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多次元宇宙②
私は、2016年に家庭内の悩みで
カウンセリングを受けていました。
ドクターは、飄々とした40代の医師で
私の長々とした悩み事を注意深く聞いてくれて、穏やかな受け答えをしてくれました。
だいたい1時間くらいの時間の中で
私は思い切り羽を伸ばして
大空を羽ばたいているような
気分でした。
医師とのカウンセリングは、
半年間続いていて、それでも、
家庭内の悩み事は、
無くならなかったので
半年後のある日、
家庭から一旦離れてみましょうか?
病院の隣には、(不思議なことに)
温泉施設があり、そちらに通いながら、
外にも自由に散歩して良いので
どうですか?と
そこまで言うならば、
私も、家庭内の問題から離れて
頭を冷やすのもいいかもしれないと
思いました。
何科でもよかったし、なんなら
2週間くらい、旅に出ようかと
思っていたので、渡りに船でした。
食事は、食堂でみんなと頂きます。
朝、昼、夕、3回食堂のテーブルに
それぞれの名前のプレートがあり
そちらに座っていただきます。
好き嫌いは、あまり無いのですが、
どうしても、食べられないのは、
伝えます。
フルーツ全般は、食べられますが、
唯一、キーウィ🥝だけは、ダメ。
野菜だと、セロリとパクチーは、ダメ。
事前に言って置けば、大丈夫。
キーウィ🥝の代わりにオレンジ🍊が
お皿に載ります。
食後は、気の合う人達とお喋りしました。
向かいのテーブルでは、
いつも2人が、お喋りしていて、
ずっと気になっていた女性に
話しかけました。
以前から知りたかったことを
この人なら答えてくれそうな感じ。
「あの、、次元上昇について、知りたいのですが、宇宙には、何次元までありますか?」
「地球では、3次元まで、わかっていますが、10次元とか、20、30、100次元以上あるのですか?」
すると、その方は、はっきりとした
口調で、
「1000次元以上の場所にいたので、3000くらいまでなら
わかりますよ」
そう答えてくれました。
なんで、すらすらと答えてくれたのか、
後になっても不思議でしたが、
それから、毎日のように
その方と話をしました。
2人とも、自由に外出できたので、
昼食を食べた後、
病院の周りを歩きます。
徒歩五分くらいに
スーパーマーケットがあるので、
食料品売り場を歩きながら、
これは、良い。これは、ダメ。
とひとつ、ひとつ、食品に
指先を示しながら
人差し指、中指、薬指、小指と折り曲げます。
うーん、何故、指先ひとつで、
食品の良し悪しが解るのか?
不思議でした。
例えば、ミネラルウオーター。
私は、アルカリイオン水を愛飲していましたが、その方は、いろはすが良いです。と言うのです。
理由は、コカコーラの会社が、
出しているので、良いそうです。
詳しく言うと、
「コカコーラは、小学校の近くには、
自動販売機を置かないでしょう?
あんまり、小さい子どもには、良くないからなのよ。だから、ミネラルウオーターは、子どもが、飲んでもいいような製品になっているのよ」
その方は、いつも水に関して話していて、ある印刷物を持ち歩いていました。
「このお水がいいのよ」
今まで見たことも無いような
お水の紹介がそこに書いてありました。
また、遠隔操作で私の自宅の水道水も見てもらいました。
やはり、指を使います。
口にするものしか、私は、
頭に浮かばなかったのですが、
今思えば、もっと、
聞くことがあったような気がします。
(もったいなかったな)
私は、2週間しか
病院にいなかったのですが、
退院してから、偶然
駅のトイレでばったり会えたのです。
私は、とても嬉しくて、
思わず 先生!と呼びながら
抱きつきました。
先生も私を抱きしめてくれて
色々話しをしたかったけれど
今から行くところがあるので
と言われて、、、
その時は、泣く泣く、別れました。
自宅に帰り、先生の携帯に
メールや電話をしましたが、
返信は、無くて
それきりになりました。
みたらし団子が好物でしたから
いつもスーパーに行くと、先生には、
お礼に渡していました。笑
先生の旧姓が、私の苗字と同じだそうで
あら!びっくり!と言われたのが
今でも思い出されます。
先生は、私が前から知りたかった
多次元についても詳しかったので
もっと宇宙のことを教えて
もらえたらよかったな。
残念すぎるな。
でも、不安だった入院生活で
知り合った方々が
みなさん素敵な人だったので
私の入院は、無駄ではなかったし
(休息が必要だったのだな)
とても勉強になりました。
家庭内の問題で、苦しかったけれど、
思いがけず、宇宙旅行をしたような
多次元世界を覗かせて貰えたのです。
こんな経験は、後にも先にも無かったし
あの時のあの場所にいたからでしょう。
多次元宇宙