波乱万丈!父と双子のお出かけ記録
初めまして。双子の父、山本洋正(@hiromasaya_)と申します。双子の誕生がきっかけで会社から2年間の育休を取得しました。ここまで1年と10ヶ月、妻と二人三脚で双子の子育てをしてきました。
この4月から、妻はフルタイムではないにしろ仕事を再開していますので、基本的に平日の日中は僕ひとりで双子の世話をしていることが多いです。
今日はひとりで双子を連れてお出かけした、ある日のエピソードをご紹介したいと思います。
その日はゴールデンウィークあけ3日目。前日までの2日間は悪天候に見舞われて、僕たちはずっと家の中に閉じこもっていました。
「明日こそは出かけたいなあ。せめて公園でもいいから遊びに行きたいなあ」
前日の夜、こんなことを考えながら眠りにつきました。
そして朝。目覚めると明け方まで振っていた雨は止んでいますが天気は曇り。アレクサに今日の天気を聞いてみると、どうやら昼から晴れるようです。
砂遊びにハマっている娘たちをこんな日の公園に連れていきたくはない。泥んこになるのが目に見えている。だけどどこかに出かけたい。そんなことを考えながらどこに行くか決めにかかりました。
車は妻が仕事に乗って行ってしまっているので、僕たちに残された移動手段は徒歩とベビーカーのみ。
移動手段が限られているので、選択肢は限りなく狭くなります。市の運営する子育て支援センターに行くことに決めました。徒歩だと30分くらいかかりますが、ベビーカーでもいけないことはありません。
近くには僕の実家もあるで、予定が合えばそこにも寄ろうと思い、母にLINEを送ります。すぐに返信が来ます。「午前中は仕事なので午後からであればいいよ」
これで予定が確定です。
①午前中、ベビーカーで子育て支援センターに行き、1時間半〜2時間程度遊ぶ。
②近くの商業施設のフードコートでお昼ごはんを食べる。
③実家に行って遊ぶ。途中で昼寝。行く前に寝てしまった場合は、そのまま実家に運んで寝させてもらう。
④夕方、仕事が終わった妻に実家まで来てもらって、ベビーカーを積んで車で帰る。
うん、ベビーカーで30分歩くのが億劫ですが、そんなに無理のないスケジュール。準備もできたし、さあ出発だ!
「出かけるよー」と声をかけて双子を玄関に誘導します。靴を履かせて玄関を開けようとしたその時、なんだか違和感に気づきました。
そして、その違和感の正体は一瞬にしてわかりました。
ベビーカーがないっ!!
前回車にベビーカーを積んで出かけたとき、帰りに降ろすのを忘れていたのです。そしてその車は、妻が仕事に乗って行っています。
やばい…
すでに双子は出かける気マンマン。ここで「ベビーカーがないからやっぱりお出かけは今度にしようね」と言おうものなら暴動が起こりかねません。それに耐えてもいいんですが、なんとか出かけられる方法はないか考えます。
家から少し離れたところに市営のバス亭があります。バスを使うのはどうだろう?初めてのバスだけど、まあなんとかなるかな。と思いながらスマホを取り出して時刻表を検索します。
しかし残念なことに、10分前にバスは行ってしまったようです。バスは本数がめちゃくちゃ少ないので、次のバスを待つ案は却下です。
一瞬徒歩で行くか…とも思いましたが、さすがに1歳10ヶ月の子ども2人を30分も公道を歩きっぱなしで連れて行くのは怖いです。
なにより、途中で歩かなくなったら抱っこするしかありません。1人が抱っこされると当然のようにもう1人も抱っこを要求してくる。1人なら頑張って抱っこしていけばいいのですが、すっかり重くなった2人を抱っこして長時間歩くのはかなりきついんです。
どうしようかと考えていましたが、結局タクシーを呼ぶことを決意しました。手元にあるスマホで全国タクシーのアプリを開き、家までタクシーを呼びます。
なんてことない判断かもしれませんが、小さい子どもが2人でギャーギャー言っていると、なかなかスパッと決められないんですよね。子どもの泣き声は理性的な判断力を鈍らせます。
