誘惑に乗る=周りに興味が出てきたということなのか
妻と2歳7ヶ月になる双子の娘たちと一緒にイオンに買い物に行きました。娘たちの春物の上着と僕のパジャマを買いに行くためです。
最近はすっかり自分たちが気に入った服しか着ないようになってしまった娘たち。親が勝手に服を買ってきても気に入らないと断固として着てくれません。そこで本人たちに服を選んでもらうため、家族で出かけました。
行き慣れた家から最寄りのイオン、出かけたときはなんにも心配はしていませんでした。しかし、今日のお出かけは双子にとって誘惑の連続だったのです。
1. ジュースの誘惑
10時すぎにイオンに到着。入り口には運良くキャラカートが2台空いています。2人をそれぞれキャラカートに乗せ、僕と妻で1台ずつ押していきます。
妻の頭の中には3店舗候補があるようでした。まずはじめにイオンの子供服売り場に向かいます。しばらく双子に服を見せながら店内を回ります。次に専門店の方へ移動し、2店舗目へ。ここでも先ほどの店舗と同じく、双子と話ながら服を物色します。そして3店舗目へ。
しかし、お店に入るあたりで長女がキャラカートに乗るのに飽きてしまったのか、降りたいと言い出します。長女をキャラカートから降ろすと、妻と一緒にカートを押し始めます。
どうやらカートを自分で押して歩きたかったよう。
それを見ていた次女、当然同じことをやりたがります。しかたがなく次女をカートから降ろし、僕と一緒に押してもらいます。
しばらくはカートを押してもらいながら(正確には子どもたちだけではうまく押せないので、僕と妻が補助をしながら)妻が気になった服をとっては双子に「どう?」と聞いています。
しかし双子たち、それぞれカートを押すのに夢中でまったく服の方に集中していません。しかもそこまで広くない店内で、大きなキャラカートを2台も慣れない手つきで押しているので、ちょっと他のお客さんの迷惑にもなっていそうなのも心配です。
そこでいったんお店から出て、カートを押す遊びにつきあうことにします。ころあいをみはからって「今日は服を買いにきたんだよ。ちょっと邪魔になるからカートは置いてこようか」と声かけ。
2人ともカートを押すことに満足したのか「うん」とすんなりと受け入れてくれました。そのままカートを押して、いったん入り口まで戻ります。
カートを返して、さあもう一回お店に行こうか、というところで双子の足が止まります。
同時に双子の目の前にあるものが僕の目に入ります。
(あ、これヤバイ)
双子を足止めしたのは、アンパンマンのジュースが売っている自販機でした。2人ともジュースを買ってとアピールします。「帰りに買っていこうね」と妻と僕で説得するも根負け。後で飲むという条件付きでそれぞれジュースを購入します。
さて、仕切り直しでようやく服選びです。また最初から3店舗まわるのはしんどいので、妻が最有力と判断した2店舗目で勝負を決めにかかります。
お目当てのアウターは青と黄色の2色。2人に意見を聞いて試着もしてもらいました。長女は青、次女は黄色が気に入ったみたい。
無事に、最重要ミッションである双子の春物アウターゲットです。
お会計を済ませている間、2人は店内にあるおもちゃを興味深そうに見ています。見ているだけなら全然いいのですが、買ってとせびられないか内心ドキドキ。
しばらくおもちゃを見ていましたが、結局そのままお店を後にしました。ホッと一息。
2. ゲームセンターの誘惑
さて、無事に双子の服も購入できたので、次に僕のパジャマを買いにいきます。今は3階にいますが、お目当てのお店は1階。エレベーターかエスカレーターで降りる必要があります。
歩いて移動して、さあどっちで降りようかと考えていると、次女とつないでいた手がグッと引っ張られてなにやら違う方向へ連れて行かれます。
向かった先はゲームセンター。入り口近くにあるアンパンマン号の乗り物に双子のアンテナが反応したようです。
すっとゲームセンターに入っていき、アンパンマン号の座席に2人並んで座っています。幸いなことにこれがお金を入れると動き出すなんてまだ理解していない様子。
そのまま遊ばせておきつつ「他の子がこれで遊びたいって言ってきたら交代しようね」と声だけはかけておきます。
しばらくすると、男の子がやってきてアンパンマン号に乗りたそうにしています。「あ、他の子きたよ。交代しようか」とうながすと、2人とも素直に降りてくれました。
そして今度は、水に流れて回っているスーパーボールをすくうゲームのところで足を止めています。スーパーボールが流れているのを興味深そうに眺めています。
これもお金を入れるとすくうことができるとは理解していないようで、しばらく眺めて満足すると別のところに行こうとします。
そんなこんなでいろいろなゲームに足止めをくらいながらも、なんとかエレベーターまで誘導し、1階へ向かうことに成功。
以前はそこまで興味を示さなかったのに…ゲームセンターの前を通る道順を選んだことを後悔します。
3. きぐるみの誘惑
エレベーターを降りて、僕のパジャマを買うため無印良品に向かいます。
しかし、無印の店舗まであと十数歩ぐらいのところで、2人の足が止まって座りこんでしまいます。
どうやら疲れたみたい。
近くに設置してあるテーブルに向かって、さっき買ったアンパンマンのジュースを飲むことにしました。
ジュースを飲み終わりましたが、2人ともどうやらお腹が空いている様子。ご飯を食べたがっています。
すかさず妻が「じゃあ混む前に先にお昼ご飯食べようか」と提案します。
双子も乗り気なので、いったんお昼ご飯を食べようとレストラン街に向かいます。フードコートという選択肢もありましたが、フードコートは3階です。さっき3階から降りてきたので、また上がるのもめんどうです。1階にあるレストラン街で食べることにしました。
さあ、レストラン街に向かおう!と席を立って歩き始めた直後、そいつは現れました。
大きなごりらのきぐるみです!
