だよね
優しいよね
真面目だよね
良い人だから大丈夫
優しいから大丈夫
真面目だから大丈夫

みんなから好かれるよ

そうやって今まで生きてきた
そのイメージを壊さないように生きてきた
いつの間にかそのためだけに生きていた

それで良いと思っていたのに水深の深いところを彷徨うように
視界は濁り、息も出来なくなっていた

誰のための人生？

私を構成する要素はそれだけじゃないんだよ
もっと不完全で怠惰なところもあるんだよ

でも
それを見せるとみんなの期待を裏切るようで
みんなに嫌われるようで
離れていくようで

周りの人が描いた型にハマろうと必死だった

もう
逃げよう
そんな型から逃げていい、ハミ出ていいんだ

もっと自分の人生を自分を生きていいんだって

そこで離れる人はそのうち離れていく人だったよ
怒る人は自分の都合に合わせてほしい人だよ

型なんていらないよ
自由に生きていいんだ

力を抜いて
大きく息を吸って
足を踏み出そう

本当に自由に生きるって
きっと楽しい

ひろし