家を飛び出してしまった夜の話
双子が生まれてからはや3年がたちました。生まれたばかりのことを考えればそれはもうめちゃくちゃ楽にはなってきています。そんな時期ですが、先日はじめて我慢できなくなって家を飛び出すという事件が起こりました。
正直はずかしいし、あまり書きたくないという気持ちもあるのですが、自分への戒めも込めてそのときの感情を忘れないうちに書いておきます。
家を飛び出したきっかけ
直接のきっかけはお風呂上がりのドライヤーでした。最近双子はお風呂上がりのドライヤーを僕にかけてもらうのが嫌なようです。まあよくあることです。それ自体はまったく気になりません。
妻はごろごろしているので、僕がかけ始めたのですが、いつも通り「いやー。ママーがいい!」と言って嫌がります。
でも横になったままの妻。視線はスマホを凝視しており、動く気配がありません。
僕はさっさと終わらせて早く寝かせたいのでそのまま強行します。双子が本気で嫌がって走って逃げ出します。「ママ!!」いつものふざけている感じではなく本気で嫌な様子になってきました。
まだ妻はスマホから目を離しません。
だんだんイライラしてきした。
「ママがいいんだって」と話しかけますが、妻からは反応がありません。
イライラ度アップです。「だってママやってくれないんだもん」こちらも意地になってきてさらにドライヤーを強行します。
泣いて嫌がる双子からついに「パパあっち行って!!」と言われました。
ここで抑えられなくなりました。
「じゃああっち行ってくるよ」と言い残して家を飛び出してしまいました。
「え、そんなことで、、、」
そう思われると思います。
僕も今書いていて「おいおい、そんなことで家を飛び出すのか。こいつ大丈夫かよ。」と思っているぐらいです。笑
でも事件がおこるきっかけなんてだいたいは些細なことなんです。こんなやりとりも日常茶飯事です。双子が「今はママに」やって欲しいのもわかっています。
普段ならちょっと待って妻に変わってもらうなり、気分をそらせつつ隙をみて自分でやります。
しかし、気づかないうちにいろいろ溜まっていたのかもしれません。
確かに最近はときどき言うことを聞かない子どもたち(3歳になったばかりなんだから当たり前。むしろときどきなんだからまだマシなほうだと思う)や、子どもたちの要求を無視することがある妻(いつもそういうわけではない。疲れていたり体調が悪いとか事情がある。全部対応できるわけがない。しょうがない)に対して僕が勝手にイライラすることが多かったように思います。
前日に寝不足だったのも悪かったような気もします。
結局、コンビニでコーヒーを買って車の中で飲んでいたらだんだん冷静になってきて、30分ほどで帰りました。
子どもたちの前では「パパは急にコーヒーが飲みたくなったから買いにいったんだよ」と強がりました。笑
妻は「私も2人が赤ちゃんだったころ、何回も飛び出したもんね。気持ちはわかるなあ」と言って笑ってくれました。
普通に迎えてくれるのはありがたい
ここ数年はめっきりなくなりましたが、双子が半年から1歳になるまでの間、月に1回ぐらいのペースで妻も家を飛び出していたんです。
このときは僕の方が冷静で、(しんどいもんね。帰ってきたら絶対に温かく迎えるぞ!)といつも心に決めていました。
当時の妻が同じ気持ちだったかどうかわかりませんが、帰ってきたときに温かい反応で迎えてくれるのは本当にありがたかったです。
飛び出して帰ってきたあといつも妻はすっきりとしていましが、自分でやってみて気持ちがよくわかりました。
全体しばらく帰らないぞと思って飛び出すのですが、時間がたてばやっぱり帰ろうという気持ちになることも。
物理的に離れることは、気持ちを整理するのに本当に効果がありました。
もっと家庭では弱音をはけるように
なんでも夫婦で話しあって決めるのは確かに理想かもしれませんが、全部が全部うまくいくわけではありませんし、我が家の場合は完全にそれを求めてしまうとたぶんお互いとても疲れてしまう気がします。
バランスはとても難しく、うまく伝えることができませんが、話し合うことは話し合って決め、空気を読むところは空気を読む。それでもダメな場合はこうやって小さな事件を起こしつつ、少しずつ良い方向に進めていく。ちょっとずつスタイルを確立していく。
それが我が家流なのかもしれません。
個人的に、家庭ではお互いに弱音を吐きやすい雰囲気がとても大切だと思っているんですけど、松岡修造ばりに「まだできるだろ、もっと頑張れよ!」という感じで相手に求めてしまうところがあるので、そこは意識的に気をつけていきたいところです。
まあ、そんな感じでもっと気軽に弱音を吐きつつ、あまりストレスを溜めないように夫婦で支えあいながら子育てしていければいいなと思っています。
子育ては長期戦。いろいろ、ありますからね。