10分ぐらいでタクシーが来ました。ドライバーはやさしそうな初老のおじさん。2人とも知らないおじさんの車に乗るからか、最初泣いていましたが、走り出してからは落ち着きを取り戻しました。
移動時間は10分ほど、タクシー代は1000円ちょっとですが、1000円で暴動が回避できるなら安いもんです。Suicaでサクッと支払いを終えてタクシーを降ります。
ようやく第1の目的地、子育て支援センターに到着です。当日はなかなか混雑していて、ひかえめな我が双子は思う存分とはいかないまでも、楽しく遊ぶことができなかったようです。体も動かせて満足したかな。
子育て支援センターを後にしたらお昼ごはんです。歩いて5分ほどの商業施設へ向かいます。しかし、歩きだしてすぐに次のトラブルが発生します。
待ち構えていたのは、地面から直接水が出るタイプの噴水でした。
小さなお子様がいらっしゃる方は、この後何が起こったのかだいたい想像がつくでしょう。
水が出ている噴水を見つけると、2人はトコトコとよっていきます。最初は手を出して噴き出す水を触っているんです。しかしその噴水、時間が経つと水の高さや強弱が変わったり、ミスト状になったりするんです。
2人ともだんだん楽しくなってきたんでしょうね。あっという間に服から靴までびしょ濡れになってしまいました。
さあ、どうしよう。今日は基本的に室内で遊ぶ想定なので、着替えは持って来ていません。いったん帰るにしてもこのままではタクシーにも乗れません。実家に行こうにもまだおばあちゃんは帰ってきていないし…
こんな状況でとれる最良の手段はただ一つ。
着替えを一式買うしかない!
幸いなことに次の目的地はそこそこの規模の商業施設。子供服一式揃えることも可能でしょう。多少お金はかかるし、買いたい服はないでしょう。しかし、背に腹はかえられません。
まだ楽しそうな双子をなんとか噴水から引き離して歩き出します。焦る父をは裏腹に当の双子はのんきなもん。きまぐれにちょっと歩いてはしゃがんでみるという遊びを始めました。いつものごとく、1人が始めるともう1人も真似して同じことをやり出します。
なかなか前に進むことができません。
なんとか商業施設の入り口まできて、エレベーターで2階までたどり着きます。なんとか子供服売り場までがんばってくれ!なるべく早く!
ところがそうすんなり子供服売り場までたどり着くことはできません。次女がなかなかついてこないと思ってたら、あるものに足止めをくらっているではありませんか。
そう、みんな大好き、アンパンマンやドラえもんなど、いろいろなキャラクターがデザインされたカートです。そのカートの前で、次女が「んー、んー」と指差してこちらを見ています。
長女もそれに気づいた途端、次女の方に駆け出し、一緒になってカートに乗せろと催促します。
ああ、やっぱりそうなってしまいますか。結局、1人ずつカートに乗せます。片手で1台ずつカートを操り、やっとのことで子供服売り場にたどり着きました。
あとは服選び。いつもはお揃いか色違いを着せるのですが、もう2人違っても何でもいいので、とにかく安い服を選ぼう。売り場につく前にはそう思っていたのですが、いざ売り場に来てみると、無意識にデザインとかお揃いのものがないか探してしまいます。
その間、双子はカートに乗せたまま放置です。今になって思えばカートに乗せたのは正解だったかもしれません。濡れた服のまま2人で勝手に子供服売り場をちょろちょろされることを考えたら、服を選ぶどころではありません。
しかし、濡れた服が気持ち悪いのか、疲れて眠くなって来たのか、2人とも動かないカートの上でぐずり出します。時間がありません。一刻も早く服を購入して、着替えさせなければ。
さっさと上下の服、肌着、靴下、靴とフルセット2人分選び、レジに向かいます。そしてお会計。電子マネーiDで済ませます。サクッと会計が終わるので、こんなときは改めて電子マネーの便利さを痛感します。
実はレジ待ちの最中から2人がうとうとしているのに気づいていました。この濡れた服のまま寝られたら大変。2台のカートを押しながら着替えられるところを探します。狭いところはカートを前後にしたりと頻繁にフォーメーションを変更しながらなのでなかなか大変です。
