2.失意の男子校生活、文化祭のフォークダンス
小学校の高学年で盆踊りにハマって以降、中学生の頃には特に踊りと関わることもなかったと思います。
思春期なので、人前で踊ることなど恥ずかしくて出来ない、という年頃でした。
特段、大きな出来事もなく、無事に中学生活も終わり、高校は最寄りの公立高校を受験し通う予定でした。
しかし、まさかの受験に失敗します。
もう、ほぼ100%、近所の公立高校に行くことになっていた公立中学校から、自分1人だけ、1時間以上も電車に乗って遠くの私立高校に通うことになってしまいました。
そこは男子校。早くも16歳で、人生が終わってしまったような気がしました。
でも、折角3年間も通うので、最大限楽しもう!と徐々に心は前向きになっていきました。まぁまぁユニークな自由な校風の学校で、制服もなく、毎日私服で電車に乗って通学してました。
秋には盛大に文化祭が二日間開催され、そのメインイベントは夕方、終わり間際に運動場で行われる『フォークダンス』でした。
当時は近隣の大阪市内の女子校から大勢の女子高生が、僕達の高校の文化祭のフォークダンスを一緒に踊るのが目的で来場してました。もう、信じられないような、天にも昇る気分です。
とはいえ、普段の生活に全く女気のない僕達は、女子高生に『一緒に踊りませんか?』と声をかけるのも相当な勇気が必要でした。
それでも『後悔したくない!』という気持ちの方が強く、片っ端から女の子に『一緒に踊りませんか?』と声をかけたり、既に繋がって踊っている女子高生の間に割って入って踊りました。
夢のような時間でした。
1、2年生の頃は、一緒に踊るだけで精一杯でしたが、3年生にもなると連絡先を交換したりして、甘酸っぱい思い出も出来ました。
この、高校生の時に、『女性と一緒に踊る』という楽しさ、喜びを味わったのは、後の自分の人生に少なからず影響してる気がします。