(最初なんのキャラなのかわかりませんでしたが、のちにゴリラというカーナビのキャラクターだとわかりました)
2人ともなかなかビビっています。長女は興味ありつつも近寄れず、少し距離を置いて様子をうかがっています。次女にいたっては抱っこを求めてきます。
他の子どもたちはごりらのきぐるみにタッチしたり、一緒に写真をとったりしています。
少し待ってみましたが、長女もごりらとの間を詰めることなく時間が経過していくので、ご飯に行くことを促してその場を去りました。
4. きぐるみの誘惑アゲイン
レストラン街に着くとすでにどこも結構な人が並んでいます。妻は「お肉かパスタどっちがいい?」と聞いてきますが、ここはお店の距離や空き具合から考えるとお肉一択です。
まだ若干の空席がある店内に案内してもらいます。2人のご飯はおにぎりを持ってきていたので、事前に持ち込みの確認をさせてもらいましたが、快くOKしてもらえました。
さて、僕たちの注文を済ませて、待っている間に2人に先にご飯を食べてもらいます。席では「うっほっほー」とごりらの真似をする長女。さっきはびびっていたのに、ちょっと離れて余裕が出てきたみたいです。
しばらくすると僕たちの頼んだメニューが運ばれてきました。そしてお肉をひとくち口に入れた直後、、、
長女がごちそうさまをして、外に出たいとアピール。
なんとかなだめようとしましたが、どうしても外に出たいようです。これは無理にとめると騒ぎ出してしまうかなと思い、僕が外に連れて行くことにしました。
そうなると、セットで次女も一緒についてきたがります。
結局、妻を残していったん2人を連れてお店の外へ。長女はその足でさっきジュースを飲んで休憩していたエリアの方へ歩き出します。
向かう方向がはっきりしたので、何が目的か想像がつきました。
どうやら、ごりらが不完全燃焼だったようです。
ごりら、まだいるかな。
よかった。さっきのエリアにはまだごりらがいました。
長女、今度は時間をかけて恐る恐るごりらの手にタッチ。「やった、タッチできたね」というと不安そうだった顔がにこーっと笑顔に変わります。
次女は今回も相変わらず抱っこ。「タッチする?」と聞いても首を降っています。「じゃあ抱っこのままでいいからタッチしてみる?」と聞くとこくんと頷いています。
これならいけそうということで、抱っこしながらごりらの手に触らせてあげます。「タッチできたね」次女の表情も柔らかくなりました。
目的が達成できたので、双子を連れて急いでお店に戻ります。
食べ終わった妻が心配そうに店の入り口まできていました。そこでバトンタッチ。双子、今度は妻とさっきのごりらのもとに歩いていきます。
僕は急いで冷めきったお肉を食べて荷物をまとめてお会計。
再びごりらのところに戻るとすっかり馴染んだようで、2人ともニコニコしながら一緒にぴょんぴょん飛び跳ねています。タッチもすっかりお手の物です。
5. まだまだ誘惑
その後も、車の展示の近くにあったダンボールでつくられた?車に乗ったり、そこにあったぬりえをしたりしてひととおり遊び、僕のパジャマを次女に選んでもらいます。(もはやオマケ)
そして帰る前におむつ交換。さすがはイオン、つかまって立ったままおむつを替える台が置いてあります。つかまるバーに輪っかがついているのですが、おむつを替えた後にその輪っかで遊び、2人で取り合いになり、ケンカして次女が長女に噛み付くというドタバタっぷり。
さらに駐車場に向かう直前にもまたアンパンマンジュースの自販機の前を通ってしまい、欲しがる2人をなんとかなだめて駐車場へ。
ようやく車にたどり着いたころにはもうヘトヘトでした。
6. 周りに興味が出てきた?
我が家の双子は2人ともとっても慎重派です。公園でも遊具で他の子たちが遊んでいると、なかなか近寄らず、誰もいないところで遊ぶのが好きなタイプです。
お出かけしても自分たちでガンガン突っ走っていったりすることはめったにありません。
もう何度もこのイオンにきていますが、これまではあまり誘惑に乗らずにわりとすんなり買い物できていました。
ところが今日は事あるごとに足止めをくらってしまい、気の済むままに遊んでもらいとても時間がかかりました。
今日のところはまだ楽しく遊べたねという感じですが、今後さらにエスカレートしてくるのは目に見えており、心配でもあります。
でもそれは、2人が周りや外の世界にようやく興味を持ち始めてきたことの裏返しなのかもしれません。
7. さいごに
かなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
なんでもないお出かけの記録ですが、僕の中で最近「双子の外の世界への興味」みたいなものを感じることがあって、今日のお出かけはそれを象徴する出来事だったなと思い、noteの記事にまとめてみました。
なんとなくですが、話せる言葉が増えてきたことと関連しているのかもと僕は勝手に思ったりもしています。
ツイッターでも双子の日常をつぶやいています。もしよろしければフォローなどしていただけると大変喜びます。
さいごまでお読みいただき、本当にありがとうございました。