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「経済力学」新しい学問構築に自ら挑む その1

 私が、熱力学の研究から、経済に関する事象を、熱力学的に表せるのではないかと考え、この「経済力学」は生まれた学問である。

 その「経済力学」の学問体系の構築にあたって、私は、物理学的に経済現象を表す方法を研究することにしたのである。つまり、「経済力学」も、経済物理学の、一分野であると捉えてほしい。

 その経済物理学に関する文献もほとんどない現状において、どのように研究を進めたらよいのか?私は、熟考した。

 そこで、現時点で、わかっている事実に基づき、まずは、経済物理学的研究を自ら行い、それを、私なりにまとめてみることとしたい。

 この、経済物理学の一分野としての「経済力学」に関して、多くの研究者に認められる研究を、私は、行うつもりである。

 そしてまた、私は、難解な経済学を物理学という、わかりやすい学問によって、表す努力を、この作品では行っている。

 そのため、初めて経済学を学ぶ初学者でも、わかりやすい内容になっていることを留意されたい。

 私の研究によって、難解な経済学をわかりやすい学問に変える試みを、私は、この「経済力学」の研究によって、行っているのです。

 私は、物理学を通して経済学を学ぶと、こんなにもわかりやすい!と思われるような作品を目指しています。

 ぜひ、期待していただきたい。

 令和5年1月3日    

 ひーろまっつんこと、松尾 浩一


 目次

  1. 経済におけるお金の流れの意味、取引と抵抗、摩擦に関して

  2. ~経済における取引の一例~ 株式取引における現象についての経済物理学的な考察

  3. 経済における景気の波の原因は果たして何なのかという疑問に対する解答

  4. ~日本がデフレ不況で30年間も苦しんできた理由について~

  5. コラム~日本の政治が変われば、経済も変わる!!(国の借金は、未来への投資である)という事実について~

  6. 国家経済成長戦略における国民への投資の必要性について

  7. ~資本主義経済における国家本来の役割と、日本国民が日本国憲法を守り通さなければならないその意味とは?~


§1. 経済におけるお金の流れの意味、取引と抵抗、摩擦に関して

 経済は、まさしく、お金の流れのことである。この経済というお金の流れは、一種の取引を経由して、お金が流れる仕組みのことである。つまり、お金自体だけでは、決してお金の流れは起きないが、人々がお金と物を交換する際、又は、サービスの対価としてお金を支払う場合、又は労働の対価としてお金を受け取ったり、また、銀行にお金を預けたり、銀行に預けたお金を引き出す場合にも、そして、国や地方公共団体に納税を行う場合にも、人々を経由して、お金は流れることになる。

 この経済というお金の流れの特徴は、人々を経由してお金が流れるという、流れ自体の大きな特徴があるが、その人々を経由して、人々がお金を流す行為を、ここでは、経済物理学的な「取引」と呼ぶことにしよう。

 そして、取引というお金を流す行為は、一種の経済物理学的な抵抗にも、なりうるのである。

 通常の、電流や、川の水の流れを想像してもらえばわかると思うが、流れに対して抵抗がある場合には、その流れには摩擦が生じて、流れ自体が、向きを変えたり、波を打ったり、そして、流れ自体が弱まることもある。そして、摩擦という現象は、液体流体においては、流れ自体が形を変え、流れが波打ったりすることで、摩擦の効果を小さくできるが、個体流体においては、抵抗による摩擦の効果が大きくなるため、流れの持つエネルギーは、抵抗による摩擦によって、大きく減少することになる。そして、経済においても、お金の流れは、取引という一種の抵抗による摩擦現象を経由してお金が流れるという性質があるため、取引を経由する間に、お金自体が少なくなったり、お金の持つ流れのエネルギーが少なくなっていく場合を、経済物理学的な経済摩擦という現象と位置づけたいと思う。例としては、取引手数料や取引の停止または取引のキャンセルなどが挙げられると思う。

 しかしながら、物の取引においては、物自体の製造原価または仕入値に、利益を含めた価格で、取引が行われることがほとんどであろう。

 しかし、取引というお金を流す行為には、必ず、抵抗が存在するため、物に付けた値段が、高いと思われれば売れないし、逆に、安いと思われて購入されても、原価割れになる場合もある。それが、実際に、経済におけるお金の流れの抵抗による経済摩擦という現象になって現れている事象なのである。

 また、抵抗と摩擦は、経済においては、避けては通ることができない現象である。それは、取引を経由しなければ、お金は流れないことからそう言えるのである。つまり、お金の流れの抵抗となるものは、取引上に存在し、そして、その取引上の抵抗が、摩擦を生み出し、経済のお金の流れのエネルギーを弱める働きをすることが、理解できよう。

 このように、実際の経済においても、物理学的な考え方ができ、それを、経済物理学という学問において明らかにできることが、なんとなく、読者にも、理解できると思うが、私は、経済学という、非常に難解な学問に於いて、物理学の中でも、特に難解な学問である熱力学を用いて「経済力学」という学問を考案し、その経済における現象の全容解明を目指すことにしたのだ。

 そして、経済物理学の一分野として、「経済力学」という学問を根付かせる試みは、この作品の読者にかかっているのである。

 ぜひとも、この作品に書かれた内容を精査し、そして、まずは、是非とも、自分のものにしていただきたい。









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ひーろまっつん(松尾浩一)
サポートありがとうございます!このお金を私は決して無駄には使いません。これからも、ぜひとも、見守っていてください。よろしくお願い致します。^_^