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信じる

私のこどもたちは、それぞれに不登校やいじめや大人からのものも含む学校トラブルを経験した。もちろん加害してしまったこともある。

そのなかで、親として心がけるようにと少しずつ身についたものがある。

信じる

ということだ。


友達同士での言った言わないとか本当に些細なことだったり、我が子の性格上それは嘘をついてそうだなぁとかってこともある(そしてその予感は大抵当たっているけど)。
けれど、絶対的に子の言い分を信じるのだ。

嘘をついていたなら、あとになって白状する。
こどもは私達おとなと違い純粋だから、親がその嘘を絶対的に信じてくれたと感じると、自分のついた嘘にだんだん耐えられなくなってしまうようだ。


それでも、嘘はつきっぱなし、白状もしない、と言うよりは
自分で思い込んだらそれが真実となってしまった場合も多々あった。
私が、子を信じ切ることができず疑いの目を持ったままだったから。反省してもしきれない、私の未熟さゆえの後悔ばかりだ。

いまでもそれらは真実として子から語られるけれど実際には全く違っている。だが、それをいちいち訂正することも否定するのも今は止めた。だってそれを信じてあげなければ、彼らは歪んでしまう。
私は、それだけは避けたかった。


現在、気を許さない子もいるけど、
皆のことを平等に信じてやりたい。

たとえ、きょうだい間の諍いでどちらも事実と違うことを言っても、おかしいとは分かっているけれど、どの子も、信じる。

後ほど個々に接した際に、頑なにその子を信じている態度を見せれば、事実や真実は明らかになるだろうから。
焦らず、余計な言葉もかけず、大人の目線や先入観は取っ払って接していく。

そして、嘘をついていても許してあげるのだ。
きつい躾や無視は、全く必要ない。悲しいから次は嘘つかないでね、と諭してあげよう。


すると、自分から問題解決に向かい進むようになり、成長へとつながっていくのだ。一人で解決しようとする能力が培われる。


こどもは、大人より賢いのだから。

わたしたちはその賢さを、敬って、感謝していこう。


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