ラッキーなことに目星をつけていた赤ちゃんルームに誰もいません。すいません、ちょっとだけ占拠させてもらいます。2人を着替えさせるまで誰も来ないことを祈ります。
2人ともうとうとしていますが、服が気持ち悪いのか結局完全には寝ていません。2人をカートからおろし、服を脱がせます。さっさと着替えさえたいのですが、買ったばかりの服にはタグがついています。
2人分の服のタグを持っていたハサミで切っていきます。もうめちゃくちゃ面倒くさい!でも、たまたまハサミを持っていてよかった。ハサミ持ってなかったら完全に詰んでいたと思います。
まずは長女から濡れた体を拭き、おむつを替えて服を着せます。さっきまでぐずっていたのですが、着替え終わると機嫌がよくなりました。やっぱり気持ち悪かったのね。
「早く着替えさせてあげられなくてごめんね。」と思いつつ、「いや待て、元はと言えばあなたたちが噴水でびしょ濡れになったのが悪いんでしょ。笑」と考え直します。
いや、そんなことはどうでもいい。まだ次女が裸のまま待機中です。さっさと手を動かさなければ。
やっとの思いで2人の着替えが完了しました。どっと疲れましたが、ようやくお昼ごはんにありつけそうです。
2台のカートを巧みに操りながらフードコートに向かい、双子と自分のお昼ごはんを済ませます。
お昼ごはんが終わり、ちょっと歩いて実家に向かいます。実家では妹が甥っ子(3)と姪っ子(0)を連れてきて楽しく過ごすことができました。
想定では、ここで昼寝するかなあと思っていたのですが、さっきカートの上でうとうとしていたのか、結局昼寝はせず。まあ帰りの車で少し寝てもらえばいいか、と思いながら妻から連絡がくるのを待ちます。
仕事に行く前、妻は「今日は16時30分ごろに帰れるかなー」と言っていたのですが、17時をすぎても連絡がきません。「うーん、ちょっと遅くなるかな?」と思っていると、次女が眠そうにしています。
やばい!このままここで寝られるのはまずい。幸いなことにおばあちゃんが車で家まで送ってくれると申し出てくれました。ここでがっつり寝られるよりもいったん家に帰るのが得策だと判断し、お言葉に甘えることに。帰りの準備をしていると、やはり次女は寝てしまいました。長女も時間の問題です。
寝ている次女と寝そうな長女を車に乗せて家に向かいます。当然、車のなかで2人とも寝てしまったので、そっと家に運びます。
そうこうしているうちに妻も帰ってきました。
まだ2人とも寝ています。この時間に寝てしまうと、寝かしつけは長くなりそうです。
結局、1時間ほどで眠りが浅くなってうんうん言い出したので、強制的に目覚めてもらうことにしました。
寝足りないのか2人とも機嫌は悪いです。さっさと晩ごはんを食べさせ、お風呂に入れます。さっきまで機嫌が悪かった2人も、お風呂上がって髪を乾かすころにはすっかりご機嫌になっていました。しばらくは寝ないかな。
まあ、とりあえず2階の寝室へ向かおう。
階段を登りながら、「ふたりとも今日はがんばったねー」なんて言っていると、下から妻の声が聞こえます。「私も今日は仕事よくがんばったー」そうです。みんな頑張ったんです。
寝室で少し遊んでいると、早くも2人とも寝る体制に入ります。あ、これは思いのほかすぐ寝そう。しばらく寝ないなんて余計な心配でした。
「2人とも今日は疲れたね。本当によくがんばったね」そう心の中でつぶやいて寝室を後にしました。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。初めてのnoteでダラダラ書いてしまいましたが、僕たちは日々こんな感じで双子の子育てをしています。少しでも、子育て中の方の気が紛れてくれたのなら嬉しいです。
こんな我が家のふたご育て状況や、男性の育休について思うことなどを、Twitter(@hiromasaya_)でつぶやいています。基本的に子育てにがんばるお父さんお母さんを応援するスタンスを心がけて発信していますので、もしお暇な方はフォローなどしていただけると喜びます。
おわり